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このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2008年6月2日
75才以上の人は絶対に、60才以上の人はできれば、60才以上の親族を持つ人も時間があれば、読んでください。

 月刊『ザ・フナイ』(船井メディア刊 フリーダイヤル:0120−271−374)の6月号に副島隆彦さんが「高齢者の延命医療」という題名で18ページから27ページまで、「本音の記事」を書いてくれています。これは75才以上の人はもちろん、60才以上の高齢者も身近に高齢者を持つ人も読むべき文章だと思いますので、そのはじめの方だけをここへ転載します。

高齢者の延命医療
副島隆彦



「後期高齢者医療制度」が意味するもの

 
 老人医療について考えてみよう。2008年4月から、「後期高齢者医療保険制度」が施行された。法律は2年前にできていた。この制度によって75歳以上の人たちは、医療にかかる際、これまでより多くの負担を強いられることになった。少ない老齢者年金から健康保険料が強制的に天引きされることになった。一人月6000円だから、年間で約8万円、夫婦で16万円近くが徴収される。保険料とは言うが、本当は保険“税”であり、実質的には税金である。国家が強制的に徴収するものはすべて税金である。保険料などという生易しいものではない。だからついに恐るべき「老人税」が始まったのだ。
 今回は、誰も真正面から取り上げようとしないが、心の中では多かれ少なかれ、多くの人が感じている「高齢者の延命医療」について取り上げる。
 この制度の隠された目的は、後期高齢者としてさらに区別されることになった75歳以上の人間を、なるべく病院から追い出そうというものだ。もっと簡単に言えば、「丈夫でない75歳以上の老人はさっさと死なせなさい。もう過剰な医療(治療)はやらなくてよい」という本音が出てきたということだ。
 「(寝たきり)老人はもうさっさと死なせなさい」などというストレートな書き方をすると、自分の高齢の近親者にさえ冷酷な、人情味のない人間に思われる。だから老人問題(高齢者の介護の問題)になると皆、怖がって口にしない。だが、われわれ全ての人間に直接関係することである。いつまでも逃げ回るわけにはいかない。
 まずは、インターネット上で語られている「老人介護」の現場の実情や本音の部分から取り上げる。


 家族すらも見放している、回復の見込みのない高齢者の延命治療には、相当な医療費がかかっている。フルタイム介護職員の手取りは、残業代込みで月平均約16万円だ。正社員でも時給制なので、休んだらその分、収入が減る。平均時給は930円。これでも他のホームに比べて「悪くない」そうだ。問題はこれ以上の収入増が望めない点である。時給アップは年に10円あるかどうか。その分、残業代や資格手当で稼ぐしかない。最高でも月25万円ほどという。
 一方、入所者には職員の収入を超える介護報酬が国から支払われている。厚生労働省によると、特養ホームに入る介護費などは、月額一人平均約30万円だ。このうちの1割が本人負担だ。あるホームでは約9割が生活保護や無年金の人で、国から出る月額30万円のほぼ全額が公費だ。
 介護職員の1ヵ月分の報酬を超える費用が、長い間税金を納めていない人々につぎ込まれていることになる。高齢者はこれからさらに増える。その費用は若い人たちの給与から天引きされる保険料だ。老人介護はこれ以上支えきれないのではないか。速いスピードで進む少子高齢化のもとで、国民が期待する高いレベルの医療サービスはやがて崩壊する。
 若い世代が朝から晩まで働いて、手取り20万円貰えるか貰えないかで苦しい生活を過ごしているのに、生産性ゼロの寝たきり高齢者が、老人医療と介護で毎月30万円も社会保障費(税金)を使っている。こんな社会が果たしてまともか。
http://chiebukuro.yahoo.co.jp/から抜粋。一部編集した)


 この本音の文章を読むと、私たちが普通考えたくないこと、触れたくないことが書かれている。私は憲法25条が保障する「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という福祉国家の理念に賛成である。貧しい老人たちを国は面倒を見るべきだ。しかし、である。では人間は、一体いつまで生きるべきなのか。寝たきり老人になって、その状態で何年も介護で生きるというのは正常な考えなのだろうか。老人も元気な人は、いくつまでも生きればよい。自分の足腰が立つうちは生きられるだけ生きるべきだ。しかし、寝付いてしまって、もう動かない、動けない、という状態になったら、そろそろ自分で死ぬ準備を始めるべきではないか。
 私は動物の死に方が好きである。野生の動物は足をやられて動けなくなって餌を自分でとれなくなったら、その場にうずくまってじっと我慢してそして死んでいく。私もそのようにして死んでいきたい。動けなくなった状態で、いつまでも長生きしたいというのはわがままだ。何か大きく勘違いした人道主義と人命尊重思想(ヒューマニズム)である。私たちはそろそろこの問題に、正面から自分自身のこととして向かわなければならない(転載ここまで)。


 私も後期高齢者の一人として真剣に読みました。ついでにいいますと、私は副島さんと同意見です。
 しかし、ここに彼の書いていることを、この文章を読むまで、はっきりと認識していませんでした。
 「年をとった人は、元気であるうちはいいが、世のため人のためにならなくなったらなるべくさっさと死なせましょう」という国家的合意が、できつつある……というのが彼の意見ですが、これは正しいと思います。
 では、高齢者や高齢になることが分っている若い人はどう生きればよいか……、これからは私の答ですが、どんどん勉強すればよいのです。アタマを活用して「脳細胞を活性化する」のです。そして「世のため人のために尽くせば、死ぬ直前まで元気で活き活きやれそうだ」と私は、後期高齢者の私の友人たち(たとえば岡崎久彦さん、渡部昇一さん、太田龍さん、荒井義雄さんや鷲野隆之さん、6月6日にこのページで紹介予定の中村今代さんなど)を見て思っています。’07年5月2日の当ホームページを読んでください。「アタマを使えばアタマはよくなるし、若がえる」のです。
ともかく、ぜひ、この副島さんの文章は書店の立ち読みでもいいですからお読みください。
 そして各自で真剣に自分の老後をお考えください。
                                           =以上=

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