第1講 思い込みの殻にヒビを入れよう
景気判断を健康診断と比べてみると/ある町の駅前に表れた日本のいま
第2講 国際経済競争の勝者・日本
世界同時不況なのに減らない日本人の金融資産/バブル崩壊後に倍増した日本の輸出/世界同時不況下でも続く貿易黒字/世界中から莫大な金利配当を稼ぐ日本/中国が栄えるほど儲かる日本/中国に先んじて発展した韓国・台湾こそ日本の大得意先/フランス、イタリア、スイスに勝てるか
第3講 国際競争とは無関係に進む内需の不振
「戦後最長の好景気」の下で減り始めた国内新車販売台数/なぜ「対前年同期比」ばかりで絶対数を見ないのか etc.
第4講 首都圏のジリ貧に気づかない「地域間格差」論の無意味
苦しむ地方の例・・個人所得低下・売上低落の青森県/「小売販売額」と「個人所得」で見える「失われた10年」のウソ/「地方の衰退」=「首都圏の成長」とはなっていない日本の現実/「東京都心部は元気」という大ウソ/地域間格差ではなく日本中が内需不振 etc.
第5講 地方も大都市も等しく襲う「現役世代の減少」と「高齢者の激増」
苦しむ地方圏を襲う「二千年に一度」の現役世代減少/人口が流入する首都圏でも進む「現役世代の減少」/所得はあっても消費しない高齢者が首都圏で激増/日本最大の現役減少地帯・大阪と高齢者増加地帯・首都圏 etc.
第6講 「人口の波」が語る日本の過去半世紀、今後半世紀
戦後のベビーブームが15年後に生んだ「生産年齢人口の波」/住宅バブルを生んだ団塊世代の持ち家取得/「就職氷河期」も「生産年齢人口の波」の産物 etc.
第7講 「人口減少は生産性上昇で捕える」という思い込みが対処を遅らせる
「生産性」と「付加価値額」の定義を知っていますか?/「生産性向上」努力がGDPのさらなる縮小を招く etc.
第8講 声高に叫ばれるピントのずれた処方箋たち
「経済成長こそ解決策」という主張が「対策したフリ」を招く/「内需拡大」を「経済成長」と言い間違えて要求するアメリカのピンボケ/「日本の生き残りはモノづくりの技術革新にかかっている」という美しき誤解/「出産率上昇」では生産年齢人口減少は止らない etc.
第9講 ではどうすればいいのか@ 高齢富裕層から若者への所得移転を
若い世代の所得を頭数の減少に応じて上げる「所得1.4倍増政策」/団塊世代の退職で浮く人件費を若者の給料に回そう/若者の所得増加推進は「エコ」への配慮と同じ etc.
第10講 ではどうすればいいのかA 女性の就労と経営参加を当たり前に
現役世代の専業主婦の4割が働くだけで団塊世代の退職は補える/若い女性の就労率が高い県ほど出生率も高い
第11講 ではどうすればいいのかB 労働者ではなく外国人観光客・短期定住客の受入を
高付加価値率で経済に貢献する観光収入 etc.
補 講 高齢者の激増に対処するための「船中八策」
高齢化社会における安心・安全の確保は第一に生活保護の充実で etc.
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