トップが語る、「いま、伝えたいこと」
年度末はアメリカの相場がオバマケアの代替案の採決が見送られる等の動きを受けて、トランプ大統領の減税政策などすでにマーケットに織り込み済みの政策が遅々として進まないのではないかという懸念もあり、3月23日までトランプラリーが始まって以来はじめて6日続落しました。ただ、下落幅は小幅にとどまっていて節目の20,000ドル台はキープしているので、いまのところは大きな影響はないのではないかと思っています。
3月24日(金)の日本市場は円高一服の流れもあり、午前の相場は大幅高で推移しています。こちらは、アメリカのマーケットに比べて売られ過ぎの修正だと思われますが、金(ゴールド)の相場が1,250ドル前後と高値で推移している一方、原油価格が低迷していることなど市場は有事の円買いに動きそうな要素もありますので、やっぱりそれほど大きく上げることは、目先はないのかもしれません。
今年前半の相場のレンジを18,000円から21,000円で予想している市場関係者が多いという報道が金曜日の日経新聞でなされていました。常識的な線しか言えない立場の人の意見だと聞いておく手もありますが、今年前半のマーケットに関してはこの辺りで推移する可能性が高いと私も思っています。
ただ、3月20日の春分の日に、副島隆彦先生から実質的な世界皇帝だと教えていただいていた、ディービッド・ロックフェラー氏が101歳で亡くなられました。いままでの世界はロックフェラー氏や、93歳のヘンリー・キッシンジャー氏、それに88歳のポール・ボルカー氏によって動かされてきているという副島先生の意見に、私もかなり確からしさを感じています。
ロックフェラー氏の死によってこの体制が徐々に崩れていくのは間違いないと思いますし、その直後のアメリカと日本の相場が続けて大きな下落をしたことはその象徴だと思っています。だから、年内ぐらいのレンジで見れば相場には何があってもおかしくないぐらいの見方はしておいた方がいいと思います。
さて、この原稿を書いている前日に森友学園の籠池理事長の証人喚問がありました。午前の参議院と午後の衆議院の時間の両方を見ながら、種々思うことはありましたが、日本の政治では、ほかにやるべきこと、取り組むべき問題がたくさんあるのでは、と感じてしいました。早く収束することを願うのみです。
安倍昭恵さんとは、お父様の代から父とご縁があり、公的な立場もある昭恵さんにご迷惑をおかけしてはいけないので一定の距離感を保ちながらも、親しく友人としてのお付き合いをさせていただいています。昨年の「舩井フォーラム」にいらした昭恵さんに旺季志ずかさんの講演の前に登壇してくださいと突然お願いしたら、快く承諾してくださったことがあります。木曜日のニュースでジャーナリストの田原総一郎さんがおっしゃっていましたが、本当にサービス精神の旺盛なステキな方です。そんな昭恵さんのサービス精神がこの問題ではあだになっているのが残念です。
2年前のお正月に赤塚高仁さんをご紹介したときは、お正月休みだったこともあり昭恵さんは、一人でお付きもつけずに品川のホテルまでタクシーで来られました。予め、ファーストレディが来ると告げてあったホテルの担当の方が、あまりにも気軽にいらっしゃったことに目を丸くしていたのが印象的でした。
また、安倍総理が2度目の総理になられる前のことですが、当時品川にあった船井本社までご自分で車を運転してこられたことがあり、ビルの管理の方に駐車場の確保をお願いしておいたのですが、まさか自分で運転してこられるとは思いませんでしたと後で驚かれていたのも楽しい思い出です。
昭恵さんが、時折見せられる素顔は、たいへん品がありながら愛にあふれる方だと思います。マザーテレサの言葉に「愛は言葉より行動」というものがありますが、私はそのことをいつも思い出します。「忙しい」ということは絶対に口にされず、周りには優しすぎるくらい気配りをされます。いつもさっぱりとした言葉を紡ぎ、わかりやすいことを身上とされています。
私もそのものさしは基本同じなのですが、プライベートな会話になると少々理屈っぽくなる私と昭恵さんは、正直噛み合わないこともあります。昭恵さんは「勝仁さんとは会話が弾まないな」と内心思っていらっしゃるかもしれませんが、さっぱりとした中におっとりとした育ちの良さを感じさせる昭恵さんとの語らいのひとときは、いつも楽しいものです。
「育ちの良さとは、他人の美しさを素直に認め、幸せを願えるひとのこと」と作家の瀬戸内寂聴さんが幾度となく小説やエッセイの中で書いておられます。私の周りにいる育ちの良い人にも共通しているのですが、単に資産の多寡ではなく、小さな頃から、大事に愛され心豊かな環境で育った人の特長です。きっと直感力と感応力が抜群でいらっしゃるのでしょう。
報道されている昭恵さんの人物像「人を軽々に信じてしまう」というよりは、目の前の人の良さを素直に認め、包み込んでしまうような部分があるのだと私は思っています。これを機会に活動をセーブしなさい、というのがいままでの日本の方法論でしょうが、安倍総理の理解を得ながら、新しい日本のファーストレディ像を作っていっていただければと個人的には思っています。日本という国を大切に慈しみ果敢に行動する昭恵さんの想いが、誤解なくまっすぐに届く日が来ることを、友人のひとりとしてお祈りしています。
=以上=
2017.03.20:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】トランプ政権下の金融政策 (※舩井勝仁執筆)
2017.03.13:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】もう少しでサイコパス (※舩井勝仁執筆)
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