トップが語る、「いま、伝えたいこと」
先日、とても尊敬している方から、父のメッセージとして「大衆に迎合するな」「beyond me」という言葉を託されました。スピリチュアルな能力が高い人なのですが、朝方よく父がやってきていろいろ話をしていくそうです。いろいろな方にさまざまな預言をいただくことがあるのですが、今の自分に必要だと感じるものは、感謝して受けとめることにしています。しかし、何度も書かせていただいているように、私はスピリチュアルや精神世界とはニュートラルに付き合っていきたいと思っています。
ニュートラルなスタンスとは、最近とみに大事だと痛感している「俯瞰」に近いものでしょうか。「ふーん、そんなこともあるのか」と、決して自分自身は渦の中に飛び込んでいかない。自分を見放して客観的にみることです。そのくらいクールな距離感を確立したうえで、はじめて向き合って咀嚼する。その過程を大切にしたいと考えています。
前述の「大衆に迎合するな」、とはなかなか刺激的な言葉です。取り方によっては、かなり「上から目線」のニュアンスが含まれています。しかし、父はもともと世の中でご縁のある方々すべての存在を認め、リスペクトしており、決して教え諭すことなく、共有するスタンスを大事にしていましたから、きっと単純に目線をどこに置くかの問題ではないでしょう。
友達感覚で気楽に皆様に情報をお伝えするだけではなく、プロ意識を持って厳選する情報をお伝えする場を多くしていきなさい、という意味だろうと自分ではとらえています。 例えば、にんげんクラブのウィークリーレポートでは、いつも一緒に楽しく活動をしているにんげんクラブの皆様に向けて気楽に本音を書くようにしています。そして、この舩井幸雄.comでは、多くの方にお読みいただいていることもあり、なるべく一般的で有益な情報を発信することを心がけています。
さらには、舩井メールクラブ(FMC)はかなり高額な有料メルマガですので、月に1回の原稿ですが、かなり本気でいろいろなことを調べて、タイムリーな政治経済の情報を発信しています。FMCの原稿を書いている内に私なりの政治経済の見方ができるようになってきていて、これは私の大きな力になってくれていることが実感できます。父が言いたいのは、このFMCの原稿のような場を多く作って、私も参加してくださる皆様も共に成長していけるようにしたらどうだということだと受け止めているのです。
「beyond me」は、そういう真剣勝負の場をたくさんつくることによって、父以上に皆様から愛されるようになり、皆様のお役に立てるような気概で仕事をしなさいという叱咤激励だと受け止めています。父とは違う方法論でやろうとは思っていますが、自分に甘える事なく、いままで以上に有用な情報を発信してまいりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ちょうどそんな事を考えているときに、書家の小林芙蓉先生の『水のように生きる』(あさ出版)という本に出合いました。芙蓉先生は、1970年代にオーストラリア国立大学で書や俳画を教えておられたこともあるようです。白鳥哲さんの映画「祈り」の題字を書かれているので、にんげんクラブの会員の方をはじめ、なじみのある方も多いかもしれません。
パソコンの普及により、これだけ手書きが少なくなった今、書が見直されていますが、はじめて芙蓉先生の書を見た時から、みずみずしい生を感じて、私もすっかりファンになりました。今年の3月に三重県の椿大社で開催した中山恵美賀さんが中心になって開催した「地球への祈りの集い」では、「富士山」という書を書いていただき、椿大社に奉納させていただきました。その現場に居合わせたのですが、まさに神が芙蓉先生を通じて書を書いているのが感じられ、神々しい気分になったことをよく覚えています。
芙蓉先生の書から感じるものは「凛とした潔いスピリチュアル」です。例えば、ご著書『水のように生きる』の中にある、イスラエルで書かれた「迎」という字には、思わず見ているだけで襟を正してしまうような毅然さがあります。本の中で紹介されている、どの書からも目に見えない世界を大切に傍らに置きつつ、自分の人生を丹精込めて磨きあげてきた魂を感じることができます。表現する手段は違えども、私ももっと自分の志、積み上げていく日常に丁寧に関心を払い、自分の発信するものを来年はよりブラッシュアップしてあの世の父の意向に添えるようになりたいと思っています。
=以上=
2015.12.21:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】水のように生きる (※舩井勝仁執筆)
2015.12.14:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】瞑想をしましょう (※舩井勝仁執筆)
2015.12.07:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】確信と俯瞰 (※舩井勝仁執筆)