トップが語る、「いま、伝えたいこと」
先月末に行われたFOMC(米連邦公開市場委員会)でFRBは0.25%の利下げを決めました。この利下げはマーケットでは織り込み済みで、もしかしたら利下げ幅が0.5%になるのではないか、もしくは連続しての利下げに踏み込む発言をするのではないかという見方も一部には期待されていましたが、それがなかったので、市場は失望というよりも観測で上がっていた分の調整をしている感じです。為替もより大きな利下げに踏み込むことがあれば、もっと円高に振れるはずという思惑から円が買われていましたが、とりあえずはドルの買い戻しの動きが出て、多少の円安になっています。
FRBとしてトランプ大統領の言う通りには行動しなかったのですが、パウエル議長としてもトランプリスクに備えるためには前倒しの行動が迫られることになり、今回はそのための要望策を発動したということになりそうです。トランプ大統領が来年の大統領選挙で再選されるかどうかは誰にも分かりませんが、もしそんなことが起こったら世界は多分経営のことはよく分かっていても、いままでの経済運営がどのようになされているのかほとんど理解していないリーダーにますます振り回されることになります。よかったのは、パウエル議長は自分の立場を守るために、大統領の言うことに何でもイエスと言うわけではないことが分かったことです。
久しぶりにネガティブな感じの論調になってしまいましたが、どこか遠くにいる誰か偉い人に頼らずに、自分で学び、自分で考え、自分で判断し、自分で行動するようにならないとこの難しい時代は生き残れないのかもしれないと感じます。新・舩井メールクラブやザ・フナイ等をお読みいただき、マスコミに載らない本当の情報を確認していただくと同時に、その舩井が発信する情報も鵜呑みにするのではなく批判的な立場で読んでいただければと思っています。
赤塚さんをイスラエルに導いた糸川英夫先生は、新聞で信じていいのは日付だけだという批判精神をお持ちでしたが、毎日、東京で手に入る全紙を丹念に読んでおられたそうです。その上で、批判的に何が真実かを見極める力を持っていたからこそ、当時誰も見向きもしなかったイスラエルに関心を持つことができたのだと思います。
末岡よしのりさんのことを初めて知ったのは、昨年の船井本社グループの51コラボレーションが企画したイスラエル旅行の時でした。末岡さんは企業視察のツアーだと思っていたそうですが、我らが赤塚さんに導かれる聖書と現代イスラエルに学んで、「やまとこころ」を思い出す旅だったのですが、文句のひとつも言わずにニコニコと皆さんと話していたのが印象的です。
帰国してしばらくすると、日本のロバキヨさんと呼ばれているすごい人だよ、と友人から教えていただきました。ロバートキヨサキさんはみなさんご存知のように「金持ち父さん 貧乏父さん」の著者です。未来ある子どもにマネー教育をインパクトのある切り口で提案したのはキヨサキさんが先駆者なのではないかと思います。
真の豊かさとは経済的な不安から解き放たれること、そして経済的自由とは時間も自由になるということを分かりやすく書き、それまで自己啓発本の類を手にしたことがなかった人にも広め、瞬く間に爆発的ベストセラーになりました。登場されてから20年、今も来日セミナーは、高額のプレミアム席から売れていくとの噂なので、人気が衰えないのはすごいと思います。
末岡さんも来年キヨサキさんとコラボセミナーを企画されています。その末岡さんですが、小さい頃母子家庭で、お風呂なしの市営住宅で過ごされました。親孝行の末岡さんは、働きづめのお母さんが少しでも楽になるよう副収入が入ることを考え、不動産投資ビジネスに目をつけます。今ではご本人が1000戸以上を所有する「ギガ大家」さんであり、ホテルも3つ経営されるまでに大成功を収めました。今回上梓された「『お金持ち列車』の乗り方」(東邦出版)では、実際に末岡さんが、お金持ちになられるまでに見てきたスゴイ人、その人々の考え方、選択行動の仕方をあまさず公開されています。
私が別の大富豪の方から直接聞いたお話ですが、「成功者はお金を稼ぐのに、普通の人が考えるほど、血の滲むような努力や、命を削るほどの労働はしていない人が多いよ。ただちょっとしたコツがある。それは実直に守って行動し、決してしてはいけないいくつかの項目は守る。要はその積み重ねなんだよね。そのコツを教えてあげてもそれができないのが普通の人だね」。
その日は肝心のコツは教えていただきませんでしたが、末岡さんの本のタイトルを開いた瞬間、その事を思い出しました。切り口は違えどもきっと同じことなんだなと思い、しっかりと読みました。「身銭を切って自分に投資する」「お金を増やす時刻表を作る」「お金持ち列車は前輪駆動で走る」など、夢を決して過小にせずしっかりダイナミックに描きながら、現状規定を怠らず、ワクワクして自分らしい人生を大切にすること、確かに私の周りの富裕層に当てはまることばかりでした。
目線が優しく、現場主義の内容なので、すぐに実践できる事例がほとんどです。虚心坦懐に読んでいただけましたら、どんな人も「お金持ち列車」に乗れる気がします。おすすめしておきます。
=以上=
【注記】海外出張のため8/1(木)の夜に書いたものですが、変化の激しさを
実感してもらうためにそのまま載せます。
2019.08.19:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】クロガリンダ (※舩井勝仁執筆)
2019.08.12:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】インテグラル理論 (※舩井勝仁執筆)
2019.08.05:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】日本のロバキヨ (※舩井勝仁執筆)