船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
アルゴ
2013.3.5(Tue)
社名:(株)本物研究所 取締役
名前:服部 真和

 皆さんこんにちは。今日からこの社員コラム「本音で生きよう」は、16周目を迎えます。いつもお読みいただき、まことにありがとうございます。

 さて、1979年のイラン革命時、米国大使館がイスラム過激派グループにより占拠され、52人の大使館員が人質に取られるという事件が起きました。
 イラン側は親米派のパーレビ前国王の引渡しを要求。その混乱の中で、6人のアメリカ人は大使館から脱出し、カナダ大使の私邸へと逃げ込んだ。見つかれば公開処刑という命が危ない状況下、国務省はCIAに応援を依頼。
 CIAのトニー・メンデスは、6人をイランから救出するため、「アルゴ」という架空のSF映画を企画し、彼ら6人をそのロケハンに来たカナダの映画スタッフに仕立て上げ、出国させるという前代未聞の作戦を実行する。
 この嘘のような本当の話は、米国が機密情報として封印されていたものを、事件から18年たったクリントン政権下において情報が解除され、周知のものとなったといいます。今年のアカデミー賞を受賞した「アルゴ」という映画はその事件を描いた作品で、私もそれを観る機会がありました。

 映画は緊迫した状況をハラハラ、ドキドキと息つくひまが無いほどのスピード感溢れる映像として描いており、作品としても第一級のものと感じました。

 そしてこうした映画を見て、当たり前のことなのでしょうが、先の東日本大震災における原発問題を見るまでもなく国家を揺るがすような政治的なあるいはそれに匹敵するような出来事が起きた時は、メディアにより庶民には知らされることがなく、秘密裡で進められていることが多々あるということです。
 そしてそれらは史実としてなかったことにされるか、あるいは、影響がないとされる時代まで封印されてしまうということ。歴史における真実はいつだって闇の中なのかもしれません。
 私自身はそうした隠蔽情報などの部類は詳しくありませんが、『ザ・フナイ』『船井メールクラブ』といった発行物は、そうした隠れてしまっている情報の一端を探ることや、ヒントを得る手段のひとつとしてその役割もはたしているのだと思います。

 また、この「アルゴ」を観て感じることは、立場により大きく見え方がかわるということ。
 なぜなら、アメリカ人が脱出する際に空港で厳重に見張るイラン過激派の監視兵もまた、自国を想い、国家を守るという大義の信念を持っているのだということです。

 情報操作により知らされないことによって、直接的あるいは間接的に被害を被ってしまうこと、時には人生まで狂わされてしまうことがあるものの、人命救助の側面から知らされないほうが上手くいくこともある。
 どこを正義として見るのか立場によっても変わってくるということ(たとえば、現在NHKの大河ドラマ「八重の桜」の時代、幕末から明治維新を見てもわかるように)。

 この脱出事件が18年たって機密事項の封印からとかれ、公のものになった時、どれほどの世間の関心を呼んだのかわかりませんが、映画化され、アカデミー賞まで取るという驚きの顛末は、一方で、米国のプロパガンダ的側面もあるのではないかと言われているようです。
 舞台となったイラン当国では、事実に反するとして、国のバックアップで同じ事件をテーマにしたものを映画化するという話もあるようです。

 そうした話を聞くにつけ、歴史の真実などというものはあるのだろうか。もしかしたら起こっていないことも歴史の一部に書き込まれているのかもしれません。だから、逆にロマンがあるのかもしれませんが……。


2周目:「映画館へ行こう!」
3周目:「清々しいメロディに紡ぎだすハート」
4周目:「刺激的な人物がいた!」
5周目:「人の変化で時代を感じる」
6周目:「ひまわり大作戦」
7周目:「雑感」
8周目:「あらためて「プラス発想、素直、勉強好き」を・・・」
9周目:「想いは実現するということの私なりの解釈」
10周目:「宮沢賢治と手帳」
11周目:「防災の心得」
12周目:「書と陶の融合・・・私探しの旅に出て私になる」
13周目:「麻について」
14周目:「歩くことが楽しくなってきた」
15周目:「工夫をしよう!」

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