トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　３月末の株式相場は乱高下を繰り返しています。世界の景気がかなり悪くなってきていることを意識して、相場筋は日本の株式市場をどの方向で揺さぶって儲けるかを探っている状態のような気がします。バルチック海運指数という船の運賃の目安を指数化して売買している金融商品があるのですが、３月２７日現在は６９０近辺で動いていますが、昨年の８月の高値では１，７７４を付けています。
　結構、値動きがある指数なので一概にとんでもない状況とは言えないようですが、いまの水準はリーマンショックの時と変わらない水準だということなので、世界的な景気の先行きはマクロに見るとかなり悲観的だと言えるのかもしれません。それに対処するために、アメリカのFRBは金利を徐々に上げて金融の正常化を図る政策を中止して金融緩和の方向に舵を取ろうとしていますが、正常とは程遠い水準にしか利上げができなかったので、ここでの対処法はかなり厳しいと言えるのかもしれません。
　玄人筋は長期金利と短期金利の水準が逆転する逆イールドの状態になりやすいことに一番懸念を持っているようですが、世界経済をけん引してきた米中の経済の先行きに赤信号がともりつつある状態で、予断は許せない状態のようです。リーマンショックの時と違って、日本は世界の製造業の中で大きなポジションを占めなくなってきているので影響は軽微に済むのかもしれませんが、相場筋からすれば何かストーリーがあれば乱高下させられるので、そういう意味ではスキがいっぱいある日本のマーケットは狙われる可能性が高いと思って対処しなければいけないと思います。
　いままで私はどちらかというと楽観論だったのですが、そろそろ本格的に金融危機の前兆のような現象が起こる可能性が高いと教えてくれる方が多くなりました。今回の危機がリーマンショックのように世界を破滅に追いやる可能性が高いものではまだないという意見の方が多いのですが、それに対処して儲けていくのは素人には難しいので、よほど自信がある方以外は逃げの姿勢が賢明かもしれません。

　このコラムがアップされるのは、４月１日。元号が発表される日です。国民にとって様々な感慨がよぎり、１つの区切りを感じさせる1日になると思います。日本の天皇制を長く研究されている超プロの先生と話をしていましたら、とてもバランス感覚の良い明るい時代になるということ、清濁併せ吞むつよさがあり、ネガティブにならず、明朗快活に力強い世の中がイメージできるということを伺って嬉しくなりました。まさに父が言っていた「包み込みの発想」がますますクローズアップされるのではないか、と意を強くしました。
　包み込みの人で思い出すのは、私の友人羽賀ヒカルさんの師匠、北極老人です。
　羽賀ヒカルさんは京都の方ですが、高校生の時進路に悩み、門戸を叩いた塾で、北極老人と運命の出会いをします。普通に学習塾を訪れたはずの羽賀さん、塾長である北極老人の教えは高校生の少年には大きすぎるものでした。神殿のような清潔な空間、出されたお茶の美味しさ、そして老人の眼差しと聞いたこともない話の数々に、今まで考えたこともないスピリチュアルな世界の扉を開かれたと羽賀さんはおっしゃいます。そのあと、実力以上の奇跡の大学合格を果たし、卒業後も大きな薫陶を受けています。
　この北極老人の教え子には、開運ごはんのベストセラー作家のちこさん他、世に出ている方が何人もおられるのですが、北極老人のことは今までどのかたも詳しく書かれずベールに包まれていました。私もまだお会いする機会がなく、関心がありましたが、今回羽賀さんが上梓された『龍の神様と出会うたったひとつの方法』（ＳＢクリエイティブ）には、エピソードが満載で、初めて知ることばかりでした。
　初めて会った時に、羽賀さんの書く文字を一目見て、祖先の地を当てた北極老人は、龍の神様について教えてくれたそうです。そのあとの神秘体験と、羽賀さんが教えてもらった古神道の秘伝とご自身の研究で組み合わせたオリジナルメソッド「六龍」について、ふんだんに書かれたこの１冊は、人生を変える開運エッセンスが満載です。
　羽賀さんのこだわりのパワースポットや、お願い事がより叶うお参りの仕方など、役に立つ情報もたくさんありますが、何よりも北極老人の神秘に満ちた数々の逸話は強烈に心に残るインパクトがあります。何か停滞しているものから脱したくて、心に活力が欲しい方にオススメです。

　３月２８日に開催された「片桐勇治先生連続セミナーの第二弾」に参加しました。メチャクチャ面白かったです。実は、冒頭のバルチック海運指数のことは、このセミナーで片桐先生から教えてもらいました。独自のマクロな世界の見方にぜひ一度触れていただきたいと思いますので、4月以降も毎月セミナーがありますし、ゴールデンウィーク短期集中講座もあるようなので、ぜひご参加をご検討ください。私も全部参加して、難しい時代の対処方法について学んでいきたいと思っています。
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