トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　米中貿易戦争の勃発が心配されたと思ったら、米ロ首脳会談での合意をすぐにひっくり返してみて、今度は米欧貿易摩擦の懸念があるということで、世界はトランプリスクに振り回されています。それでも、日米欧の先進国の株価は堅調で、トランプ大統領という不都合な真実を許容しながら行き場のないお金が世界のマーケットをさまよっているという感じが続いています。
　根拠があるわけではないですが、一部のスピリチュアルな人々が先週心配していた関東地方での天変地異が回避できたように、金融マーケットもリスクをしっかりと認識しながらも、まだ爆発するタイミングではないような気がします。そして、できればみんなが叡智をなんとか出し切って、ソフトランディングで乗り切れるようになればいいのになあと思いますが、そこまではうまく行かないかなというのが現時点での私の思いです。

　西日本の豪雨被害はまだ収束の兆しが見えません。熱中症で搬送されたり、命を落とされる方の報道が目につきます。地球の温暖化についてはいま言われたことではないのですが、日本の、地球の異常気象は、どこまで我々をさいなむのか……胸が痛み、考えさせられることの多い日々です。いろいろな情報が飛び交っていますが、振り回されずに自分で意思決定する力を養うことが一番大切だと思います。
　これからは、サバイバル力をつけることが大切になってきます。まず、地に足がしっかりとついていて、何がきても何とかなるという自信（私の場合は根拠のない自信のような気もしますが、それでもいいと思っています）を持ち、生活力を身に着け、すべてを失っても動揺せずに切り拓いていける意志の力が大切になってきます。そして、直感力というか大いなるものの意志（マザーネイチャーの意志）を感じて対応できる力を身に着けていくことが大事です。

　そんなことを考えていると、ヒカルランドさんからいただいた『引き裂かれた《いのちのスピリット》たちよ！ unityの世界に戻って超えていけ この惑星の重大局面を乗り切るチカラ』が目についたので、しっかりと読ませていただきました。舩井フォーラムにも何度も登壇いただいている増川 いづみ先生を中心に、リンダ・タッカー さん、グレゴリー・サリバンさん 、 さとううさぶろうさん 、永伊 智一さん、森井 啓二先生、また、にんげんクラブのみなさんにおなじみの池田 整治先生、白鳥 哲監督 、 滝沢 泰平さん、船瀬 俊介先生、森下 敬一 先生のお名前も見えます。
　昨年、大盛況だった「八ヶ岳いのちの調律まつり」に登壇された先生方のエッセンスをまとめた１冊です。八ヶ岳という地を選ばれたのは、縄文の聖地だからだそうです。私もこのフェスティバルにお誘いいただきましたが、所用でうかがえなかったので、この本の中では、増川先生がリンダ・タッカーさんとのコラボでセッションをされたところを特に楽しく読みました。
　タッカーさんは、白人女性なのですが、アフリカのホワイトライオンの生まれ変わりとして、活動されています。ホワイトライオンは人類と地球上の守護神として、光と調和のセッションに欠かせない存在です。私たちは、我々の住むこの国で起きているさまざまな心痛むニュースに日々、心がとらわれますが、次元を超えた意識の拡大で、自身の細胞に眠る限りない可能性を目覚めさせる鍵が、この１冊の中にちりばめられている気がしました。
　私もこの本の世界に入り込み、最近失われつつある活力が少し戻ってきた気がしました。まずは身体が資本です。おかげさまで、素晴らしい友人やいろいろな力を持った超プロに恵まれていて、いま、身体の調整をするリトリートを三重県津市の赤塚高仁さんのログハウスで受けさせていただいています。実は、昨年も受けさせていただいたのですが、インドからアーユルヴェーダの医師、ドクター・マウルヤにお越しいただいて４人だけの贅沢なリトリートです。
　赤塚さんと今年はなんとヒューマン・フォーラムの出路雅明会長まで一緒なのですが、もちろんお酒も飲まずに、夕食は野菜スープ、朝食はフルーツという軽食です。本当に身も心もピュアになっていく気持ちの良さを満喫しています。ドクターのコンサルテーションを受けてオイルマッサージをやっていただき、その合間にはレクチャーや瞑想の時間があり、また朝は６時前に起床して、太陽礼拝等の体操をたっぷり１時間させていただきました。
　日ごろの運動不足の体は悲鳴を上げていますが、暑い中でも冷房も使わずに、本来の私たちの暮らしのペースを楽しんでいます。私が一番好きなのは、食事の時です。基本的にはしゃべらずに（そんなにかたくなに守らなくてもいいのですが）、食物と対話しながら食べています。今朝は、桃とメロンをいただいたのですが、畑で成長している彼らの姿をイメージしながら一口ずつ丁寧に彼らの命をいただきました。
　サバイバル力をつけるためには、静かな時間を取り戻すことが大切なようです。皆様も、この夏はしっかり休養、特に睡眠をとってどうか無理をなさいませんように。
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