トップが語る、「いま、伝えたいこと」
ソニーのもと常務で、コンパクトディスクやロボット犬アイボの開発者の土井利忠さんとは、いろいろ付きあってきました。私の主宰する船井オープンワールドの講師をお願いしたり、「マハーサマディ研究会」を創ったりと楽しい友人です。私の大好きな人です。
彼は天外伺朗というペンネームで精神世界関係の著作を多く出していますが、今年5月31日付でソニーを退職、その後は天外伺朗として、いま大活躍中です。
ところで先週送られてきた『まはあさまでぃ』2006年10月号を読んでびっくりしました。彼の会社(ソニー(?))の仲間が「土井さんに感謝する会」として、彼の生前葬を、彼を主役として行なった・・・と書いてあるのです。
そこで、その記事を個々に転載します。
天外さんは一人三役(故人、喪主、導師)を演じ、土井利忠さんをあの世に送られました。
土井さんの遺影を前に、天外伺朗さんは喪主としての挨拶をされ、そのあと僧侶の式服に着替え、導師として入場されると、本格的な衣装に皆さん驚かれたようです。また、天外さんが、引導(者)として、霊を戒める言葉(現実にはそのようなものは行なわれない)を読み上げ、ユーモラスな生前葬でした。笑いをこらえる方が大勢いらっしゃったようです。
弔辞、読経、弦楽奏、お焼香がある本格的なものでしたが、最後は全員で歌うと涙がとまらなく、天外さんも感動と感激の思いでいっぱいになりました。
「戒霊告」と天外伺朗作詞作曲の「幸せな男」をご紹介します。
戒霊告(罪深き人生を送った霊に対して、僧侶が送る戒めの言葉)
死せる者よ
霊となりし者よ
かって土井利忠と名乗りし者よ
いま我は、汝を戒め、ここに告げる
汝、生前において 悪行のかぎりを尽くし
人心をたぶらかし
人を人とも思わず
上司を上司とも思わず
ひたすら己の欲するところを行い
思ったことをそのまま口にし
もっぱら組織の秩序を乱してきた
社長命令を無視したこと数知れず
規則やルールを破ることに喜びを見出し
多くの人に慨嘆と焦燥と涙をもたらした
汝がやっとのことでくたばったと聞いて
いかに多くの人が歓喜にむせんだことか
汝の生前の悪行は、当然の報いとして地獄が
ふさわしいと万人が認めるところであるが
仏法によれば、たとえ悪人といえども
極楽に正機をなすという
(中略)
死せる者よ
霊となりし者よ
かつて土井利忠と名乗りし者よ
悔い改めよ
戒めを守り
正しい言葉を発し
正しい行いをなすべし
極楽にて女性の霊にちょっかいをだすべからず
霊としてどこでも行けるからといって
女湯をのぞくべからず
ひたすら善行に励み
極楽の発展に尽くすべし
平成18年7月11日
鈍的珍能寺 住職 陰照醍那
「幸せな男」 天外伺朗
そんなに泣かないでおくれ
遠くに 行くんじゃ ないから
風にとけ込んで
いつも そばにいるよ
おぼえているだろう
夏祭りの夜を
君はおさげ髪で ポックリをはいてた
赤い浴衣に笑顔がはえた
あれから もう 五十年
すてきな 日々を ありがとう
みんなに伝えておくれ
笑ってむこうに行ったと
こんな幸せな
男はめったにいない(転載ここまで)
いかがですか?
彼は私よりはるかに若い1942年生れの工学博士で発明家です。
ともかくびっくりしました。
それとともに、そのユーモアたっぷりの生きざまに感心しました。まだ若すぎるくらい若いですね。
後一つは、ソニーはこのような土井さんを、役員としてでも、顧問としてでも、もっともっと働いてもらえばよいのに、どうして辞めさせたのだろうか・・・と首をかしげました。彼くらい愛社精神の強い人を、私はあまり知らないからです。
というより、かつてソニーは彼のように愛社精神のカタマリのような人たちの集団でした。
ある人が社長になってから、それは急速に崩れたようにも思うのですが、ともかく、びっくりとともに考えさせられた土井利忠さんの生前葬でいた。
私は天外伺朗さんだけでなく土井利忠さんの、これからの大活躍を期待しています。
=以上=
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