
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

クリスマス商戦、真っ只中のニューヨークに来ています。25年以上前にニューヨークに住んで日本の都市銀行のニューヨーク支店の訓練生(トレーニー)をさせていただいたことがあります。私が金融の事が分かり、曲がりなりにも相場の予想のようなことができるのはその時の経験があるからです。ただ、その時はまだまだアメリカの景気が悪くて、ニューヨークはとても怖い町でした。でも、久しぶりのニューヨークは、とても景気が良くて街が活気にあふれているのが印象的です。
ニューヨークは地震がありません。また、古いものを大切にする街です。久しぶりに当時住んでいたニューヨーク郊外のコンドミニアム(日本で言うとマンションの感覚です)に行ってみましたが、少なくとも外から見た感じは何も変わっていませんでした。よく行っていた当時の家の近くの日本食レストランは名前が変わっていましたので、経営者は変わったのでしょうが、やっぱり日本食レストランでした。
25年間で大きく変わったのは、スターバックスがあちらこちらにできて、アメリカ人が濃いコーヒーを飲むようになったことです。郊外の駅舎はスターバックスの店になっており、マンハッタンに帰る郊外電車に乗る前にコーヒーを買って飲んでみたのですが、ほとんど日本のスタバと同じ味でした。世界は狭くなったのかもしれませんが、アメリカ人の食べる量はびっくりするぐらい多いことは変わっていません。若い頃は無理して食べましたが、いまでは半分ぐらいは残さないと大変なことになってしまいます。
泊まったホテルは朝ごはんの美味しいことで有名らしく、宿泊していないビジネスマンたちがブレックファースト・ミーティングで商談している姿も見かけました。景気の良さは物価の高さにも表れていて、その朝ごはんの値段が30ドル(3,500円ぐらい)以上するのには、びっくりしました。私たちはホテルの朝食クーポンで食べるので気にはなりませんが、日本は30年間もデフレに慣れていて、そういう意味で考えるとまったくニューヨークは別世界になっていました。
景気はいろいろとバタバタしていますが、年内は何とか乗り越えるのではないでしょうか。相場も米中貿易戦争やFRBの値上げの行方や様々な不確定要因はありますが、トランプ大統領という異常事態を相場は受け止め、今年は何とか無事に終われそうな気がしています。来年になっても心配は続きますが、日本では19日に迫ったソフトバンクの上場が上手くいけば(多分、当面は上手くいくと思っています)、少なくとも年内は日本もやはり無事に越せるのではないかと思います。
私は長距離の国際線の機内では、映画を何本か見ますが、それでも時間があれば、日本のルーツの本を必ず読みます。今回カバンに入れてきたのは『正統竹内文書の日本史「超」アンダーグラウンド1』(ヒカルランド)、古史古伝の書物が好きな人には垂涎の1冊だと思います。
ご存知の方も多いでしょうが竹内文書は磯原文書、天津教文書ともいいます。神代文字で記された文書と、それを武烈天皇の勅命により武内宿禰(たけのうちのすくね)の孫の平群真鳥(へぐりのまとり)が漢字とカタカナ交じり文に訳したとする写本群と、文字の刻んだ石、鉄剣など、一連の総称がつく書物です。
著者は竹内 睦泰さん、 秋山 眞人さん、布施 泰和さんの3名ですが、睦泰さんは姓で見当がつくかもしれませんが竹内の継承者で、古神道神主(第73世武内宿禰)、地政学者でもあります。元代々木ゼミナールのカリスマ日本史講師というユニークな経歴をお持ちです。彼が書いた日本史の面白本は受験生から幅広い年代の読者に受けて、どれもロングセラーになっています。私はお会いしたことはないのですが、にんげんクラブ等ではおなじみの羽賀ヒカルさんが絶賛されていたのも、本書を手に取った大きな理由です。
今でこそ、たくさんのイチから勉強し直す日本史解説書がありますが、特定の時代の専門書ではなく古代から近代史まで流れを楽しくつかめる日本史本ブームを作った先駆けと言えるのではないでしょうか。
今回ご紹介している本の内容は、たいへんぶっ飛んではいますが、型にはまらない睦泰さんの気質も相まって、小気味よくアンダーグラウンドの日本史が語られます。ニギハヤヒの宇宙人説などは、今のスピリチュアルブームを思わせるものですし、古代日本の植物・鉱石の知識は出雲族が握っていたという解説は、今最も精神世界で注目されている縄文人というキーワードとリンクして、大変楽しく読めます。睦泰さんのセミナーもとても朗らかで面白いので、皆さんにおすすめです。検索して見てください。
今回ニューヨークに来てみたのは、いまの世界を動かしているのがユダヤ人だということが、何度もイスラエルに行って感じられるようになってきました。そして、そのユダヤ人の本場はエルサレムやテルアビブではなく、間違いなくニューヨークだと思います。そのユダヤ人の雰囲気を感じたいと思ったからです。詳しいレポートはザ・フナイ等に書きたいと思いますので、ぜひ、そちらもご参照いただければと思います。
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2018.12.24:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】クリスマス・イブ (※舩井勝仁執筆)
2018.12.17:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】竹内文書 (※舩井勝仁執筆)
2018.12.10:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】日ユ同祖論 (※舩井勝仁執筆)
2018.12.03:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】舩井幸雄が伝え続けた成功の法則 (※舩井勝仁執筆)

ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

