トップが語る、「いま、伝えたいこと」
先週末の株式相場は米中合意が近いという見方から高騰して、終値で1年2ヵ月ぶりの24,000円台をつけました。ところが市中の景況感は確実に悪化しているようです。銀行の方と話をしていると、景気の悪さを教えてくれるようになりました。米中貿易戦争の影響で日本の製造業がかなりダメージを受けているというのです。もう1年以上前のことになりますが、大手物流業の幹部の方からも、電子部品の動きがピッタリと止まってしまったという話をお聞きしたことを思い出しました。
銀行からすれば、経済は製造業が中心に動いているのでこのような見方になるのですが、東京のようにほとんどの人が金融業やサービス業で稼いでいる街はちょっと違うような気もします。証券会社の人にお聞きすると確かに景気は悪いのですが、それでも株価は下がらないだろうと予想していると話してくれます。不動産の投資に詳しい友人たちと話していても、オリンピックが終わってもそんなに落ちないだろうという見方をしている人が多数派です。金余り現象が顕著で、マネーは理由は後付けでとにかく投資先を一生懸命に探している状態にあるようです。
もちろん、いつ経済恐慌が来てもおかしくない状態が続いているという前提条件は忘れないようにして、絶えず注意をしておく必要がありますが、ただ現金だけを抱きしめていてもリスクがある時代になってきました。経営者の皆さまは頭を使って稼ぐことに本腰を入れないといけない時代が本格的にやってきたと思います。デフレの時代は極端に言えば、経費の切り詰めだけをやっていればうまく経営ができました。これからは、そんな甘い時代ではなく、たくさん稼げない経営者は退場を迫られるという認識に変わった方がいいと思います。
ちょっと恥ずかしいのですが、私は結構うらないが好きです。いまは、忙しくなったので定期的にチェックをしたりしていませんが、昔はインターネットの占いのページを見るのが朝の楽しみだった頃もあります。また、算命学や易経などの権威の先生ともお話することがあり、多くの占いは実は科学的なバックボーンを持っていることも知っているので、楽しまれる方は、信じすぎないようにはしなければいけませんが、大いに参考にしていただければいいと思っています。
ところで、よく献本をいただくことがあります。自腹で購入する本はアマゾンの『あなたへのおすすめ』表示が私の好みをよくわかってくれているのでもっぱらそちらを頼る日々ですが、いただいた本は普段、自分では手に取らないジャンルのものも多いので「出合いを大切に」との思いから、ざっとは移動中になどに読ませていただくようにしています。
会社のスタッフが机に積んでいてくれた本の中にひときわ異彩を放つ装丁を見つけました。少女漫画からでてきたような甘ったるい女の子のイラストの表紙です。「私のようなおじさんになぜ」と手に取りましたら、知人の富士川碧砂さんの監修された新刊「うらないパーフェクトBOOK」(小学館)でした。富士川さんは、テレビ『とくダネ』他大活躍の
ベテランの声優・ナレーターさんですがプロの占い師さんでもあり、開運に関する本もいくつか出されていて私は以前いただいた『開運和柄ぬり絵』(サンマーク出版)という典雅な書が気に入っています。
「どう見ても小学生の女の子が読むような本だなぁ」と思いつつ、「自分の星座と血液型」の組み合わせでよみとく性格分析や運勢のところを開くとすっかり夢中になってしまい、移動中、家族やまわりの星座と血液型を調べて小一時間読みふけってしまいました。「小中学生にとってきっと、休み時間の楽しいコミュニケーションツールになっているんだなぁ」と気がつきました。他にも、「幸せを運ぶラッキー7」という項目がなかなか楽しく、ラッキーカラーやフードの類は昔からあったような気がしますが「あなたにとってのベストフレンド」「あなたのソウルフレンド」というという項目が2つもあることにちょっと興味を抱きました。
経営コンサルタントの世界でも、生年月日の統計学をもとに、経営者が社員をどのように配置すれば良いかといったジャンルの需要は古今東西あるようですが、ティーンエイジャーにとっても『自分にとってラッキーパーソンに当たる人がどんな人か』というニーズがあることに面白いと感じました。「他人を知ることは自分を知ること」だと思うので、どの世代もやはり関心があるところなんだと感じました。親戚の女の子にクリスマスやお年玉がわりにあげるのもよし、年末年始、この本をこたつ(我が家にはありませんが、イメージです)の上にでも置いて家庭の団欒にするのも一興だと思います。
さて、私のベストフレンドは「なんでも受け入れる包容力のあるあなた。でもなんとなくもやもやと心の中で思っていることを表現するのが苦手みたい。そんなあなたのもやもやに形を与えてくれる乙女座AB型。一緒にいるとあなたは『そうそう』とスッキリした気持ちになれるわ」だそうなので、該当する方、ぜひお待ちしています。というのは、冗談ですが、たまには自分以外のジャンルを楽しむ余裕も必要だなと思っています。
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