トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　中国の全人代（全国人民代表大会）であっさりと「香港安全法」が採択されました。全人代は中国の最高意思決定機関であり、本来は3月に開かれることになっていました。それを5月まで延期しての開催になりましたが、民主主義が機能している国であれば大きくもめる法案がほとんど全会一致であっさりと可決されました。
　アメリカが昨年11月に制定した「香港人権民主法」では「香港の自由な自治が維持されない場合、中国は義務を履行していないとして特権をはく奪できる」となっているので、真正面からこの措置に対抗する政策をこのタイミングで採用したことになります。ある意味、アメリカに対しての宣戦布告のようにも感じます。
　香港では高度な自治と自由が大幅に制限されることになり、それを実行に移した段階でアメリカは在米の中国の資産を差し押さえするような強硬な処置を実施する可能性があります。そうなると、今度は差し押さえられたらたまりませんので、中国はアメリカに投資している資産を投げ売りする可能性があります。日本に次いで中国はアメリカ国債を大量に保有しています。これが大量に売られればアメリカの金利が急騰してアメリカ経済は崩壊に追いやられる可能性があります。自分の持っている資産を毀損させる行為を行うはずがないという意見もありますが、それが戦争ならあり得るのかもしれません。
　そんなことを考えていると、今回のコロナ禍で世界の覇権がアメリカから中国に移るきっかけになるのかもしれないと感じます。中国も大変な問題を様々に抱えていますが、やはり勢いがあります。たとえ、大きな資産を失っても経済的にはそれを取り戻せる力を感じます。それに対して、アメリカは覇権を失ってドルの基軸通貨体制が崩れてしまえば、ズルズルと力を失ってしまうようにも思えます。そんな連想からなのか、5月28日（木）のNYのダウ平均は場が閉じる直前に急落し、その流れを受けて金曜日の朝の日経平均も下げで始まっています。
　やっぱり米中関係の行方がアフターコロナでもっとも懸念されることになる可能性が極めて高いということからは目を離せないような気がします。

　６月から心機一転、新たな日常が始まるような気がしています。
　私が代表を務める舩井本社とにんげんクラブ、そして義弟の佐野浩一が社長の本物研究所は現在、港区芝のビルで同じフロアにあります。別会社で区画は分かれていますのでいつも見ているわけではありませんが、佐野社長率いる本物研の朝礼がとても個性的です。　佐野社長は、20年ほど前まで私立高校の先生だったので、ホームルームのような朝礼です。と言っても、厳格なものではなく、仲のいい担任の先生と受け持ちの生徒のアットホームで和気藹々とした時間のようなのです。その中に程よい緊張感と刺激もあって、独特の信頼関係というものをいつも思わせます。
　先月まで私の方の会社は週に数回のテレワークで出社している人も多くいましたが、本物研究所の社員は、ほぼ１００％リモートで仕事をしていました。扱う商品の営業や企画提案担当の社員も同様で、いつもは全国忙しく飛び回っていますが、お客様ともほぼオンライン打ち合わせだったそうで、普段よくコミュニケーションが取れているので可能になっている、と聞いて、独特の信頼関係に支えられている本物研の奥深さを改めて感じました。
　私の尊敬する人生の先輩に武道の達人がいらっしゃいますが、以前、「本当の武道の名手は、いつも距離感を間違えない」とおっしゃっていたことが印象的でした。攻めや決め技より距離感がうまく取れる力のある人は、試合に強いとのことで、なるほどな、と思いました。これは人間関係も含め、情報などの外部の世界と付き合うこと全てに言えることだと思います。アフターコロナの世界、これまでより混沌とした情報、価値観が飛び交うことは間違いなさそうで、本物研が実現している適度な距離感というキーワードは心の真ん中に置いておこうと思います。
　本物研究所は、以前こちらでも紹介した「ソマヴェディック」 が売れに売れているそうです。電磁波とジオパシックストレスゾーンが身体に与える悪影響を中和するヒーリングデバイスです。肉体や精神に影響を与えるネガティブなエネルギーをすべてクリアリングするパワーが、半径３０メートルに全方位効率よく放射されます。自然科学者だけでなく、様々な生体医療機器を使用して治療を行っている施設の技師、セラピストによってもテストされ、実証されています。
　コロナ疲れで不定愁訴の症状が出てらっしゃる方も多いと聞いています。私も心落ち着けて、日々エネルギッシュに仕事に取り組めることを「ソマヴェディック」 設置後に実感しています。
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