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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2014年12月8日
リーマン・ショックの再来 (※舩井勝仁執筆)

 アメリカの格付機関ムーディーズが日本国債の格付けを引き下げたのが12月1日でした。選挙で自民党勝利が見込まれている中、円安株高のトレンドが強まると考えられていたのですが、その流れに冷水を浴びせるような突然の格下げ発表でした。
 10月31日の日銀の異次元の追加緩和から始まった金融経済のサプライズの流れが続いています。
 また、そんな流れを受けて為替が一時120円台に突入しました。多くの識者が120円になると大きなトレンドが変わると予想しており、金融経済の分野もいよいよ大激変の流れに突入していくことは間違いないようです。
 懺悔してしまうと、私は年内には120円にならないだろうと予想していましたので、外してしまったことになりましたが、これからも大きなトレンドをしっかりと見てお伝えしていきたいと思っています。

 朝倉慶先生が、私との共著の最新刊『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(ビジネス社)の中で日本国債の暴落の流れが確実に近づいてきていること予想されております。この流れでいくと、予感としてはリーマン・ショック級の異変が金融マーケットを襲うというような事態がそんなに遠くない未来に起こるのではないか、という感覚が高まってきました。
 弊社が発行しております舩井メールクラブでの配信は毎週1回ですが、メルマガという特質を生かして、発信ぎりぎりまで超プロの先生からの最新の情報をどんどん更新、加筆するようにしております。手の切れるような情報をお読みになりたい方はぜひ舩井メールクラブのHPをご覧ください。

 毎日、国内外最前線の情報を読み、聞き、そして発信していると、自分の視座をどこに据え、視点をどこにおくか、見失いがちになります。その時にあえて私は誰にも会わない時間を作って、宇宙に想いを馳せます。
 私たちの住むこの宇宙は今から約138億年の、本当に遠い遠い昔、限りなく高温度の中で、小さな光の粒から爆発するように産声を上げました。いわゆる「ビックバン宇宙」です。宇宙の誕生から、人間の誕生を見るならば、人間の誕生は“ついさっきの出来事”なのです。

 宇宙のこれまでの一生を一年間のカレンダーに例えてみると、元旦に宇宙が誕生し、その後365日を経て、今現在12月31の午後12時ジャストだとしますと、太陽が出来たのは8月の終わりごろ、地球と月が出来たのは9月の中ごろです。そして、9月の終わりごろに生命が芽生え、10月の中ごろ海の中に藻が発生し、そして大気(地球の空気の層)ができます。11月の中ごろになると、大気中の酸素が増えはじめます。そして月が地球から遠ざかりはじめます。
12月に入ってから

○18日=三葉虫が栄えはじめる
○19日=最初の魚が登場
○20日=海の食物が陸に上がりはじめる
○21日=海の動物が陸に上がりはじめる
○23日=陸上に最初の爬虫類が誕生します
○26日=陸上に最初の哺乳類が誕生します
○31日=午後10時30分・最初の人間が登場しました

 そうです、宇宙誕生からの歴史を一年に凝縮してみると、人間が生まれてからまだ一時間半しか経過していないのです。
 では、もう一度、一年の初めの元旦(宇宙のはじまり)に返ってみましょう。小さな光の粒が大爆発(ビックバン)を起こし現在でもすさまじい勢いで膨張を続けている宇宙の始まりは、次第に温度を下げて、光のしずくは、物質の元となる小さな基本粒子の群れに姿を変えていきます。
 その群れが渦巻く宇宙の霧から星が生まれ、星は光り輝く過程で、私たちの“命の材料”となるすべての物質を合成します。すべての命の始まりです。
 やがて、燃料を使い果たした星は、急速に収縮して、自分自身で大爆発を起こし四方にばらばらに散って行きます。そして宇宙にばらまかれた小さな星のかけらがやがて集まりはじめ、地球ができて、私たちの生命体が誕生したのです。
 私たちは星の生まれ変わりであるといっても間違いありません。宇宙はすべてのものが一瞬たりとも立ち止まることなく、山川草木のすべてが生成発展を続け流れ動いているのです。その流れには宇宙の意思と摂理とも呼べるものがあるのだと私は考えています(父・舩井幸雄は“宇宙の流れと同調する生き方”という言葉を使っていました)。

 広大無辺は宇宙と、その中に生きる私たち人間との関わりは、あらゆる思考の源泉でしょう。小さな一粒の粒子の“ゆらぎ”から、ポッと生まれたこの宇宙。偶然の宇宙の営みから、いたずらのように誕生した私たち。決して楽しいことばかりで満たされている毎日ではなくとも、何か美しいささやかにも充実した未来をイメージして生きて行く事がいかに大切かと言うことでしょう。

 宇宙にはきっと“愛という止まり木”が存在するように思います。
 宇宙は、いつも陰陽の交わりを私たちに問いかけます。光と影にはじまる陰陽の交わりは、あらゆる科学の基本にある大事な土台です。宇宙はすべてのものが交わりあい、関り合って生きているのです。
 一方、私たちの現代人間社会の一つの柱は、男女の交わりでしょう。そしてその交わりには相互に働く宇宙の遺伝子『愛』があるのです。オスとメスの交わり、男女の交わり、それは、愛の極致なのかも知れません。しかし、過去の思い出では致しかたありません。 遠い未来の出来事にばかり思いを巡らせてもはかないものがあります。それは『今ここにあること』です。万物の生けるものは、相互の愛があって、はじめて生き抜く勇気を持つことができるのです。
 人間の身体の原型は女性です。生きものの起源はメス(女性)です。女性は人間社会の産みの親でしょう。そうであるならば、女性がすばらしい理想のオス(男性)とそれぞれの方々が巡り合うこと、人生の幸せを築く一合目でしょう。

 こんな風に、マクロの視点とミクロの視点を組み合わせて、人の生き方の根源を深く考える時間を持つことが、私のパワーの源です。このコラムでもまた書かせていただこうと思います。そして、それをミクロなリーマン・ショックの再来にまでブレークダウンしてお伝えすることが大切なのだと思います。繰り返しになりますが、経済のことは舩井メールクラブや船井塾、それに朝倉先生との共著のような出版物で主に発表していこうと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
                                           =以上=

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