船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
独自固有の長所を生かせば絶妙に共生できる
2012.4.12(Thu)
社名:(株)本物研究所
名前:門脇 宥希

 本物研究所は卸売業のため、メーカーのように物をつくれないし、小売り店のように物を売ることができない流通の中間業者で、特異な立場だと思うことがよくあります。

 本物研究所は今期節目の第10期を迎え、改めて船井幸雄が意図した創業原点を振り返ると、「いいものをもっているのはほとんどが中小企業と、いわゆる町の発明家です。素晴らしい技術が続出しているが、国や大企業は見向きもしない・・・中小企業の経営者のように命を懸けている人たちがつくりあげた技術を世に出すために、本物研究所をつくった。」〜本音100%の経営塾 『船井幸雄・水野隆徳』〜
に書いています。
 通常の卸問屋の役割の商品の集約機能だけでなく、懸命にものづくりに励む中小メーカーの販売部門を代替し、言わば船井流の実践で本物を世に広めようという意味合いがあります。

 過去のコラムでも本物性の強い商品がどのような小売りの現場で流通するのか焦点を当ててきましたが、「人との関係性」にこそ流通拡大のヒントがあると仮説立ててきました。

 そのような仮説が得られたのもメーカー、卸、小売りが三位一体となって、4年近く継続してきた“美”のあきない研究会という研究会が大きな要因となっています。要は船井流「師と友づくり」の実践で、現場の成功事例からルール化を試みる帰納法により、皆で学び、気づきを蓄積していく研究会です。

 元々美容関係のお客様を中心に始めた研究会ですが、業際化(業種の際(きわ)がなくなること・・・例えば美容サロンが健康や環境を訴求する商品やサービスを扱うこと)傾向が強まる中、他業種にも門戸を解放して、成功事例を蓄積していくうち、後付けですが、“美”という概念が、しっくりくるような内容になってきました。つまり普遍的概念…誰が見ても美しいと思えるもの…他者貢献であったり…完全個別対応であったり…船井が頻繁に紹介する、「真・善・美」の“美”の表現がピッタリで、本物の流通もそれに関わる人の意識が非常に影響することがわかってきたのです。

 そして更なる流通拡大のためには、参加される中小企業経営者や小売り店店主が独自固有の長所を如何に生かすかということも大切だとわかってきました。本物研究所は、その個性発見のお手伝いをして、同じようなビジョンを持つ企業同士のコラボレーションを促すような役割も見えてきたのです。

 コラボレーション事例として、同じコンセプトを持つ治療院同士が「生まれる」自主上映会を開催したり、ブログサイト構築においてデザイン部門をアウトソーシングしたり、メーカーと小売店が共同イベントを立ち上げたり…等が挙げられますが、船井会長が先導して手を挙げた本物マーケットを広げるという全体の共通した目的を目指す上で、自分の得意領域の中で役割をお互いが分担するようになってきたのです。

 そこで、競合という概念は、人1人が本当の役割でないことをやっているから競争が生まれるのではないかと思いますがいかがでしょうか。本当の意味での役割を全うできれば、お互いに数分の狂いもなく絶妙に共生できるように世の中は仕組まれていると思うのです。

 そのような共生、バランスが大切なことは健康面でも同じようなことが言えます。体内の各々の60兆個の細胞が役割を演じて全体の調和を図ることが健康だと言えると思います。どこかでバランスが崩れているから病気という症状として表れるのではないかと…。

 資本主義の本質的な問題点もそのようなバランスの欠如でしょう。

 本物研究所の役割は、細胞と細胞をつなぐ潤滑油のように…メーカー、小売りの個性を引き出しプロデュースし、お互いを結びあわせるようにコミュニケートし、最大限の能力を引き出せるようにコーディネートするのが、中間業者として付加された役割のようです。つまり、これも「人との関係性」です。結果としてお客様が喜び、適正な利益を分配し、社会貢献につながれば、こんな理想的な商売はありません。

 最後に弊社と取引のある、小売り店様の言わば売り手と買い手が一体となった地元活性イベントを紹介させていただきます。

・群馬県高崎市CCA株式会社&寺子屋リニュアルオープン及び夢・健康・ふれ愛フェスタ:フェイスブックページ:http://www.facebook.com/events/324951967569721/
・癒しのお店寺子屋〜あなたの場所がきっと見つかる〜ブログページ:http://ameblo.jp/mutumicca/entry-11211192150.html

 このような利害関係の枠を超える、人と人との直接のふれあいを重視した草の根的イベントが、船井幸雄が目指した“本物”の市場を開拓するきっかけになると確信しています。


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2周目:「妻のお腹の張りについて」
3周目:「包み込みで商売繁盛」
4周目:「船井流ルール化」
5周目:「“ほんまもん”のつながりって何?」
6周目:「夢の設計図は時空の超越体験へのステップ?」
7周目:「幸せ、利益、本当にやりたいこととの統合」
8周目:「“本物”の流通の現場は学びの宝庫」
9周目:「“本物”の流通は人との関係性が決め手」

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