船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　いつも本ページをご覧いただいている皆様、ありがとうございます。（株）本物研究所の木下と申します。

　さて、先月のことになりますが、開墾をやってきました！「開墾」を辞書で引くと、「山野を切り開いて新しく田畑にすること」とあります。私が今回やったのは、元々田畑だった荒地を元の田畑に戻す作業。場所は、山梨県北杜市の増冨地域というところです。中央道須玉ICを降りて、さらに車で１時間弱、山奥に入っていく、相当辺鄙（へんぴ）なところです。
　そこは、今や高齢化率が６０％を超えるほどになって、耕作放棄地も増えている地域なのですが、前回もお伝えしたＮＰＯ法人えがおつなげてが、耕作放棄地を再生する活動をおこなっております。

　重機が入る荒れ地はいいのですが、さすがに山奥なので、棚田だったところがおおく、手作業でやらざるを得ない場所がたくさんあります。そうしたところへ、都会に住む、農業をやりたい人、体験したい人を開墾ツアーとしてきてもらったり、企業の福利厚生として提案したりすることで、徐々に耕作放棄地を復活させているのです。

　開墾と聞くと、きつ〜いだけのイメージがあるのですが、身体はきついながらも、意外と楽しかったのです！
　ススキなどが生い茂っているのを刈り取り、その後、地面にしっかり根付いてしまった切り株などをスコップだけで掘り起こしていく作業は、３時間ほどやるだけで腕の力がなくなり、へとへとになります。しかし、大きな切り株を５、６人で引っこ抜いたあとなどは、筆舌に尽くしがたいほどの達成感がありました。同時に、協働作業なので、初対面の人ともいつの間にか打ち解けてしまいまい、終わった後は絆が強まりました！
　実際に開墾できた広さはわずかです。スタッフの方が徐々にやっている状態ですが、今や農業従事者の４割弱が６５歳以上といわれております。今後もどんどん耕作放棄地が増えていくことが予想される中、こうした活動をいろんな形で支援することは非常に大事だと感じました。
　今や農業ブームと言われております。種まきや収穫体験はやったことがある人はいても、開墾をやった人はまだまだだと思いますが、ぜひ一度やってみてはいかがでしょう？


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