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舩井幸雄のいま知らせたいこと

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2018年6月11日
世界で何が起こっているか (※舩井勝仁執筆)

 今週は、いよいよ史上初の米朝首脳会談があります。歴史的な会談を見て、私たちは何を感じるのでしょうか。先週、安倍総理がトランプ大統領との会談をしました。拉致問題を含めて一応、日本の言い分は取り上げてもらっていますが、いまのところ世界で一番言うことを聞く、安倍総理に対して最低限の礼を尽くしたということだと思うぐらいがちょうどいいと思います。
 相場を含めて経済の状況を見ているとアメリカのひとり勝ちという様相が深まってきているように思います。トランプ以前というか、ちょっと陰謀論的ですが、世界皇帝であったディヴィッド・ロックフェラー氏がご存命であれば、原油の値段が1バレル100ドルに向けて上がっていったのかもしれないなと思いますが、市場はちょっとだけそんなそぶりも見せましたが、どうもその実現は難しいようです。
 この辺りの動きに興味がある方は、船瀬俊介先生の『魔王、死す!』(ビジネス社)をお読みいただければと思います。私も100%船瀬先生のご意見を理解できているわけではないですが、ロックフェラー氏が石油の力を利用して世界を動かしていた張本人であり、それがどうも2011年の東日本大震災ぐらいから通用しなくなってきたように感じます。しかし、まだその体制の存続を図りたい人たちが数多く残っていますが、どうもトランプ大統領がその人たちとの主導権争いに先んじ始めているようにも思います。

 4月の舩井フォーラムでkan.さんが、「いま日常の中で大切なことは何ですか」と客席から質問された時に、「国際情勢についてしっかりベタ記事を読むように」と答えられました。
 「生きることにはすぐ太刀打ちできることと、できないことがある」とおっしゃるKan.さんは、自分の足で立ち、自分の足元を自分で照らすことの大切さを、毎年繰り返し強調されています。
 そんなkan.さんが、いままで具体的な行動に対して示唆をされることはほとんどなかったのに、前述のことをおっしゃったことが印象的でした。「世界で何が起きているのかということを自分の生き方にする。それがこの国の国力につながっていく」という言葉のあとに、こうもつづけられました。「自分のことばで考えがある人は、世の中の真逆の意見を自分の中に建設的に入れてみることができる」……。シンプルそうにみえて難しく、そしてたいへん重要なことだと心に響きました。
 私なりに言い換えるなら、世の中に「当事者意識」を持って生きてこそ、自分以外の異なるさまざまな考えを客観的にみつめることができるということかと解釈しました。個人的に言うと、先月と今月と連続してイスラエルに行くことになり、どうしても中東関係の記事が気になります。それをきっかけに大きな世界情勢を感じられるようになるので、不思議な感覚になっています。
 新聞やテレビではイスラエル軍がパレスチナのガザ地区で医療ボランティアをしていた20歳の女性を射殺したことからガザ地区でのデモが大きくなっているという報道が目につきます。お母さんが、彼女の武器は医療に従事していることを示す白い服だけだったのに、イスラエル軍はなぜ彼女を撃ったのかと訴えている映像を見ると、いろいろな可能性のあったはずの彼女の人生が理不尽に奪われたことに対する憤りの気持ちを感じます。
 それで、思い出したのが、イスラエルで経営者の人に言われた、「なぜ日本は北朝鮮から核攻撃を受ける可能性があるのに、ミサイル防衛システムを整備しないんだ。イスラエルにはアイアンドームと言う世界で一番高性能のミサイル防衛システムがあり、イスラエルからそれを買えばいいではないか」という言葉を思い出しました。ベタ記事を読んでいると、ガザの過激派ハマスが上記の事件の報復としてイスラエル南部にミサイル4発を発射したがその内3発はアイアンドームに迎撃されたという記事を見つけました。

 たまたま、その直後に軍事の専門家にお会いすることが会って、そのことを聞いてみると、確かにイスラエルのミサイル防衛システムは優秀で実績もあるが、日本はそれを導入できない。なぜなら、中国がイスラエル製の武器を買っており、(実質的に仮想敵国である)中国に基本設計が丸見えのシステムを買っても意味がないということを教えてもらいました。これはなかなか強烈な気づきでした。
観光でイスラエルに行って日本との友好を気楽に話していますが、実はイスラエルはアメリカとだけ親しくしているのではなく、中国やロシアとの軍事的な関係もしっかり構築しているのです。アメリカの力が相対的に低下していて、中露が世界をリードする世の中になる可能性は副島隆彦先生がいつも警鐘を鳴らしている通りですが、日本はそれにまったく対処できていないのに比べて、あれだけ親米のイスラエルでさえその対応ができている現実に唖然としました。
 父・舩井幸雄は、自分の考えの間違いに気づいたとき、スピーディに正す人でした。それだけ心の新陳代謝がいい生き方をしていたのだと思います。もちろん傍らで見ていて、「間違い」とは一概に言えないこともありましたが、柔軟に、自身のこれまでの視点や発想に固執しない姿勢は追従を許さない生き方でした。あのいさぎよさは、「素直、勉強好き、プラス思考」を徹底していたからこそ完成されたものだと今あらためて思います。
 インターネット上では、一度自分が関心を持って検索した情報に関連したものが次々に上がってくる時代です。言い換えれば、自分にとって「口当たりのいい」記事が目の前に終始提供されるということです。ただそれだけに接して満足していては、客観的視点は育ちません。やはり虚心坦懐に「世界でなにが起きているか」に当事者意識を持って、「ベタ記事を読む」時間ももつことでしょう。
                                          =以上=

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