トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　立春を過ぎ、まだまだ寒暖厳しいこの頃です。ノロウィルスやインフルエンザも猛威を振るっているようですが、私は本物研究所の新商品、クロガリンダというサプリメントを飲んでいるせいか、風邪をひきそうになっても軽症でおさまっています。クロガリンダについては先週のにんげんクラブＨＰのウィークリーレポートにも書きましたので、できればそちらもご覧ください。
　トランプ大統領の影響が相場にはポジティブに出ていてアメリカの株式相場は連日最高値を更新しています。先週の舩井メールクラブにはエコノミストの増田悦佐先生が寄稿してくださったのですが、トランプ大統領を選んだのはアメリカが衰退していることを象徴しているという内容で興味深く読ませていただきました。面白かったのは、いまの相場はマイナス材料で上がり、プラス材料で下がる相場になっているという点でした。増田先生が寄稿していただいた内容とは違いますが、そう考えるとトランプ大統領が就任して相場が上がっていることに納得がいく気がしています。
　私は、トランプ大統領に関しては割と中立的な見方をしようと思っています。日経新聞等のマスコミの報道ではとんでもない大統領ですが、スピリチュアルな目に見えないことが分かる友人たちは、とてもポジティブに評価している人が多くいて、マスコミとこれだけ対立している大統領の評価をマスコミから得られる情報だけで判断するのは危険だと思うからです。

　ところで、アメリカの相場に比べて日本の相場は出遅れ感を感じます。なかなか円安にならないことも原因ですが、個人投資家が上値を抑えているという報道がなされています。増田先生の意見では日本の機関投資家は全然ダメだが、個人投資家は賢くしっかりと動いているという評価をされていました。いつも言いますように、私は株式相場に関してはまったく才能がありませんが、個人投資家がこの機会に利益を確定させて売りに回っているのは賢明な選択だなと思っています。もちろん、朝倉慶先生のように、相場はドンドンあがっていくという見方もありますので、それぞれの情報を得ていただいてご自分で判断いただくことが大切だと思っています。

　忙しい毎日ですが、最近は出張や旅の合間に、「パワースポット巡り」とひと括りに出来ないような、地方の小さな神社仏閣を訪れ、そのいわれについて掘り起こすことに楽しみを見つけるようになりました。先日は東北地方に足を伸ばす機会があり、古代の津軽地方には大和朝廷から弾圧された民族の文明が栄えていたという事が書かれた「東日流外三郡誌」（つがるそとさんぐんし）という古文書に思いを馳せました。これは偽書と言われながらも、識者の中に擁護するファンも多く、１９９３年度のＮＨＫ大河ドラマ「炎立つ」（原作／原案・高橋克彦）は、本文書の歴史観を存分に描かれ、有名になりました。

　「東日流外三郡誌」といえば、ノンフィクション作家で古代史研究家の久慈力さんを思い出します。この２０１７年３月号まで弊社の『ザ・フナイ』では、大変面白い古代史のテーマを数々取り上げてくださいました。久慈さんは、第三世界の問題、環境問題、先住民、自然食、老荘思想、自然保護、姫神自然塾、古代エミシの抵抗史、宮沢賢治の研究など、活動は多方面にわたり著書も多作な作家さんです。近年は、ユーラシア大陸規模で日本の古代史を展開し、その著作は各方面で高い評価を得ておられます。
　どれも面白いのですが、約３年にわたった『ザ・フナイ』では東北の津軽地方に伝わる和田家からの古史古伝「日之本文書」を紐解くことを得意とされておられました。連載の最後は、安藤昌益についての考察で終わりました。昌益は秋田の大館近郊の旧坊沢村の永安寺で禅の修行をしたのちに、京都の板元、小川屋に婿養子に入り、同じく京都の古義塾や味岡三伯に学び、それ以降は京都、江戸、八戸で町医者をしながら、みずからの思想を鍛え上げた偉人です。
　この３０年で様々な史学者が安藤の研究をしてきたようで、久慈さんはまさに『日之本文書』の一角を占める重要群の文書だと感じ、ここ数年で１０００枚をゆうに超える論文に仕立てあげられました。残念ながら、ザ・フナイでの連載は２０１７年３月号で終わってしまいましたが、発表できなかった原稿を読みたい方は有料でデータをわけてくださるそうです。東北のロマンが詰まった古史、私も時間をかけて勉強していきたいです。
　ご興味のある方は、是非（http://profile.ameba.jp/kujitsutomu/）よりメッセージを送られてみてください。また『ザ・フナイ』のバックナンバーも購入できますのでこちらを御覧ください。
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