トップが語る、「いま、伝えたいこと」
先月19日号の週刊新潮に、私の知人の中原英臣医学博士が、『健康狂時代』という連載の中で、「医師だけが美味しい「健康診断」」というテーマで、以下のような記事を書いています。これは彼の文章の一部ですが、私は、ここ2年くらい健康診断を受けるのをやめました。理由は、私と安保徹さんの著書『医者いらず老い知らずの生き方』(2006年 11月30日 徳間書店刊)に書いていますが、それは『医者いらず老い知らずの生き方』、「ムダだ」と思ったからです。
とりあえず、まず中原博士の文章を読んでください。
2004年には1100万人を超える国民が健康診断や人間ドックを受けました。実際に多くの日本人が生活習慣病やがんを早期発見するために、年1回は健康診断などを受けています。健康診断ではそれぞれの検査について「正常」「要観察」「要精検」「要治療」といった判定が送られてきます。
もともと健康な人が受けるわけですから、ほとんどが「正常」と思われるでしょうが、日本人間ドック学会によると、2004年の人間ドックの受診者のうち294万人で、すべての検査が「異常なし」だった「健康な人」は、わずか12%しかいなかったのです。
男性では肝機能の異常が31%、コレステロール値の高い人が24%、女性でも高コレステロールが24%もいます。受診者の9人に8人が「異常」ということになります。この数字をみる限り、私たち日本人は健康な人が少ないということになります。ところが、こうした健康診断について驚くべきことがわかりました。健康診断は、費用対効果でみると、ほとんど意味がないことがわかったのです。
厚生労働省の「最新の科学的知見に基づいた保健事業に係る調査研究班」が、健康診断で実施している代表的な24の検査項目のうち16項目は「病気の予防や死者の減少という視点では、有効性を示す根拠が薄い」という結論を公表したのです。
それぞれの検査項目が示している数値基準の根拠について、研究班が世界中の論文に当たって調べたところ、科学的に十分な根拠があった検査項目は「血圧の測定」「飲酒と喫煙に関する問診」だけでした。
その他にも「身長と体重の測定」は減量の指導を充実させるなら効果が認められ、糖尿病を調べる「糖負荷試験」と「うつ病を調べる問診」は指導と治療の体制が整備されているなら有効と判定されました。
多くの人たちが健康診断を受けるときに最も気にしているコレステロールや中性脂肪、肝機能の検査、さらに心電図や聴力検査は何だったのでしょう。健康診断を受けた後、手元に届く健診結果に書かれた「要精検」や「要再検」という文字を見て、ひどく心配させられたのはいったい何だったのでしょう(転載ここまで)。
私は医院や病院の内容を案外よく知っています。多くの病院や医院の経営のコンサルティングをしたからです。
「検診」や「再検査」は儲かるのです。
医は、算術で医師や製薬会社の金銭的な利益のためのものであってはならないと思うのですが、皆さんの御意見はいかがでしょうか。
=以上=
2007.05.28:【主な行動と主として感じたこと】船井幸雄の先週(2007年5月20日〜5月26日)の主な行動と主として感じたこと
2007.05.25:【先週のびっくりより】究極のイヤシロチ=イワクラいっぱいのお宅
2007.05.23:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】目ざめよ、日本人
2007.05.21:【主な行動と主として感じたこと】船井幸雄の先週(2007年5月13日〜5月20日)の主な行動と主として感じたこと
2007.05.18:【先週のびっくりより】微量元素の補充で病気が急速回復
2007.05.16:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】「健康診断」のムダ
2007.05.14:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】船井幸雄の先週(2007年5月6日〜5月12日)の主な行動と主として感じたこと
2007.05.11:【先週のびっくりより】わが家のポインセチア
2007.05.09:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】今年の東北、北陸の稲作は凶作の可能性あり
2007.05.07:【主な行動と主として感じたこと】船井幸雄の先週(2007年4月29日〜5月5日)の主な行動と主として感じたこと
2007.05.04:【先週のびっくりより】活性酸素は病気の原因か?
2007.05.02:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】アタマを使えば、アタマはよくなるし、若がえる