トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　不食ウィークが終わり、１０日ほどが経ちました。重湯から始めて徐々に回復食をとり、通常食に戻りました。地方出張でお酒を勧められても、ゆったりとした気持ちで一献を傾け、食べるものもその土地の背景に想いを馳せ、恵みに感謝しながらおおらかな気持ちで口にするようになったのが大きな変化です。
　５０歳代を迎え、大食をしていた時期は随分前になり、基本的に１日１食になりましたが、それでも不規則になると、おなかより先に目が欲しがるといった感じがありました。　いまは、食べ物とよい好循環を築けていると思います。私の周りでも「不食を始めたい」という声がたくさん聞かれます。不食にしても、断捨離もそうですが、いまあるものを煩わしく思いリセットするのではなく、「足るを知る」ために原点に返る行為だと実感しています。
　みなさまも体調を見ながら、ぜひ無理のない範囲でご自分の身体と向き合っていただけたらと思います。また、最初は専門家のアドバイスを受けながら、できれば断食道場などに参加しながら取り組まれた方が安全だと思います。私はおかげさまで心身ともクリアに、来月の「舩井フォーラム2015」の準備に向けて果敢に取り組んでおります。

　私の断食明けの最初の仕事は、山形県新庄市にある命仁の稲刈り直前の圃場を視察に行くことでした。少し変な話になりますが、断食効果で直感力が鋭くなったのか、今回はいつもにまして稲たちと会話ができたように感じました。命仁の栽培に本格的に取り組んでいただくようになって７年になりますが、本当によくぞここまですばらしいお米を作ってくれたと感心しています。

　命仁は生体エネルギーの佐藤政二先生のご指導で作っていただいているものですが、「舩井フォーラム2015」の佐藤先生のご講演では、この講演にご参加いただいた皆様だけに特別にプレートをご用意いただけるそうです。一期一会を大切にする佐藤先生ならではのプレゼントです。当日は命仁のブースも出展させていただいて、試食のおにぎりを今年も配らせていただきますので、どうぞ楽しみにしておいてください。
いろいろハードルはあるようですが、新庄でいつも美味しくいただいている、農家のお祖母様が自家用に作られているお野菜を使ったお漬物なんかも食べていただけるようにしたいとも考えています。年間契約で命仁を購入してくださった方には、そんなレアな商売抜きで生体エネルギーを高めているお野菜などもお送りしたいと考えていますので、当日ご試食いただいてお米の気持ちが届いたら、ぜひご検討ください。

　ところで、９月１２日にハートオブミラクルさんの映画「大地の花咲き」のイベントに行ってきました。映画の舞台は北海道の洞爺湖。農薬も肥料も使わないで野菜の栽培をしている佐々木ファームの村上貴仁さん、さゆみさんご夫妻と若いファームのメンバーが主人公。脱サラして奥さんの実家である佐々木ファームの経営を継いだ貴仁さんは工業化した農業の実態に嫌気がさして無農薬農法に取り組むも収穫量が激減して経営危機に陥ります。
　先代との葛藤もあり農業からの離脱を決意、ちょうどそんなタイミングで４歳の愛息子・大地君が天に召されてしまいます。ご夫妻は大地くんを失った哀しみを克服する過程で葛藤や争いの無意味さ、育てている野菜に命があることに気がつきます。そして、友人から勧められた小林正観さんの本を読んで「ありがとう農法」に開眼しました。
　１００万回のありがとうを言った時に、何かが変わりました。それから、貴仁さんが一番大事にしているのが、毎日農場を軽トラックでまわって、野菜たちに心をこめてありがとうと言うことです。現在は、若い人たちが集まってみんなの創意工夫で経営をしています。
　先代はリーダーが人の３倍がんばって、その背中を見せみんなについてこさせようとする経営をしていましたが、貴仁さんはみんなの意見を集約して、それを後からまとめるという経営につとめています。
　いまでは、北海道の有名な飲食店が、その思いに共鳴して損得抜きで応援してくれるようになりました……。と、いったようなストーリーです。
　農業をテーマにした作品で思いつくのは、夫を亡くした妻が貧困にも負けず家族をまもるためにアメリカの大地に立ち向かうアカデミー賞受賞作品の「プレースインザハート」、少しマニアックですが、根岸吉太郎の監督のとてもよい邦画で、トマト農家で奮闘する青年を描いた「遠雷」などがあります。この作品も同じく、うつくしい心根の登場人物たちが、さまざまな障害を乗り越えて、成長していく姿に涙しながら映画を見ました。

　ハートオブミラクルさんの手作りの丁寧な作品ですが、商業映画に負けないスケールの
大きい感動がありました。みなさんにもぜひご覧いただければ幸いです。
　先日、母と話していると、「最近の若い人で農業をやる人が増えているという話を聞くけど、本当のこと？」と尋ねられました。この映画のことを話すと嬉しそうな顔をしていました。映画などでいろいろな刺激を受けて、自分の感性というか本性にあった新しいことにどんどんチャレンジしていただければと思います。

　いよいよ１０月１７日（土）、１８日（日）の「舩井フォーラム2015」開催まで、あと１ヵ月を切りました。前売り入場券の販売は１０月８日（木）までとなっています。９日以降の１０月９日（金）から１６日まではローソンチケットで１８，０００円にてご購入いただくか、１７日、１８日に会場にて、当日券（２０，０００円）でのご購入をいただくかのどちらかになります。まだチケットをお求めではない方は早目のご購入をお願いします。
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◆□◆ 舩井フォーラム2015 ◆□◆
船井本社グループ主催、最大のビッグイベント！
舩井フォーラム２０１５〜SAKIGAKE-BITOがつくるエヴァの世界〜を
２０１５年１０月１７日（土）、１８（日）　パシフィコ横浜国立大ホールにて開催
※前売り入場券の販売は１０月８日（木）までになります。９日以降１０月９日（金）から１６日まではローソンチケットで１８，０００円にてご購入いただくか、１７日、１８日に会場にて、当日券（２０，０００円）でのご購入をいただくかのどちらかになります。
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