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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2018年9月24日
自分のために生きる (※舩井勝仁執筆)

 アメリカの株価が8ヶ月ぶりに最高値を更新しました。それに引きずられるようにして、日本の株価もつい最近まで23,000円の壁がなかなか超えられないと言っていましたが、テクニカルな要因もあってそれを抜けると今度は24,000円間近のところまで上がってきました。
 とりあえず、安倍総理は自民党の総裁選で3選を決め、安心感があります。トランプ大統領も中間選挙に向けてのパフォーマンスで米中貿易摩擦を煽っているが本音では株価を上げることで実績を誇示してきているので株価に影響がでるような強硬策を本気で進めることはないだろうという漠然とした期待で買われているような気がします。
 でも、トランプ大統領はやる時はやるような気がします。例え、一時的にアメリカのハイテク企業の業績に多大な影響を及ぼしても、対中国の(本当は対日本も)貿易赤字の規模が許容できる範囲をはるかに超えているので、これをなんとかしなければいけないというシンプルな思いが強いよう感じます。そういう意味では、あまりトランプ大統領を甘く見ない方がいいと思います。
 ちょっと視点を変えると、三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所所長の嶋中雄二氏の『第3の超景気 ゴールデン・サイクルで読み解く2025年』(日本経済新聞社)を楽しく読ませていただきました。4つの景気サイクルから見て相場や経済を予想するものですが、米国は今年までは絶好調ですが、来年以降は超長期のコンドラチェフサイクルは2034年までは上昇を続けるが、その他の3つのサイクルは今年までにピークを打って下がり始めるということを紹介しています。
 景気循環の話を私はまだよく理解していませんが、循環論は自然の摂理に従っているように感じます。それを相場に活かして儲けるのはなかなか難しいとは思いますが、嶋中先生のような専門家の話をマクロに参考にするのはありだと思っています。そう考えると、激しく下がることはないけどアメリカの株価はそろそろピークに近いのかもしれないと考えておく必要がありそうです。

 脚本家、作家で、最近は吉本坂46というアイドルグループに選抜された旺季志ずかさんの『誰かのためも大切だけど、そろそろ自分のために生きてもいいんじゃない?』(GAKKEN)を読みました。
 空前のロングセラーになった近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)等を世に送り出した稀代の出版プロデューサー土井英司さんが、旺季さんの新刊をプロデュースされているだけあって、エッジの効いた心に刺さるエッセイ集に仕上がっておりどのページも楽しく読み進めることができました。
 「大事なことを決めるときは手中のものを全部手放して空っぽにしてみる、そうすると大事なものだけが自然と残っているものです」。旺季志ずかさんが「女帝」というドラマのなかで書かれたせりふです。苦悩は執着しているときだけにおこる、と旺季さんは言います。おっしゃるとおりです。この執着を捨てるというのがとても大事なことなのに難しい、とみなさんよくおっしゃいます。
 しかし私自身を振り返ってみると、基本「執着」というものに無縁で生きてきました。 「過去にこだわったり、未来を心配するよりいまここに生きることが何よりも大事。」ということが、若い頃より何となく自分の中に根付いていて、そのような思考や行動をすすんでしてきたような気がします。
 なので、旺季さんの言葉は違和感なく馴染むのですが、感心したのは「空っぽにすると、大事なものだけが自然と残っている」という箇所。大ヒットさせたテレビドラマを手がけている旺季さんならではの目に見えないものを、だれでもさっと頭の中で映像化できる表現に「そのとおりだな」と膝を打ちました。
 これを読んで、私は、1つのイメージが頭に浮かびました。現金つかみ取りの箱に手を入れて、思いっきりお金を掴みます。しかし、それを実際に自分のものにするには箱から手を出すときに、一度手を広げなくてはいけません。この時に、手からこぼれ落ちるお金がもったいなくてほとんどの人に、なかなか手を抜けない葛藤があります。
 でも、最初に掴んだ瞬間より、手を思い切り離したあとに自分に残るものが本当の自分なのでしょう。大事なのは、手を離す瞬間の思い切りの良さなのだと思います。
 もう1つ「私の好きな言葉に『私の上にはいつも雨が降っていたけれど、あなたが傘をさしかけてくれたのよ』って言葉があるの」という「会いたかった」というドラマのせりふが心に残りました。雨の続く9月の東京、この原稿も強弱の激しい雨音を聞きながら書いていますが、すべては人との出会いだな、自分が気づいてないところで、ずっとそっと傘をさしかけてくれた人はいて、そのことに気づいてきちんと感謝しなくては、と粛々とした気持ちになりました。老若男女、響く珠玉の言葉がたくさん散りばめられた良書だと思います。お勧めします。
                                            =以上=

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