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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2020年11月2日
現金が王様 (※舩井勝仁執筆)

 欧米での新型コロナウイルスの感染拡大やロックダウン、さらに明日投票が行われるアメリカ大統領選挙が大混乱に陥るのではないかという見方が浮上してきて、アメリカの株式相場に大波乱の兆しが見えるようになってきました。こういう時に一番話題になるVIX指数(危険指数、恐怖指数とも言われています)が平常時なら20台ぐらいまでで推移するのですが、危険水域と言われている30台を突破して一時40台に上がったというのが話題になっていました。
 相場の本音はどちらが勝ってもいいのであっさりと結果が決まって欲しいということ。アメリカの大統領選挙は負けた候補が敗北を認め相手に対して勝利おめでとうというメッセージを送った時点で決定するというよき伝統があります。日本なら、得票数が1票の単位まで正確にカウントされるのですが、アメリカの大統領選挙はわざと複雑な間接選挙にしていることもあり接戦になったときは、いろいろ文句が付けられる余地があるようで、特にトランプ大統領はごねるに違いないと思われているので、今回は大混乱が予想されるというわけです。
 何でも正確を期する日本は、投票の前日にはほぼどの候補が勝つか分かっていると言います。まれにみる接戦であっても、当日の出口調査と投票率が分かれば投票が終了した時点では、ほぼ当確(当選確実)が打てるそうです。アメリカの選挙も同じだと思っていたのですが、こちらは実はあまり分からないそうです。
 だから、マスコミはフェイクニュースばかり流すと言われていますが、一面の真実はありますがそれだけで片づけることはできないようです。国柄の違いがありリニア(線的なもの)なことをさせたら新幹線の運行(なんと一番密な時は高速鉄道なのに3分毎に列車が発着しています)から選挙の予測までほとんど間違いなくできるのですが、他の先進国でもここまでできる国は他にはありません。この辺りが日本の一番の強みなので、ここを活かす政策を考えればいいのではないかと思います。

 7−9月期のアメリカのGDPは前期比年率換算で33.1%増。トランプ大統領は史上最大の伸び率だと実績を誇りますが、日経新聞は冷たくコロナ前には戻らずと報道していました。少し前までのマスコミや市場関係者の論調は「バイデン圧勝だから大丈夫だ」、だったのですが、さすがトランプ大統領の底力は強烈で猛然と巻き返しを図っていて、彼らが一番恐れた事態になりそうな気配が濃厚になってきました。
 新型コロナウイルスは、寒くなってくると感染が増加するのではないかと言われていて、欧米や日本でも北海道で感染が拡がってきているのには、このような背景があるのではないかと思われます。本来であれば、強力なリーダーシップの下、明確な対策が打たれなくてはいけないのですが、アメリカは次期大統領がはっきりするまで政治的な空白が出てくる可能性があり、市場は慌てはじめているようです。
 こういう時は、とにかく現金化(現金に近い形)しておくのが安心という事で、すべての投資商品が売られる傾向があります。いざというときは、現金に勝るものはないということなので、事態が落ち着くまではこの傾向を頭に入れておいた方がいいのかもしれません。思い起こしていただきたいのはリーマンショックの時のこと。一瞬ではありますが、株式からコモディティ(商品相場、石油や金銀や産業に使う銅のようなもの、さらにはレアメタル等も含みます)から不動産投信まですべて叩き売られたことがあります。
 不動産などは、その局面が来るのを虎視眈々と狙っているハゲタカファンドの人がいますので、リーマンショックぐらいのインパクトであれば長い目で見れば瞬間のことと言えるかもしれませんが、今回のコロナショックはリーマンショックをはるかに超えるのではないかという見通しもあるので、油断しないことが大切です。何事もバランスなので、私は資産の中の現金の割合を50%ぐらいにしておけばいいのではないかと思っています。
 ただ、現金が必ずしも安全とは言えなくなってきているのも現実で、これだけキャッシュレス化が進んでくるとある日突然、キャッシュの使用を禁止するといった事態が起こる可能性もあります。ちょっとびっくりしたのは、先日、家の近所に最近できたレストランに行った時に、注文はバーコードを読んでスマホでしなければいけなくて決済も新型コロナ対策で現金は受け付けずにキャッシュレス決済のみだったことです。店員さんに指導してもらいながらなんとか注文と支払いができましたが、私たちの世代にとってはとんでもない世の中が来たものだと感じました。
 よく考えると、現金での決済がなければお店でのオペレーションはずいぶん楽になりますし、コスト削減も図れます。都心のほとんど若者というか外国人の方が多いようなお店でしたが、時代はドンドン進んでいきます。現金が王様であることはまだ事実ですが、それがいつまで続くか、その辺りも考えながら生きていかなければいけない世の中がやってきているようです。
                                 =以上=

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