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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2019年4月29日
超越瞑想TMの奇跡 (※舩井勝仁執筆)

 大型連休前の4月25日に日銀の金融政策決定会合が開かれました。結論は短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%程度にする金融緩和策の維持を決め、2%のインフレを達成できていないので、少なくともこの超低金利政策を来年春までは継続するというフォワードガイダンスを発表しました。
 気になるのは、アベノミクスが始まって日銀の政策が黒田バズーカと呼ばれていた頃は、金融政策決定会合のかなり前から、その動向が注目され、新聞でも1面トップで報じられるのが当たり前の扱いでした。しかし、今回の日経新聞での取り上げ方は、社説で取り上げてはいるものの2面と経済面で少し書かれているだけでした。政策としての目新しさは何もなく、市場に与える影響もほとんどないのでニュース性がないということなのだと思います。
 これで思い出してしまったのが、戦争中の大本営発表に似ているなあということです。 本当はかなり酷い戦局になっていたのに、軍が発表する大本営発表は日本が勝っているという風に聞こえるものばかりをラジオで流していました。金融政策決定会合も本当はかなり酷い状態になっているのに、それを糊塗して何も問題はないと言い続けているだけではないかと思ってしまいます。
 また、異次元の金融緩和政策は当初は2年という短期間でインフレ率2%を達成するという短期決戦であり、2013年4月の黒田バズーカや2014年10月の黒田バズーカ第二弾ぐらいまでは、大きな効果があるように思われて、株価や為替にも大きな影響を与えました。しかし、2016年1月のマイナス金利の導入以降はほとんど効果を感じられないどころか、銀行経営に直接的に大きなマイナスを与えるなど負の要素の方が目立ってしまっているようにも感じます。
 上記の見方は、朝日新聞編集委員の原真人氏が著わされた『日本銀行「失敗の本質」』(小学館新書)を読んで触発されたものです。黒田日銀と日本軍の『失敗の本質』(野中郁次郎他共著、中公文庫)が実はそっくりなのではないかという面白い見方をしている本です。黒田バズーカ第一弾が真珠湾攻撃に当たり、第二弾がミッドウェー海戦だったのではないかという興味深い見方が述べられています。連休中に頭の体操をするには、最適の本だと思いますので、歴史的名著『失敗の本質』と合わせてお読みいただければと思います。

 いよいよ、10連休に入りました。旅行などアクティブ計画を立てている方もいらっしゃるとは思いますが、SNSをのぞいたら、意外と、出かける方より、じっくり身の回りの整理に時間を費やしてみようという方がとても目につきました。元号が変わるこのタイミングでスッキリと自分の環境を調えて、自分をリセットしたいと書いていらっしゃる方が多く、私も一人合宿のつもりで同じようなことを考えていました。自分に向き合う時間、皆さんはどのように過ごされますでしょうか。
 スティーブ・ジョブズなど、名だたる成功者が行って世界に名を広めたマインドフルネスはまだまだ人気のようです。禅の思想が多分に含まれている瞑想法ですが、私は80年代の終わりに父が日本に広めるお手伝いをさせていただいたTM瞑想が大元なのではと思っております。
 それまでの瞑想というのは、とにかく雑念を払い、頭を空っぽにして集中しないといけないといったイメージでしたが、50年代終わりに、後でマハリシ(サンスクリット語で「偉大な見者」)という名前がつけられた若き賢者が、無理に静寂を追い求めるのではなく、要なのは、心を正しい方向に向けることで、心は、それ自身の本質に従って内側の静寂へと自動的に進んでいくということを説きました。
 心の自然なプロセスを一つのテクニックとして体系化し、そのメソッドは、病気の治癒から、能力開発まで、現代科学で実証されるまでになりました。60年代には300万人の実践者を生み出し、多くの世界の著名人を虜にしました。戦後、最大人気と言っていい英国の超有名ロックグループのメンバーも、長らくTMの愛好者でした。
 父は、このTM瞑想のことを、昭和の精神世界のリーダー、十菱燐先生に教わりました。十菱先生のことは父の古くからの読者の方ならご存知かも知れませんが、最近の方はほとんど聞いたことはないのではと思います。大正生まれで東大英文科を卒業され、戦後間もなく、フルブライト奨学生としてアメリカ・オハイオ州立大に留学し、スウェーデンボルグの教学による教会に入信しようとして強制送還されるという奇異な経歴を持った十菱先生のことは、ネットにも逸話がたくさんあるので、精神世界に興味をお持ちの方は是非読んでいただきたいと思います。
 TMは、父が監修を務めた『超瞑想法TMの奇跡』(PHP)で、日本での認知が高まりました。私は、80年代にマハリシ総合大学に留学し、超越瞑想を1から学びましたが、「効果的な瞑想を知ってから、より自分らしい自然なスタイルに帰っていって良い」という考えのTMが今でも大好きでごく自然に自分の日常にとりいれています。
 前述の本は絶版ですが、今回、『超越瞑想―存在の科学と生きる技術』(マハリシ出版)という普及版が出ました。タイトルは少しアカデミックですが、優しい語り口で、瞑想が潜在意識にどのようなアプローチをして、最終的には神実現に至るのかということが書いてあります。連休中、外出されない方もオンライン書店などで手に入ると思いますので、この本を読みながら瞑想で心を解き放つと、究極のリセットになるのではないかと思い、ご紹介させていただきました。
 最後に蛇足ですが、アメリカではTM実践者で現世的な成功者になった方がたくさんいます。日本でも、物理的な側面と精神的な側面の融合が図れるきっかけが生まれるような大型連休になればいいなと思っています。
                                           =以上=

バックナンバー
2019.04.29:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】超越瞑想TMの奇跡 (※舩井勝仁執筆)
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