船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
ロートレックの絵から想いは広がる
2024.7.23(Tue)
社名:(株)本物研究所
名前:服部 真和

新宿で開催されているロートレック展

トゥールズの街にて

先日、新宿で開催されているロートレック展を観に行き、それをfacebookに上げたら、40年以上も前の高校時代の友人から、私が広告業界に入ったきっかけは、ロートレックの絵を見たから。久しぶりに画集を開いている的な趣旨のコメントをもらいました。そんな話、初めて聞いたし、彼にしてみれば、私のfacebookを見て、若い時代の想いを思い出し画集を開いたというのは、何気ない情報がきっかけで、その情報が人の琴線に触れると、一時的にでも普段とは違った行動に移させるんだということを感じました。

私自身、10代の時に、初めて美術展なるものに行ったのがロートレック展でした。開催場所は京都の百貨店。当時は、百貨店の催事で美術展を開催していることが多くありました。バブル期には各百貨店が美術館を持っていました。今はどこ吹く風?とばかりすっかりなくなってしまいましたが。

その前に、たまたまDVDで「赤い風車 ムーランルージュ」という1952年に製作されたアカデミー賞も受賞したロートレックの自伝的映画を見つけたので、その映画を見てから展覧会に行きました。ロートレックは13、14歳の時に両足の大腿骨を骨折するという大けがをして、以来、足の成長が止まってしまったというのは知っていたのですが、彼は南フランスの貴族の生まれ、それも由緒ある大物貴族の血筋だったというのは、映画を観て知りました。

トゥールーズという都市名がロートレックの名前に入っている(※アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック)のも、そうしたことに関係しているのかもしれません。トゥールーズって「星の王子様さま」で知られるサン・テグジュペリのゆかりの場所で、街並みが美しく「バラ色の街」と言われているのですが、ロートレックはそうしたところを領地とする貴族だったわけです。5年くらい前に、黒い聖母(マリア像)を見にトゥールーズに行ったことがあるのですが、そうしたことを知りませんでした。

美術家の年表だけみていても、この年にこんなことがあり、作家に影響を与えたということが、実感として湧きません。なのでエピソードを中心に綴った物語(映画やドラマ)を事前に見ておくと、絵画作品を観ても印象が変わってきます。足のコンプレックスからか、歓楽街に出入りして浴びるように酒を飲む。映画においてロートレックが注文する酒はコニャック。そうしたことができたのは、家が稀代の貴族で裕福だったというバックボーンがあったからかもと理解が進みます。

映画ではレストランでの店側の対応が、伯爵家ということで、あきらかに他の客と違いました。また、幼い時から絵を学ぶことができ、絵の才能を開花させることができたのも、同様な背景があったからかな、と。

映画は、ロートレックはアルコール中毒となり若くして死亡した展開だったので、調べてみたら36歳で亡くなっています。自分のコンプレックスを紛らわすためアルコールに依存し、ムーランルージュという時代を象徴するダンスホールに入りびたり、自ら破滅していく人生。しかし、そこで踊り子たちを描いた絵は、ただ上手というのではなく、後世に名を残すほどのインパクトを与えるわけですから、わからんものです。

展覧会は、素描が多く展示されていました。一瞬の表情を巧みに描く。描かれたムーランルージュの踊り子やパリの娼婦たちの表情はどこか悲哀を感じさせるのは、ロートレックの悲しみが、どこか投影されているように思います。ドガを尊敬し、ゴッホと交流があったロートレック。まるでスケッチのように書いた線が中心の絵から、人生の深みというか、独特の味わいを醸し出す感じは唯一無二の印象です。

今から100年以上前、パリの歓楽街でアルコールに溺れた貴族出の一青年の絵。それが時代を超えて日本の地で展覧会が開催され、その絵を見に行く人々がいる。さらに、大阪の田舎の片隅で、一人の若者がロートレック絵をみて広告業界に身を投じ、今では小さいながらも社長をやっている。縁は異なもの、味なものですね。


2周目:「映画館へ行こう!」
3周目:「清々しいメロディに紡ぎだすハート」
4周目:「刺激的な人物がいた!」
5周目:「人の変化で時代を感じる」
6周目:「ひまわり大作戦」
7周目:「雑感」
8周目:「あらためて「プラス発想、素直、勉強好き」を・・・」
9周目:「想いは実現するということの私なりの解釈」
10周目:「宮沢賢治と手帳」
11周目:「防災の心得」
12周目:「書と陶の融合・・・私探しの旅に出て私になる」
13周目:「麻について」
14周目:「歩くことが楽しくなってきた」
15周目:「工夫をしよう!」
16周目:「アルゴ」
17周目:「私が過ごした本物研究所について」
18周目:「「笑いとばせ」という感性」
18周目:「「ありがとう」の言葉の力」
19周目:「美術館は妖怪ブーム」
20周目:「インフレ時代到来か?」
21周目:「20代の仕事の思い出」
22周目:「舩井幸雄が遺してくれたもの」
23周目:「まっ直ぐなやさしさ」
24周目:「山口敏太郎さんという方にお会いした印象」
25周目:「突出したことをしないでセミ・リタイアした男性」
26周目:「「精麻」で幸運を呼び込む」
27周目:「新春はこの人に注目!」
28周目:「20年前を振りかえる」
29周目:「新しいことをやるには……」
30周目:「月並みですが持続のコツ」
31周目:「やってみて気づく」
32周目:「運を味方にするサイトがオープン!」
33周目:「雑感」
34周目:「セルフ・ブランディングの時代を感じて」
35周目:「絶望と無気力の淵から立ち上がって・・・」
36周目:「今から、ワクワクしています!」
37周目:「スピ・サミ・レポート」
38周目:「3・3・3の原則」
39周目:「この人、イイね!」
40周目:「エジプトに行ってきました!」
41周目:「違和感を感じる自分」
42周目:「スピリチュル・サミットの季節が・・・」
43周目:「禅を新発見」
44周目:「道教」
45周目:「ゴッズ・オブ・エジプト」
46周目:「タオという宇宙観」
47周目:「ドラゴン・イン台湾」
48周目:「テレサ・テンは菩薩だった!」
49周目:「宮沢賢治の言葉に触発されて」
50周目:「新しい女性美の提案企画スタート!」
51周目:「響」
52周目:「イスラエルに行き感じたこと」
53周目:「不思議な施術体験、すごかった!」
54周目:「次元上昇」
55周目:「呪詛大国日本」
56周目:「遥かなるイスラエルへの旅」
57周目:「伊勢神宮の月次祭を奉拝して」
58周目:「古本屋で昔、買えなかった本に出合う」
59周目:「カバラの衝撃」
60周目:「女神の時代へ」
61周目:「フェニックス=火の鳥=鳳凰」
62周目:「不思議大好き!知られざる日本」
63周目:「今、最も注目される哲学者は何を語るのか?」
64周目:「奇想のクリエイティブ」
65周目:「熱き心の姿勢が多くの人に希望の火を灯す」
66周目:「チベット死者の書」
67周目:「100年以上前にチベットで修業した僧侶の話」
68周目:「世界にはすごい聖地があるもんだ」
69周目:「極限状態から起こる気づきの嵐」
70周目:「ミャンマーに行ってきました」
71周目:「ヴィパッサナー瞑想の聖地へ」
72周目:「魂が喜ぶ瞬間へ」
73周目:「イスラエルを巡る3つの謎」
74周目:「幸運は準備している人に訪れる」
75周目:「ゴーイチプレミア」
76周目:「協力と情報共有」
77周目:「オンライン化の波」
78周目:「魔術的要素があるという古代ルーン文字」
79周目:「数字の持つ神秘な側面」
80周目:「エジプトに注目」
81周目:「女神の知恵を取り入れていく時代へ」
82周目:「エジプトの息吹を感じる」
83周目:「聖書に隠された数の暗号の秘密とは?」
84周目:「カバラって複雑で難しいけど興味深い」
85周目:「紫微斗数(しびとすう)ってご存じですか?」
86周目:「コロナ禍の状況下、絶体絶命下で開かれた叡智の光がヒントになる?」
87周目:「私という謎と数の関係性」
88周目:「ケルト文明の謎に惹かれて」
89周目:「アーサー王伝説について」
90周目:「2つの「死者の書」と死んだらどうなるのか?」
91周目:「ケルト巡り」
92周目:「黒い聖母マリアとケルト」
93周目:「「カバラ」に興味を持った、そのわけは?」
94周目:「「不思議の国のアリス」というキーワードは外せない!」
95周目:「気軽に知的エンターテイメントを楽しむ」
96周目:「ベリーダンスは神々に捧げる踊り? 神託タロットに影響されて・・・」
97周目:「<学魔>と呼ばれる知の巨人からのメッセージ」
98周目:「「フール・オン・ザ・ヒル」、覚醒へ向かえ!」
99周目:「タロット、自由自在!」
100周目:「アーカーシャとゼロ・ポイント・フィールド」
101周目:「「不思議の国のアリス」は、ぶっち切りの逆転ゴール?」
102周目:「不思議な結晶の塩は何をもたらしてくれるのか?」
103周目:「黒い聖母子像の謎」
104周目:「デビルマンという傑作漫画について」
105周目:「善と悪の聖獣の終わりなき戦い」
106周目:「イエス・キリストの深奥のコトバに触れて」
107周目:「Belly dance inspired by tarot cards"The universe of Tarot."」
108周目:「古代インドの叡智を日常生活に取り入れる」
109周目:「健康維持のためのホリスティックな全体像を知る」
110周目:「サルバドール・ダリの表面と深層の秘密」
111周目:「アーユルヴェーダの辛味スパイスと「いちご」の幸福な出会い」
112周目:「新年、誕生日、私って誰?」
113周目:「フランケンシュタインの幻影」
114周目:「アラビアのロレンスとイギリス三枚舌外交」
115周目:「人種という誤解を長くしていたということ」
116周目:「横浜ホンキートンク・ブルース」
117周目:「松本清張が結ぶ2つの巨石の謎、ゾロアスターの痕跡?」

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