トップが語る、「いま、伝えたいこと」
米中貿易戦争の懸念が強まる中で株価は上値を追っていく様相ではなくなっていますが、まだ心配する段階ではないようです。日経新聞で恐怖指数が高騰する傾向が見えるという観測記事が載っていましたが、実際はまだ安定的な水準にあるので怖さは感じているものの奇妙な安定感も同時に感じられる状況です。
相場にとっては一般的にはプラスととらえられていますが、原油価格が上がってきていることが少し気になります。日本にとっては貿易赤字になる要因になり、こちらのインパクトは、プラス収支が定着している旅行収支の増加分ぐらいはあっという間に使い切ってしまうものなので、本当はもう少し気にした方がいいのかもしれません。
それからもっと気になるのが、中国の人民元が対ドルで安値を続けていること。人民元は準固定相場で1日の変動幅は2%なので、目立った動きにはなりませんが、中国当局がアメリカとの貿易戦争に備えて元安を狙っているとしたら通貨の切り下げ競争という悪夢に備える必要まで考えなければいけないかもしれません。トランプ大統領は貿易赤字を何が何でも削減するということに対する本気度がかなり感じられるので、いまのように相場が何とか安定している間はいいですが、混乱してくれば激しいことが起こる可能性がドンドン積み上がっているような気がします。
話は違いますが、少し気になるのはスピリチュアルな能力に優れている友人たちがかなり心配し出していることです。大阪で大きな地震がありましたが、基本的には日本中どこでもいつ何がおこってもおかしくない状況です。飲み水やトイレットペーパー、それに非常食をいつもより大目に用意しておくぐらいの対策はやってもいいかなと思います。自分の身は自分で守る覚悟があるかないかで、いざという時の動きが大きく変わると思います。友人たちの心配が杞憂に終わることを願いますが、一応お知らせしておきます。
千賀一生先生をこの欄でご紹介するのは初めてかもしれません。10年近く前のことになりますが、一緒に講演をさせていただいたこともありますし、当時のにんげんクラブの会員の皆さまの中には千賀先生のファンの方が大勢いました。ガイアの法則でデビューして以来、精力的に超宇宙意識をテーマに発信されている作家さんです。特に近年、ヒカルランドから次々に発刊されている「タオの教え」シリーズがとても人気があると聞きました。老子の「道」(TAO)には以前から関心があったので、読んでみたいなと思っていたところ、タイミングよくご献本いただきました。
中国古代の思想家としては、日本では論語で有名な「孔子」を思い浮かべることが多いと思いますが、どちらかといえば支配階級に好かれた孔子と比較して、老子は、底辺層からじわじわと支持が広がりました。TAOは、日本のZENと並んで、いまでは欧米で東洋思想に興味があるひとびとに、爆発的な人気があります。
4月の「舩井フォーラム ザ・ファイナル」(講演DVD、CDの発売が始まりました)でご講演いただいた清水義久先生のご著書『包み込みの幸福論』の感想で、「この本はTAOのことをとても分かりやすく書かれた本ですね」と言うと、清水先生にとても喜んでいただきました。気功家等の目に見えない世界のことを探求している先生方はTAOのことを(誤解を受けないように)TAOとはっきり言わないで語ることを大事にされているように感じます。
千賀先生が、中国雲南省の山奥で知り合ったM老人との出会いは、老子の教えを「タオの暗号(タオ・コード)」として新たに読み解き、日本で紹介する第一人者となりました。
今回いただいた本『新装版 タオの暗号 性パワーの扉を開いてタオの宇宙へ』(ヒカルランド)と、DVD『超感覚的能力を拡大!「タオの宇宙」を極める≪身体原理編≫ 完全図解:宇宙と共鳴する理想の超心体になる!』はぜひワンセットで楽しんでいただくと、より極意に触れられるように思います。
このタオコードは中国でもいわゆる「発禁」となっているものですが、千賀先生が山奥で見たタオコードをまさに実践している文字通り「性愛に満ちた」男女たちの姿の描写は、ただ、快楽を追求するのではなく、それぞれの魂を高めあい、子孫の運命まで変えてしまうようなパワーに満ちていて、神々しささえ覚えました。DVDのほうでは、NASA収録の実際の宇宙の音を使って、タオコードをベースに身体感覚を高めていくワークが盛りだくさんに入っています。
いまの世界はユダヤ教、キリスト教の禁欲文化を基にして作られています。イスラエルで、ユダヤ教の正統派の夫婦は子孫を増やすために生殖をするのだから性愛を感じることを悪いことだととらえているという話をガイドさんから聞きました。いろいろな考え方があっていいとは思いますが、本来の東洋的な思想では男女の愛をきちんと追求することも大事な本質を知るための大きな方法論だととらえているように感じます。
暗号、コードと言えば、父が晩年のライフワークとしていた「聖書の暗号」を思い出します。古今東西、ざまざまなコードは読み解く人の知性、洞察力によって、大きな発見、考察ができるように常々感じます。千賀さんにはまだまだこの世界を極めていただき、多くの人を活力に満ちた人生に導くような発信をしていただけるように、私も楽しみにしています。
=以上=
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