
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

先週のことです。長男の次女(私にとっては孫娘)が電話で「相談にのってくれませんか?」といってきました。
彼女は、いま慶應義塾大学の3年生で20才ですが、「恋人でもできたのかなあ」と思って待っていたら、「実は就職についてなのです。どんなところへ就職したらいいのでしょうか?」と時期的(?)に考えてびっくりするような相談でした。
きいてみますと、今年4月に3年生になったばかりですが、いまの学生たちは3年生の夏休みが終ると就職に駆けずり回るらしいので、大体学業(?)よりは就活がもっとも大事な3年生と4年生を過す……というのです。
これには、びっくりしました。
私が大学を卒業したのは1956年ですから、50年余り前になります。
当時、就職のことを考え出したのは大学4年生の正月ころからで、ひどい就職難の時代でしたが、正月以降もいっしょうけんめい勉強し、そのひまを見て就職試験を受けに行ったものです。
私のように世の中を多く見てきますと、学歴や就職先によって、その人の将来や値打ちが定まるものでないことはよく分ります。
とはいえ、20才〜23才(大学3−4年生)というのは、もっとも勉強の出来る年ごろです。知識が吸収できる時期です。
その時に就職に走り回って学業を二のつぎにするようないまの世相にともかく、びっくりしました。
孫娘には「おじいちゃん(私)が、ゆっくり考えて相談にのるから、ともかく大学に行ってしっかり勉強しろよ。いまごろから就職なんて考えなくていいぞ」と言ったところ、「そうしたいけれど、回りを見るとそんな時代ではないのです。みんな大変なんです」ということでした。
いま、ともかく世の中おかしくなってきているように思います。
私らの年代は、幼稚園にも行かなかったし、戦争中ですから塾などもなかったのです。戦後、旧制中学から新制高校になり、その当時在学中でしたから、そのまま高校での勉強だけで、大学受験をしたものですが、60年前の方が健全だったような気がします。
社会のあり方全体を考えなおさねばならない時になりつつあるのではないかと思って、びっくりした大学3年生のはじめからの就活事件でした。
=以上=

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ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

