船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。

船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
★(株)本物研究所 長 博信のおすすめの一冊 (テーマ:最近読んでオススメしたい本)
2009.3.2(Mon)
社名:(株)本物研究所
名前:長 博信

『なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?』
パコ ・ ムーロ 著/ゴマブックス
 


 『どこがそんなに楽しいの?』
 休日の朝早くからコソコソと、大切な家族をも忘れ、お友達と仲良く、ただ小さなボールを追い掛け回わして・・・。『なぜ、ゴルフがなんの役に立つというの?!』

『ゴルフを制するものは、ビジネスを制す』
 
 ちょっと大げさですけど、そんな気にさせてくれること請け合いなのが、この『なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?』です。

 ゴルフには、エグゼクティブの仕事に似たところでもあるのだろうか?
 そう、似たところがあるのだ。
 それもあなたの思っている以上にたくさんある。

 スウィング、ティーショット、ハザード・バンカーの攻略など、ゴルフのひとつひとつに、仕事のエッセンスがこめられている。だからこそ、熱中するのだ。と著者は主張します。
 さらに共通点をあげるだけでなく、エグゼクティブの心構えをもゴルフのプレーを通して説いていきます。

 表題のほかにも「自ら動く新入社員」と「指示待ちベテラン社員」みたいに、タイトルズバリ「あー、いるいる、そんなやつ」と思わず想像してしまう話もあり、身につまされる話もあったり、と多彩な内容で楽しませてくれます。

 日本人にはない感性を窺い知るという点でも興味深い一冊です。
 以下に、その内容をいくつか紹介させていただきます。



「わしらの種族が生き残るには、進化せねばならん。」

第1話 進化を拒んだ古代魚と陸に上がったカメ
〜生き残るには進化するしかない〜


 その沼のなかは、いつになくざわめいていた。沼の中で暮らしている生き物全員が、あるミーティングに呼ばれたのだ。召集をかけたのは年老いたカメだった。

「もうみんなも気づいておるかと思うが、年々水が少なくなっておる。」
「さいわい、わしらにはまだたっぷり時間がある。今日から準備をはじめれば、
わしらは難なく乗り切れる。わしらの種族が生き残るには、進化せねばならん。」
「毎日何分か、水から出てすごすのじゃ。」

 みんなはこれまで沼の水量に対して不安を覚えないわけではなかったので、こぞって忍耐のいる長期的な計画を実行に移した。
 だが例外がいた。沼に棲む古代魚の一種バルビーヨは、進化のプロセスをみんなと歩むのを拒んだ。バルビーヨも沼の水位が下がっているのを知っていたが、そのうち雨が降って問題は解決するとかたくなに信じていた。
 しかし、しまいには、かつて沼があった一帯は、水深数センチ程度の水たまりをいくつか残すだけとなった。やせて動くこともできないバルビーヨは、泣いてわが身の不幸を嘆いた。ちょうどそのとき、カメが通りかかってこう告げた。

「いいかな、おまえにもみんなにも同じようにチャンスはあった。ずっと変化し続けるこの世界では、進化するか、しないかという選択の余地などない。生き残るには進化するしかないのじゃ。

 仕事の世界にもバルビーヨと同じような人間(上司にも部下にも)がいる。
 近々直面しそうな新たな要求や新しい傾向がすでにわかっているのに、進化を仕事上の急務と考えず、進化するための責任を引き受けない。

 競争の激しい今の世界では、「ずっと変わらない」ものは何もないのに、そのことを理解できない。 会社(仲間)は絶えず進歩している。彼らと一緒に進化できないなら、今の時点でどんなに強く、どんなに能力があってもいずれはまわりの世界にそぐわなくなって、絶滅種のリストに加えられることになるだろう。

「足をもう一本取り除きましょう!」

第3話 1本足になったアリ株式会社の末路
〜「慢性コストカット病」が招いた結末〜


 これは、不況時のある会社の物語だ。
 不況期に入り、会社は生き残りのために人員整理を検討し始めた。
 ここでは、この会社を「アリ株式会社」と呼んでおく。
 徹底的な分析を行った後、経営陣は時間をかけて次のような結論を出した。

 「コストを削減する最も有効かつ有益な方法は、6本あるアリの足を1本取り除くことである。」

 そして、経営陣はその案を実行に移した。結果は上々だった。
 ところが、不況は予想よりも少し長引いた。

 「足をもう一本取り除きましょう!」満場一致で話は決まった。
 (注釈:こうしてこの会社は苦しくなるたびにリストラ=足を取り除いていきます)

 リストラ策によって、アリは2本足になったが、無理やり体を引きずって力の限り努力した。だが、アリの頑張りもむなしく、ライバルたちは依然としてはるか前方を走っていた。しまいには、業界で最下位だった会社にまで追い越された。
 事態は危機的段階まで達しつつあった。会社を支えられるだけの売り上げがなくなっていたのだ。最悪を免れるための手段はただ一つ。

 「アリの足を1本だけにしよう!」

 会社が主要な競争手段のコスト削減に手を出すと、しだいにくせになり、行き詰っていく。そして結局は、まったくの逆効果となる。

 業績が悪化している会社がよく使う手は、営業経費を削ったり、補助的な人員の数を減らしたりすることだ。

 アリを1本足にしてうまくいったためしはないし、今後もないだろう。
 いったん新たな局面に適応するための決断を下したなら、
 まだ5本の足で立っているうちから競争力を高めることに全力を傾けるべきだ。
 行き詰ったときには、前進を続けてなんとか競争に勝つことを試みたほうがいい。

「欠陥があるのはドライバーのほうだ」

第4話 本当に「使えない」のは車かドライバーか
〜何かを変えたいなら、まずは自分から〜


 ある偉いエグゼクティブは、自分の車のことが気になっていた。
 どういうわけか、ここのところ車のパワーが落ちているのだ。
 そこで彼は修理工場へ行き、故障している部分がないか、探してもらった。その部分が車全体にダメージを与えていると考えたのだ。

 トランスミッション、インジェクション、パワーステアリング、会社でいう財務部門、営業部門、製造部門、そのほかもろもろの部分を点検してもらったところ、すべての部分に、わずかながら劣化の症状が見られた。どの部分も仕事をする気がないように見えたのだ。
 技術面に関しては、部品1つひとつ調べてもらったが、どれも正常に機能するはずの状態だった。だが実際に、車はうまく走らないのだ。

 ホイールからトランクまで、会社で言えば、電話オペレータから営業部長まで調べたが、不調の原因となるような深刻な以上は見つからなかった。しまいには、経験豊富なマリアーノ爺さんを呼ぶことになった。車に乗ってひと走りし、2〜3箇所の点検を済ませたマリアーノ爺さんは、工場のボスに結果を伝えた。

「車は元気だ。欠陥があるのはドライバーのほうだ。」

 自分の会社には、能力のない社員、仕事のできない社員がやたらに多いと思っている人はいないだろうか?
 部下の扱い方や管理のしかたを改善すれば、会社の問題は解決するのではないだろうか?

 何かを変えたいなら、まずは自分を変えることからはじめるべきだ。

 今日、私たちが頂上に登るために役立ったことが、明日には、真っ逆さまに転落する原因になることもある。向上し続けるためには、
 1つ上の段階に達するたびに、また新しいやり方を探さなければならない。

 以上。よろしければぜひ読んでみてください。


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15周目:「仕事をしていて感動したこと」

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