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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2007年3月13日
地球温暖化の事実を知ろう

 最近、私が愛読している月刊誌が3冊あります。ともに、私にとっては全ページが勉強になる小冊子です。
 1冊は『ぺるそーな』(浜田麻記子さん発行 TEL:03−3508−4522)、つぎの1冊は『選択』(選択出版 TEL:03−3432−1451)、そしてもう1冊は『たまゆら』(中矢伸一さん責任編集 FAX:048−658−1556)
 以上の3冊です。
 この中の『選択』3月号と『たまゆら』3月号の巻頭言は「地球温暖化」でした。
 特に『たまゆら』の中矢さんの文章「地球温暖化で人類の破局は訪れるか」は、9ページの論文ですが、私の意見を代弁して話してくれているのではないか・・・と思うくらい、事実を正しく論じており、すばらしいと思ったのです。
 以下にその中の一部を紹介します。

「終末時計」では、破局まであと7分と迫った

 つい最近発売された『ニューズウィーク(日本版)』(平成19年2月7日号)は、「地球温暖化――破局まであと7分」と題する特集記事を組んでいる。
 それによると、地球温暖化の「終末時計」は、限界点(深夜0時)まであと7分というところにまで迫っているという。
 破局を表わす深夜0時は、地球の平均気温が1750年の産業革命以前に比べて2度、現在と比べて1.3度上昇した時点と設定している。この「2度上昇」のラインを超えると温暖化が一気に加速し、問題の解決がほぼ不可能になって元に戻れなくなり、人類はただ破局に向って突き進むことになる。

 EUの調査によれば、われわれ人類は今、大幅なCO₂(二酸化炭素)排出量の削減を行って「終末時計」の針を戻せるか、深夜0時に向かって突き進むかの分岐点にあるという。
 では、針を戻すには、具体的にどうすればよいのだろうか。
 EUが算出したシミュレーションによると、大気中に含まれるCO₂の量――現在は380ppm――を、約450ppmで安定させることができれば、50%の確率で2度上昇を回避できる。そのためには、CO₂の排出量を1990年水準の半分(50%削減)にする必要があるというのだ。
 そんな大幅な削減がはたして可能なのだろうか? 京都議定書では2012年までに先進国全体で少なくとも5%の削減を目指すとしているが、その達成さえ極めて困難な状況にある。日本の場合は6%削減を目標値として割り当てられているが、2005年度の数値は、減るどころか逆に1990年比で8.1%増えてしまっている。
 地球温暖化研究で最も権威があるとされるIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、2001年に公表された第三次報告書の中で、今世紀末に到達すると予測される平均気温について、悲観シナリオの場合は3.28度、楽観シナリオで2.31度と算出している。つまり、人類が環境重視型の楽観シナリオを取った場合でも、2度以上の上昇は免れないというわけである。
 今年2月2日には、IPCCによる第四次報告書が公表されたが、この報告書について『ニューズウィーク』前掲号では、「(第三次報告書よりも)悲観的な予測になるとみられている」と報じている。
 実際に公表されたこの報告書では、どんな予測が出されたか。
 それは、「今世紀末までに平均気温が最悪で6.4度の上昇」というものである。
 「2度上昇」の場合でさえ、最大で40%の種が絶滅の危機に瀕するという予測が出されているのに、6.4度だったら、どういう事態が想定されるのか。
 昨年十月に英国首相に提出されたニコラス・スターン英経済顧問の報告では、「今世紀末までに地球の平均気温は50%の確率で5度上昇する」とし、もしそうなった場合、「われわれ人類は想像もつかない世界へ突入する」と警告している(平成19年2月5日付読売新聞)。

ガイアの復讐

 「ガイア理論」で有名なジェームズ・ラブロック博士は、近著『ガイアの復讐』の中で、「大地の大半は低木か砂漠に覆われた不毛の地となる。今世紀末までには数十億人が死に、最後に生き残ったほんのわずかな者たちは、ラクダの背に乗って、北極をさすらうことになる」という衝撃的な終末の未来図を予想している。         
 ラブロック博士のような悲観論者にとって、それはほぼ不可避であるか、そこまでの悲観論でなくても、専門家の多くが意見の一致を見ているのは、いったん「2度上昇」の限界点を超えると、あらゆる問題が飛躍的に増加するということである。
 たとえ今この瞬間に、温室効果の要因となっている二酸化炭素やメタンガスの排出を全面的にストップしたとしても、これまで排出したものの影響からは免れない。実際にこうしたガスが温暖化に反映してくるまでにタイムラグがあるからだ。その意味では、われわれ人類は「時限爆弾」をかかえているようなものである。
 『ニューズウィーク』は、なぜ「2度上昇」が分岐点となるのかについて、グリーンランドの氷床を例に挙げている。
 夏季には北極海を覆うグリーンランドの氷の面積は、2005年には過去最小を記録したという。そして近年は、縮小のスピードが加速している。2004年に発表された「北極圏気候影響評価(ACIA)」という研究報告書によると、今世紀末までにグリーンランドの気温が3度(2度より1度高い設定だが)上昇すれば、グリーンランドの氷床の融解が止められなくなり、温暖化が一気に加速するという。その仕組みはこうだ。
 氷床の融解が一定以上進むと、太陽光を反射する氷の冷却作用が弱まる。その一方、黒っぽく露出した地面や海水が、熱を吸収するようになる。すると凍土に閉じ込められていた二酸化炭素が大気中に放出され、極地の温暖化を加速する。氷は自己増殖的に解け始め、それがさらに地球の温暖化を促進させるという悪循環に陥るというわけだ。こうなればもう、誰にも破局的事態を止めることはできない。
 温暖化が今以上に進めば、気候の変動も激しくなる。日本でもただでさえ大型の台風が発生し、竜巻や突風、爆弾低気圧、ダウンパースト、ゲリラ的な集中豪雨などが相次ぐようになっているのに、それがもっと巨大化し、発生の頻度も上がり、大きな被害をもたらすようになる。  
 それだけではない。「南米の熱帯雨林は立ち枯れ、ロシア北部のツンドラは干上がる可能性がある」(独ポツダム気候変動研究所のヨーン・シェルンフーパー教授)し、マラリアやデング熱などの感染者も増加、食糧不足による栄養失調も増える。海面上昇や洪水、干ばつの影響で住む所を追われる、いわゆる「環境難民」も、世界で最大2億人に達するだろうとの予測もある(転載ここまで)。


 前米国副大統領 アル・ゴアさんの『不都合な真実』ではないのですが、ともかく、われわれは、現実の問題として「気候異変」に、もっと注目しなければならないし、対処策を考える必要があると思います。とりあえず、まず、その実情を知ってください。
できれば月刊『たまゆら』を入手して、温暖化についての正しい知識を持ってほしいのです。ちなみに同誌は税込み700円。
 〒330−0845 埼玉県さいたま市大宮区仲町3−154 奥山ビル501 東光社から出ています。郵便振替は00570−2−24374【日本弥栄(にほんいやさか)の会】です。よろしく。
                                             =以上=

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