トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　先週末の市場は、トルコが政策金利を大幅値上げしたことを好感して急騰しました。為替も円安が進み、日本株が年末に向けて上がっていくにはいい地合いができつつあるようです。貨物はまだだめのようですが、関空の第一ターミナルの運用が再開され、来週半ばには鉄道も動き始めるということでインバウンド（訪日外国人旅行）に大きく景気を左右される関西経済も一息つけるようになるのかもしれません。
　先週、関西への出張がありました。ホテルの値段が大幅に安くなっていたので、インバウンドのキャンセルがあったのだろうなあと思います。もっと大変なのは、北海道で大阪よりも観光業が経済に占める割合は格段に大きく、それだけに回復力（レジリエンス）が試されます。いまのところ順調のように思えるので、現場の皆さまのご苦労は並大抵のものではないと思いますが、がんばっていただきたいと思います。
　関西も北海道もバブルの傷跡がとても大きな地域です。関西はインバウンド消費がきっかけになって、それをあてにしたホテル等への不動産投資も活発になり、ようやく前向きの経営者マインドが感じられるようになりました。最近は北海道に行く機会が増えているのですが、北海道に対する経営者の投資マインドはまだそれほど高くないと感じています。地震の被害から立ち直り、このまま平和が続いて、北海道の観光業（自然保護などの取り組みを観光につなげていくような動きも含めるといいなと思っています）への投資が増えて行けばいいのにと思っています。
　
　１年も残すところ３分の１になると、書店や文具店では手帳売り場が特設されます。世の中、手帳ブームのようで年々出される種類もびっくりするくらい豊富になっているような気がします。雑誌でも手帳の特集をするとよく売れるそうで、成功者や時間管理のうまい人の手帳の使い方の紹介が人気のようです。父の「手帳術」を質問されたこともありますが、船井総研でも手帳の販売の利益がとても大きな同業者の真似をして手帳の販売をしていたこともあります。父はそれを使って、独自のオリジナルスケジュール表は作っていましたが、そちら方面で私もあまり薫陶を受けた記憶がありません。整理整頓を信条とし、基本、手帳に頼らずとも予定が頭に入っていた人だったのであまりごちゃごちゃと情報を増やすことはしないイメージでした。
　父が書き記したものは熱海の船井幸雄記念館にも展示されていますので、ご興味のある方は足をお運びください。
　そんなわけで、私自身も特に手帳にはこだわりがなかったのですが、先日ある親しい友人が、「よく手帳の欄外に格言が書いてあるでしょう？　あれを、私は自分で好みの本から毎日オリジナルに書き出しているのですよ」と言っていて、ちょっと興味をそそられました。毎朝、いい言葉が書いてある本を気の向くままにエイッと開き、出てきたページの言葉をいわゆる「宣託」として書き出して、自分の問題のヒントにするというのです。
　「毎朝やって１年続けると、ランダムなはずの言葉たちに思わぬ関連性があったり、自分のその時の問題のテーマが見えてきたりでただ予定を書くよりずっと面白い備忘録になりますよ」と言っていました。
　先日頂いたはせくらみゆきさんが６月に出された『【奇跡の言葉333】〜たった3秒の直観レッスン〜 メッセージを入れられる天使のしおり付』」（BABジャパン）が手元にあったので早速パラパラとめくってみました。このご本は表題どおり、３３３の言葉が読み手の必要なときに舞い降りてくるということをコンセプトに作られたものです。はせくらさんらしく、とても右脳的といいますか、直観に訴えるシンプルで弾むような言葉が選ばれていて、いっぺんに読んでしまいました。
　「夢はあっさりかなっていい」が、ここ数年のはせくらさんの提唱されるテーマです。１つ１つの言葉が超意識にじわりじわりとアプローチするような、そんな工夫も、はせくらさんの講演を何度も聴いていますので、よく考えられているなと感心することしきりでした。ご家族や、ちょっと元気のない大切な方へのエールを送る本にもなると思いますのでぜひ御覧ください。
　もう１冊、最初から手帳にスピリチュアル・メッセージがぎゅっと詰まっているのは、柳瀬宏秀先生の「コズミック・ダイアリー」（環境意識コミュニケーション研究所）です。２１年間毎年刊行されていることからもわかるように大変人気のある商品です。こちらはマヤ暦「１３の月の暦」の公式ダイアリーです。２８日周期が宇宙の周期という考え方に基づいているマヤ暦なので、１３の月に分けられているのが大きな特長です。
　１２ヶ月で１年という概念を手放し、月のリズム、太陽のリズム、宇宙のリズムに沿っているマヤ暦で日々を過ごしていると、女性は生理不順が解消したり、精神的な病を抱えている方が次のステージへ行けたり、こちらも超意識にアプローチして自分自身が見違えるように調ったりと、柳瀬先生の教えを受けた方々の体験談には枚挙にいとまがありません。
　もちろんご著書もたくさんありますのでそちらを読んでいただくのもよし、来年はこの手帳を入手して、新たな生のリズムとサイクルを意識してみるのもいいのではないでしょうか、と皆様にお勧めしたくご紹介しました。
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