船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
語って語って語り抜け
2014.2.19(Wed)
社名:(株)本物研究所
名前:門脇 宥希

 舩井幸雄に生前に教えていただいたこと、特に生の声で直接聞いて印象に残ったことを改めて整理しようと思い、私はその一つに「KJ法」を手帳に書き記しました。
 それは「会社の倍の売上の実現のためには?」という質問に、ズバリ「KJ法をやりなさい」という回答のメモ書きを捨てずに持っていたことも起因しています。
 舩井幸雄からのメッセージは多岐に渡り、人それぞれ至極の一言ととらえたことに違いはあると思いますが、舩井は短文と単語でズバリ伝えることが多いです。後々時間と経験を経てやっと納得し始めるのですが、KJ法はまさに本質を突いていると確信する出来事が目の前に表れてくるのです。

 KJ法は文化人類学者、川喜田二郎氏のアルファベット頭文字から取られていて、仕事に関わる皆で意見を出し尽くし、それをグループ分けして、問題解決の優先順位を決めていきます。言わば仕事に関わる人の知恵を結晶する作業と言えます。

 先日、テレビ東京の番組「カンブリア宮殿」を見ていたところ、茨城を地盤とした異色のファミリーレストランチェーン坂東太郎を特集していました。
 従業員が相次いで辞めた時期、会社倒産の危機を脱した局面でのキーポイントとして、「社員が幸せに働いているか」という青谷社長の視点の転換を伝えていました。
 特に具体的な現場の出来事として、働くパートはじめ従業員に、まずこれまでのことを青谷社長は謝罪し、赤裸々な本音の意見を吸い上げたのです。そうすると本音が出るわ出るわ……。
 つまり意志疎通ができていなかった、結果につながる要素である宝の山を現場が感じていたのにも関わらず、青谷社長に伝わってなかったわけです。貯まった感情を一気に吐露できる機会となったように、「聴き方」を転換した姿勢は素晴らしいなと感じながら聞いていると、そのインタビューの後ろに元船井総研の佐藤芳直先生の顔写真が大きく飾ってあるではないですか……。

 佐藤芳直先生をお招きしてセミナーを開催した時、強く印象に残ったのは、「語って語って語り抜いて、運命共同体になれるかどうか」を繰り返し熱弁していたことでした。
 私の社員コラムでは繰り返し人との関係性と、その関係性に関わる「言葉」の重要性を挙げてきました。それだけ普段の些細なコミュニケーションが重要だと思う場面が如何に多いか……。

 話を聞いているようで聞いていなかったり、発してる言葉と本音が違う裏腹な場合があったり、感情やコンプレックスが邪魔になったりして、日常はコミュニケーションギャプで溢れています。
 坂東太郎の青谷社長は従業員との関係性だけでなく、仕入れ先など取引先からの忌憚のない意見も本音で聞き入れ始めます。つまり様々な感情が付着している「言葉」をゼロベースでまるごと包み込み、人との関係性の見直しを図ったのです。

 このような経営の現場をはじめ、家族関係、チームスポーツ等々……ここまで様々な場面で人間関係の重要性を見せられると、人は人との関係性を学ぶために、生まれてきたと言っても過言ではないと思えます。
 そうであれば、意志疎通が図れた時に、最大の幸福を感じられると言えるのかもしれません。言葉を介さない「あ・うん」の呼吸のようなフロー関係もそうです。語り合ううちに、互いの理解力が高まると、結果云々よりも、言葉が好きなように飛び交う「場所」が形成されてしまえば、既に答えは出ているとも言えるのではないでしょうか。

 そこで、伯家神道の大祓いの話しを引用しますが、「ありとあらゆる罪、感情を列挙して最後は水に流す」という内容が大祓いの要約です。人が本質的に持っている、神の感情や獣の感情さえも包み隠さず列挙して、最後はゆるすわけですが、「語って語って語り抜く」行為も大祓いに似ていると思ったのです。ある意見に込められた感情に善悪の判断を入れず、「列挙して並べきる」ことにより、祓いの空間ができると思ったのです。

 坂東太郎の青谷社長にも、舩井イズムが脈々と受け継がれていたわけです。私は独断と偏見で、KJ法は、「語って語って語り抜け」、そして大祓いと一緒だととらえました。 いよいよ始まったと思える意識進化の時代……。コミュニケーションの滞りの時間もどんどん短縮されてくるでしょう。これからは、人との関係性の観点から変化を見つめてみても非常に面白い考察ができると思います。


2周目:「妻のお腹の張りについて」
3周目:「包み込みで商売繁盛」
4周目:「船井流ルール化」
5周目:「“ほんまもん”のつながりって何?」
6周目:「夢の設計図は時空の超越体験へのステップ?」
7周目:「幸せ、利益、本当にやりたいこととの統合」
8周目:「“本物”の流通の現場は学びの宝庫」
9周目:「“本物”の流通は人との関係性が決め手」
10周目:「独自固有の長所を生かせば絶妙に共生できる」
11周目:「コミュニケーションプラットホームとミニロゴストロン」
12周目:「子育ての気付きも物事の相似象」
13周目:「人との出会い力が鍵」
14周目:「儲かるお店はマンダラづくりにあり」
15周目:「フロー体験の再現」
16周目:「小商いのススメ」
17周目:「小商い共生モデルはセレンディピティを引き起こす」
18周目:「共生時代での卸問屋の役割」
19周目:「資本主義から新しい時代への超具体的実践」
21周目:「善悪の判断基準を超える」

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