トップが語る、「いま、伝えたいこと」
各方面の失言が、いろいろと世間を騒がせた6月でした。テレビなど映像でその様子を見ていると、その人のたたずまいが、言葉より饒舌に語っているものがあるように感じます。
それは、先週も書きました「気」の発散なのだと思います。大自然の万物はすべてのもの、とりわけ人間はその人固有の気を発散します、そして、その人が引き起こす事象によってまたさらに新たな気を発散します。「気」は相互に、寄り添い、受け入れ、離反、反発します。
とても大事なのは、相互に働く「巡気」です。必ず発散した「気」は相手に入り、自分に返ってきます。向かい合い謝罪をしている会見がありましたが、「気」は、相手が受け入れなかった場合は跳ね返ってくることになり、それを相手が飲みこんだ場合は自分の「気」は消えてしまうことになります。面白いものですね。
先日、生まれてはじめてヒプノセラピーを受けてみました。
私たちは、日常的に何かを見たり聞いたりする意識があります。この意識を『顕在意識』と呼んでいます。この意識は人間が五感を通じて情報を感じたり思考する意識ですが、多くの情報を長く蓄積しておく機能ではありません。
この『顕在意識』の外側には、『潜在意識』の層があります。ここには、過去の体験や子供の頃の記憶も含めて、もう忘れてしまっているような記憶が蓄積されています。私たちは、過去の出来事を思いだそうとするとき、『顕在意識』の心が『潜在意識』の層に行って記憶を取り出そうとします。そしてこれら二つの意識の外側に『超意識』と呼ばれる層があることがわかっています。この『超意識』の特徴の一つ目は、人類の過去、現在、未来に関する全情報、さらには宇宙の歴史といったようなこと、二つ目の特徴は、この意識は他人と共有していることです。
最新の研究では実は、私たちが外だと思っているものが内で、自分の中にあると思っているものが外である、逆転しているというか捻(ねじ)られてたたみこまれていることが分かっていますので、『顕在意識』が一番外側で、その内部に『潜在意識』があり、さらに一番中心に『超意識』があるととらえるほうがより正確に実態を表していることが分かってきましたが、どちらにしても『潜在意識』が『超意識』へのアクセスを妨げているので、バイパスをかけてしまって直接『超意識』に『顕在意識』がつながれば直感力が発揮できるというのが舩井幸雄の考えでした。
このあたりは、船井幸雄著『「直感力」の研究』(=ウイリヤム・カウツ博士の言葉)(PHP研究所刊)に詳しく述べられております。
『潜在意識』(「アンカー」とも言います)にはいろいろな記憶が眠っていますので、その中の恐怖を伴った体験や、思い出したくないような経験が、障害物としていっぱい残っています。
この障害物を取り除くために『催眠』という手法を使う療法を『催眠療法』といってもいいでしょう。これは人間の意識である『顕在意識』と『潜在意識』をリンク(結びつける)させ、『催眠』を使ってトランス状態にすることです。
精神療法(心理療法)は、もともと日本古来からありましたが、昨今欧米の影響もあり、改めて広がりはじめています。カウンセリング、セッション、ヒーリング、スピリチュアル、さまざまな言葉で呼ばれていますが、その中に催眠療法があります。
現在の催眠療法では、前世療法、NLP、インナーチャイルド療法そしてスピリチュアルにアプローチする催眠療法(ヒプノセラピー)などが知られつつあります。
『催眠療法界』には車椅子に載った素晴らしい心理療法学者、ミルトン・エリクソン(1901〜1980)がいますが、今後新たな発展があるでしょう。
しかし、たとえは適切ではないかもしれませんが、何かの事を為すにあたって、必ず道具が必要になってきます。『催眠療法』での道具は『催眠』という道具です。『催眠』という道具には、その道具だけでいろいろな症状が改善される場合もありますが、全ての症状に対応することはできません。また必要以上の『暗示』という道具もあります。
『催眠療法』の中に潜む様々な問題点は、その療法に期待を寄せるクライアントに、本当に役立てることができるようになることです。そのためには、『催眠』の普遍的な本質を見抜いて、心理療法として確実に役に立つように、新たな体系の構築にその関係者は努力しなければならないでしょう。
今回、私は生まれてはじめてヒプノセラピーを受け、父との前世での関わりを体験させていただきました。思ってもみなかったような新しい発見がありました。やはり、自分の生育環境においての、両親とのトラウマを見ることが大事なようです。
私が今回受けさせていただいたKeiko先生の講演は、8月ぐらいに船井セミナールームで講演をしていただく予定ですので、またご案内させていただきます。
そして、いよいよ、にんげんクラブの今年の最大のイベント「舩井☆SAKIGAKEフォーラム2014」の全貌が明らかになりました。
11月1日(土)11月2日(日)、会場はパシフィコ横浜国立大ホール・国立大ホールN101号室にて、20人を超える講師の方をお迎えして開催されます。サブタイトルは「新時代の夜明け」。にんげんクラブ、そして舩井グループにとっても、黎明を意味づけるイベントになります。
父・舩井幸雄が船井幸雄オープンワールドを始めたのは、1994年のこと。数千人規模の会場にさまざまな分野の講師の先生をお呼びし、連日超満員になるという催しは、個人の名前を冠とするイベントしては、国内では珍しい成功例だったと思います。
父の気持ちとして、同じ志を持つ人が、空間と時間を共有することで、「自分1人で学ぶよりも、さらに自分と向き合い、対話できる」「連帯感、一体感のもと、意を強くできる」という大きな利点を形にしたいという気持ちが長年あったようです。そこから「有意の人」という舩井グループにとって大きなキーワードが生まれました。
父のこのオープンワールドにかける想いには、並々ならぬものがありました。いい世の中をつくるために、まさに命がけの気迫をもって臨んでいたのです。
しかし、2012年の船井幸雄オープンワールドをもって、舩井幸雄自身の決断によりその歴史に終止符が打たれました。この時私たちは、寂しさを感じながら、次のステップに進んで行く時が来たのだと決意を新たにしたものです。
しかし、その次のステップの具体的なビジョンを見出せないうちに、2014年1月に舩井幸雄が永眠してしまいました。大きな喪失感を傍らに置きながら、私たちは本当に新しいステージに進んでいかざるを得なくなってしまいました。
私たちは「舩井☆SAKIGAKEフォーラム2014」を、いままでとは全く違うイベントとして皆さんと一緒に育てていきたいと考えています。
これまでは、ともに学ぶことで、世の中の構造と人間の正しい在り方を知る「有意の人」となって、その集合意識の力で良い世の中の想造を目指してきたのですが、これからは一人ひとりがそれぞれの学びを活かし、ともに行動していく「SAKIGAKE―BITO」となっていこうというのが、いま私たちが皆さんにお伝えしているメッセージです。
舩井☆SAKIGAKEフォーラムは学びのためのセミナーではなく、そのSAKIGAKE―BITOたちの夢と希望、行動するエネルギーの集まる、いわば年に一度のお祭りのようなものにしたいのです。
そこで、開催前から皆さんにもご参加いただけるよう、ワイルドカードで講演者を募集したり(生島清身さんに決定)、次にはチケットご購入の皆さんの投票によって、大ホール(3,000人収容)で講演していただく人を1枠選んだりと、いろいろな新しい試みに挑戦しています。また、講師の先生方は、これまでの船井本社グループとのつながりや知名度にこだわることなく、佐野浩一や私がSAKIGAKE―BITOだと確信した方にお願いをしています。
さまざまな制約もありますが、今後も参加していただくSAKIGAKE―BITOの総意をしっかりと聞いて感じて開催したいという私たちの思いを、開催当日までどんどん表現していきたいと考えています。
ご参加にあたって、早期割引などさまざまな特典があります。詳しくは講師陣およびご参加の詳細をご覧ください。また特設サイトのブログをどんどん更新して私たちの想いをお伝えしておりますので、ぜひ読んでいただけたら幸いに存じます。
=以上=
2014.06.23:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】パワースポット巡り(2) (※舩井勝仁執筆)
2014.06.16:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】パワースポット巡り(1) (※舩井勝仁執筆)
2014.06.09:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】物理的なものと精神的なものの融合 (※舩井勝仁執筆)
2014.06.02:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】読んでいただきたい本 (※舩井勝仁執筆)