トップが語る、「いま、伝えたいこと」
11月3日の文化の日のことです。
大阪から私宅を訪ねてくれた友人が「この本の内容は、本当でしょうね」と『電子洗脳』(ニック・ベギーチ著、内田智穂子訳 2011年7月 成甲書房刊)を見せてくれました。
ニック・ベギーチという名が記憶にあったので、アマゾンで取りよせて、びっくりしました。ニック・ベギーチ(NICK BEGICH)さんは、アメリカの電磁波研究家で、医学博士、かねてより私の注目していた人です。同書は2006年にニューヨークで“CONTROLLING THE HUMAN MIND”という原題で発売されたものだったからで、「電子装置によるマインドコントロール」が研究されているとして、かねてから私が心配していた内容の本の日本語訳だったからです。
私がパソコンを見る時間を減らし、携帯電話やスマホをなるべく使わない方がよい……と意志決定した理由が、同書には実証的に全くはっきりと書かれています。10月31日のこのホームページの私の発信文を見て「バカなことを書いて、船井はアタマがおかしいぞ」と思った人は、ぜひこの『電子洗脳』を読んでください。
同書の7ページの文章だけを以下に紹介しておきます。
ご想像のとおり、電磁エネルギー源は日に日に進化している。その出力において、パルス、波形、焦点の調整ができ、人体に照射すれば、こんなことが可能になっている。自発的な筋肉運動を阻止し、感情と行動を操作し、眠らせ、指示を送り、短期および長期の記憶を阻害し、一連の経験を作ったり消したりする。また、こんな可能性を極度に高めることすらできる。人体内にハイファイ(高忠実度)の言葉を作り出し、密かに指示を送り、心理的に方向づけをする。ギガヘルツ級の高出力マイクロ波パルスを人体に照射すると、体内にわずかな温度変化が起こる。その結果、かすかに加熱された組織が急激に拡張し、音波が発生する。パルス列を用いれば、体内に人が聞きとれる5〜15キロヘルツの音場(おんじょう)ができる。このように、最も苦痛を与える(自分が自分でなくなる)方法で狙った敵に話しかけることが可能になるのだ。
アメリカ空軍科学諮問委員会
『新世界展望:21世紀に向けた航空宇宙戦力』
(New World Vistas:Air and Space Power For The 21st Centry)
つぎは、2011年11月号の『財界にっぽん』の「松下政経塾政権のスタートとその真相」という藤原肇さんと本澤二郎さんの対談記事です。お2人とも高名なジャーナリストですが、あけっぱなしのその内容には「びっくり」を通りこして「ショック」を受けました。ここに書かれていることの事実をまだ確認していないので、それが正しいか否かは分りませんが、「正しいようだ」とも思います。
「カルト集団PHP」などという説明があったり、私のよく知っている人が何人も出て来たりします。私の知っている事実で表面的に発表できないことも多く書かれているから、すごい内容です。同書の48ページから53ページまでは、書店での立ち読みでもいいから、ぜひお読みになる価値のある対談だと思います。
日本の裏社会は四つある……ということを、私ははじめてこの対談文で知りました。その中の「ホモ」というのにはショックを受けました。
あと一冊は良い意味でショックを受けた本です。
それは11月3日に李白社から発刊され、ビジネス社から発売された『日本人て、なんですか?』という竹田恒泰さんと呉善花さんの対談本です。呉さんは私と特に親しい日本に帰化した日本のある大学教授です。
われわれ日本人にとって当り前のことが、韓国生まれの呉さんからは、「当り前でない」ということを、充分に納得して教えられました。「たしかに」と思いました。
ここへ同書の「あとがき」だけを紹介しておきます。
あとがき・・・日本人は平常の心で危機を乗り超える
私は今回の東日本大震災で、いざという時に人や物事の本体が姿を現すという、まさしくその事態を目の当たりにさせられました。そして、その本体がほかでもない常日頃の生活を支える平常の心であることを、はっきり知ることができたと思います。
日常生活には、人と人との生きた触れ合いを互いに探りながら進められる共生の面と、人よりももっと強く、もっと高く、もっと多くといった願望によって進められる競争の面との両面があると思います。私が思うところは、前者の共生の面を生き方の第一とし、この生き方の錬磨、習熟によって文化、社会、経済、技術などを独自に発展させてきたのが日本だということです。
それに対して現代世界では、逆に後者の競争の面の著しい拡大がもたらされてきました。それが近年に至って、ようやく時代の転換点が見えはじめてきたように思います。多くの人々が、対立的・対抗的な競争の明け暮れに心底疲れ果て、人と人、人と自然の和合を求める気持ちを、これまでになく強めていくようになってきたと感じられるからです。世界各地で心の癒し、心の平安を求める波が高まっているのはそのためで、この波が世界的な日本ブームを、クール・ジャパン人気を、いっそう押し上げていくことにもなったと思います。
そこで今回の大震災が起き、先に述べました前者の共生の面が被災地に圧倒的な勢いで出現していく様子をテレビやインターネットで見知り、世界の人々は驚嘆したのです。現実の生き方そのものとして眼前に広がるクール・ジャパンの光景に、心から感動したのだと思います。私にしても、二十数年も日本に生活していながら、しきりに日本を語りながら、いまさらこれほど大きな感動的な衝撃を受けるとは思ってもみませんでした。さらに驚いたことは、対談のなかで竹田さんもおっしゃっていますように、このことを多くの日本人はことさらなことではなく、当然のことだと受け止めていることでした。平常の心をそのまま出しただけのことだ、というかのようにして。
日本文化は、物や人との対抗によってではなく、物や人との調和によって自分が成り立つ文化です。日々の生活のなかで、多かれ少なかれ性質の異なる相手とできるだけ融け合っていこうとするのが日本人です。異質性を際だたせることを好まず、融和へと向かう同化作用を働かせていくのです。日本文化はこの融和を目指す心の働きを、鍛錬によってより磨き上げ深めていく性格を大きな特徴としていると思います。
融和を目指す心、異なる相手の内に入り込み融け合っていこうとする心は、日本人にとっては特別な心のあり方ではなく、これこそが平常の心のあり方です。江戸時代の剣の達人・宮本武蔵は「兵法の道においての心のもち方は、平常の心と変わってはならない」(『五輪書』の「水の巻」)といっていますが、各種の技芸でも職人技でも同じことがいわれます。でもこれは、達人ばかりの考えとはいえず、国民性というべきものだと思います。事実、大震災という未曾有(みぞう)の危機状態のなかで、多くの人々がけっして平常の心を失うことなく、自力救済と相互の助け合いに力強い働きぶりを示してくれたのでした。
竹田さんは難しいことを実に平易に語られます。深いところまで理解が届いているからこそできることに違いありませんが、聴く者には和やかなうち解けを求める心の働きが伝わってきます。この対談では、竹田さんと多くの理解を共有できたと感じていますが、私の理解が十分に届いていないあたりで、少なくない示唆をいただくことができました。この場をお借りして竹田さんに感謝の意を表したく存じます。また、本書の企画で貴重な機会を作ってくださった李白社代表の岩崎旭さんに、そして話を通りよくまとめて一冊の本に仕上げてくださった編集部の方々に感謝いたします。
平成二十三年六月十五日
呉 善花
ともかく以上のように「びっくり」や「ショック」の事実が、続出するのが最近の世の中の特性です。
お互いに充分、いまの時代と人間について考えようではありませんか? そして時流の激変を知り、正しい上手な対処策を取りたいものです。
=以上=
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