トップが語る、「いま、伝えたいこと」
過剰流動性(お金が世の中に余っている状態)に支えられて、日経平均も気が付いてみれば28,000円台後半に突入していて、このままいけば3万円が目の前に迫ってくることが考えられるようになってきました。アベノミクス以来、金融機関の間ではおカネ余りの状態がずっと続いていたのですが、それが市中(銀行以外の民間セクター、一般企業や個人等)には流れ出していませんでした。しかし、コロナ対策で政府が様々な補助金、支援金を出し、金融機関も積極的に企業に対する貸し出しを増やしていることが理由で、やっと市中にお金が回り始めました。
ただ、よく考えると企業は設備投資を積極的にする気にはなれませんし、個人の方も浮かれて消費をたくさんしようという気にはとてもなれません。政府の補助もあるので旅行や飲食に使おうかとも思ったのですが、そうすると感染が拡大してきて中止になり、仕方がないので貯蓄に回るようになりました。しかし、ほとんど利子はつきませんし、元々おカネが余っているわけですから銀行も本音では預貯金して欲しくありません。それで、よく見るとNISA(小額投資非課税制度)等で政府も投資を奨励しているので、株式市場にお金が流れ込んでいる状態です。
おカネ余りの現象は日本だけのことでなく欧米などの先進国や中国も同じ状態なので、増殖しようとする本性を持っているおカネは増えることができるマーケットを探して世界中を移動しています。おカネの移動は完全にオンラインでできるのでコロナも関係ありません。それで、出遅れていた日本株が上がりそうだということで日本の株価が上がってきているのです。いろいろな方がこれはバブルでいつ崩れるか分からないという言い方をされています。私もマクロにはそう思いますが、今年中は大丈夫かなと思っています。
ただ、いつ暴落が起こってもおかしくないのでそれに備えておく必要があります。短期で見ないで長期で考える事、レバレッジ(てこ、要するにお金を借りて株を買ったり売ったりすること)取引はやらない、なるべく安全投資にする。上手い話には気を付ける(99%詐欺です)、そして何よりも自分で勉強して自分で考え、自己責任で投資することが大切です。日本を代表するような大企業でも配当利回り(株価に対して発表されている配当が何パーセントの利回りになるか、預貯金の利子と結果として同じ働きがあります)が3%以上の会社はたくさんあります。
そう考えると株価が気にならなくて長期保有を前提にすれば、そんな超安全だと自分が思える会社の株を買うのは、預貯金するよりもよほど合理的だということになります。企業は銀行を通じてお金を借りる(間接金融といいます)より、株式を発行したり社債を発行したりする直接金融の方がありがたいと思っています。投資信託などを利用すれば、株価は上下しますが、会社がつぶれない限り返済される社債(つまり株よりもリスクが小さいことになります)に投資をする方法(ただし、金利は銀行預金も少しましな程度になります)も簡単に見つかります。
生前の父は、株はすぐに売りなさいと言っていましたが、月日の経つのは早いもので今年の1月19日で舩井幸雄の8周忌を迎えます。お墓の向かい側にはきれいな熱海の海を望む日金山霊園に眠る父です。毎年、父をよく知る方々が、父に会いに、語りかけに、行ってくださることを伺うたび、言葉に尽くせぬ感謝の気持ちでいっぱいになります。父のお墓からは富士山は見えませんが、冬の天気のいい日は霊園から一般道に降りるところでとても美しい富士山が見えることがあります。
美しく富士山を望めるスポットは数あれど、父の眠る場所から近い十国峠から見える富士山は表情がとても豊かで、自然の崇高さを格別に味わえる覚醒する場所だとおっしゃってくださる方もおられます。確かに、風光明媚ではありますが、絶景という言葉がぴったりの厳しい風の吹き荒ぶ場所ですので、今年ではなくまた来年以降、今の騒ぎが落ち着きましたらまた父に会いに行ってくだされば、大変幸せに思います。いつも本当にありがとうございます。
熱海の舩井幸雄記念館も感染予防に留意しつつ元気に営業中です。父がとても可愛がっていた川上犬(甲斐犬の仲間で野生の狼のDNAを残しているといわれます)のゴンちゃんは皆さんに愛していただいていました。父の存命中の最後のゴンちゃんは2代目でしたが、いまは3代目のゴンちゃん(川上犬ではありません)が、熱海に訪れてくださる方々をお迎えしています。
父が縁もゆかりもなかった熱海に終の棲家を作ったのは、家から富士山がみえるわけではありませんが、いつでも身近に富士山の気を受けられることが気に入ったのだと思います。また、車なら15分ぐらいで行ける十国峠から見る富士山が大好きでしたし、少し足を延ばせば箱根にも気軽に行けるロケーションが気に入っていたのだと思います。直接見える所よりも、波動を感じられるところを生前も死後も選ぶところが如何にも両親らしいと思っています。
=以上=
2021.01.18:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】舩井幸雄が愛した富士山 (※舩井勝仁執筆)
2021.01.11:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】上へ!上へ!! (※佐野浩一執筆)
2021.01.04:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】にんげんは強い (※舩井勝仁執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |