トップが語る、「いま、伝えたいこと」
日本の株式上場企業の大半は3月末決算です。
その次に多いのが12月末決算になります。株主総会は決算日が終ってから3ヵ月内に行なうことが通常ですから、6月末日と1部3月末日に総会日が集まります。
きょうの本題の船井総研の決算日は毎年12月末日、したがいまして、今年も3月末日までのどこかの日になるはずでした。
実は3月23日にすでに株主総会は終ってしまったのです。
昔から株主総会といいますと、議長である会社側の社長や会長にとって、こんな嫌な日はありませんでした。
現実に私も何回か、議長として、参加される株主の人たちと嫌な時間を共有したおぼえがあります。
1990年や91年ごろのことですから、当時の本店所在地のあった大阪の自社ビル内の大会議室が会場でしたが、
「一言、きょうは役員どもをいじめてやろう」というような、俗にいう総会屋さんも何人か交って、決して和気あいあいとした雰囲気などではありませんでした。30分か1時間くらいで終り、ビールで乾杯して、「やれやれ」という状態だったのを思い出します。
しかし、ここ数年の船井総研の株主総会は、すっかり変ったもようです。
朝の10時から大阪市内で行なわれますので、熱海からでは遅刻します。私は現場に一度も出たことがないのです。だからこんなに気楽なことを言っています。
今年もすでに3月23日の土曜日に終ってしまいました。
会場は、ここ数年、大阪駅の上のホテル グランヴィア大阪の20Fの名庭の間に変り、多分、何百人も何千人もの株主さんに参加してもらえたのではないかと思っています。
私のところに来た「第43回 定時株主総会の招集ご通知」によりますと、他の総会招集通知とちがって、カラー刷りの少し派手なところがあります。が、書かれている内容は特別に変っていません。
ただ、私があえてきょうここに一筆を記したくなったのは、
(1)アイディア(方法)を変えるだけで大変化する
(2)実に大人数に参加してもらえる和気あいあいとしたものになる
(3)船井総研の株主総会は、それの大成功例だ
ということだからです。
なお、この招集通知は、3月1日に、代表取締役COOの高嶋栄名1人で出ていますが、総会日まで同じく代表取締役兼CEOだった小山政彦会長名は、どこにも通知人の中に見当たらないことでした。
おそらく、どちらでもよいことでしょうが、今回は役員に再選任されないで去っていく、小山政彦会長名を残しておいてほしいと思ったことです。
小山政彦君は、船井総研の中興の祖といってよい人で、実績、活躍ともにすばらしいものがありました。
特に私の後継者として、見事に職責を果してくれました。
彼がいなかったなら、いまの船井総研の大証、東証の一部上場もなかったでしょうし、あの強力なリーダーシップといのちがけのコンサルティングが、彼の選んだ高嶋栄君とともに、ここ2−3年の船井総研を支えてきたことは衆目の一致するところでした。
あえて去り行く小山君のために、会社にとっても私にとりましても大恩人である彼のために「これからも、いのちがけでがんばってくださいよ」「みんなが仲間として応援させてもらいますから、いままで以上によろしく」と、船井総研の大株主であり、創業者として私は敢えて彼にいいたいのです。
私とは、またいずれゆっくり話せるチャンスがあるでしょうが、何をされるかは別として、「1人で」とか「独立してだけ」ではさみしいもの、そのことを人生の先輩としてあえて彼に申したいのです。
特に好業績で増配の今期、代表者として充分すぎるくらいのリーダーシップ、仕事ぶりに対してお礼を言いたく、また、船井流の拡販のお礼として、あえて株主総会後のきょう、私個人のブログにひとこと書かせてもらいました。
新役員はもとより、船井総研の全従業員は、今まで以上に彼を尊敬し、小山政彦君をよい先輩で仲間にするよう一体になってほしいと思います。
これできょうは終りますが、先輩の世話やきは通じない、きらわれるかも知れませんが、創業者ならびに大株主の声としてあえて一筆本音を記してみました。小山君、ありがとう。
よろしく。
=以上=
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