船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。

船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
恩義を忘れない (テーマ:船井会長から学んだこと)
2006.7.20(Thu)
社名:(株)船井本社 秘書室
名前:藤原 かおり  

 こんにちは。株式会社船井本社の藤原かおりです。「船井幸雄.com」の担当をさせていただいております。さて、この「社員からみた船井幸雄」のコーナーもいよいよ7周目に入りました。これからも、これまで以上にどうぞよろしくお願いいたします!!

 さて、船井会長が最近いろいろなところで言っていることに、
「@約束を守る、A他人の足は引っぱらない、B恩義を忘れない の三つが大切だ」というのがあります。
 船井会長自身が「仁義礼智信」で生きてみた結果、その中からこの三つを守って、なるべくこだわらない生き方をするのがベストだと気づいた・・・ということです。

 私はこれを何度か聞いたり、読んだりして、「なるほど」と解ったつもりでいたのですが、実はあまり解っていなかったことに最近気づきました。
 確かに「@約束を守る」と「A他人の足は引っぱらない」というのが大事だということはすぐに理解できました。「それはそうだな」と、すぐに納得という感じです。しかし、Bの、「恩義を忘れない」というのが、解ったようでよく解っていなかったのです。
 考えてみれば、私はこれまで、「恩義を忘れてはいけない」と人に言われたことはあまりなかったような気がします。学校でも教えられた記憶がないし、核家族だったせいか、家庭でも言われた記憶がありません。これを聞いて、最初は「感謝の気持ちを忘れない」ということかなと思ったのですが、少ししっくりしません。「恩義を忘れない」というのは、どこかもっと深くて重い感じがするのです。
 そこでいままでの自分の人生を振り返ってみました。すると例えば、「あの時、あの人がいろいろ教えてくれたから多くのことを学べた」とか、「あの時、あの援助があったからこそいい経験ができた」というものから、「あの時、あの人がいなければ今頃どうなっていたことやら・・・」というようなことまで、思い出してみればけっこうあるものです。
 そしてその人たちに対して、時々思い出して感謝する気持ちも確かにあります。しかし、それで「恩義を忘れていない」といえるか・・・というとかなり疑問です。というよりも、はっきりいって言えないのではないかと思いました。
 なぜならそれは、「あの時、あの人がいてくれてよかったな〜、本当に助かったな〜」という気持ちはあっても、そこで終わっているからです。そこから具体的に進んで、その人たちに「恩返しをしよう」とまでは考えたこともなかったことに気づいたのです。そこでこれからは、もう一歩進めて、「次は自分が何かでお返しをしよう」と考え、行動にまで起こせたらいいなと思いました。たとえ、直接、そのお世話になった人にお返しができない場合でも、いまの自分のまわりにいる人に対して、自分がしてもらって助かったことを、今度は自分がしてあげるということでもいいと思います。そこまでしてやっと、「恩義を忘れていない」といえるのではないかと思いました。
 また、この「恩義を忘れない」というのは、どこか日本人固有の美学に通じる気がします。というのも、英語には“恩義”に当たる、しっくりする単語がないようなのです。“義務(obligation)”、“借り(debt)”、“親切(favor・kindness)”などという意味の単語で、無理やり当てはめているという感じなので、かなりニュアンスが違います。ひょっとすると、この“恩義”にピッタリと当てはまる言葉が存在する国は日本以外に世界には存在しないのかもしれません。アジア圏の国の言葉には、もしかしたらそれに近い単語が存在するかもしれませんが、少なくとも欧米の国々の言葉には存在しないような気がします(調べたわけではないのではっきりとは言えませんが)。
 そんな日本的な繊細さや日本人独特の美徳が、この言葉に含まれているのだと気づいたと同時に、いままで自分がまったく「恩義を忘れていた」ことにも気づいたのでした。  
 これからは、少しずつでもいろいろな恩を返していきたいなと思いました。


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