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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
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2013年8月5日
来客とB=f(E・P)

 以下は6月のある休日のできごとです。
 天候は晴れたり曇ったり。この日の気温は最高24.1℃、湿度は大体60−62%でした。
 また、梅雨の影響を感じさせない気分のよい1日でした。
 この日、私宅に多くの来客がありました。
 私の息子とその子供、甥っ子夫妻、娘一家4人、関連会社の役員夫妻と彼らの間にできたばかりの赤ん坊、これらを数えてみたら、さほど広くない私宅の1階に来客だけで11人もおりました。
 その中に今年49才の男女が4人もいたのです。働きざかりです。
 口が痛くてほとんど話せない私は別にして、家内をふくめてみんなでにぎやかに話していましたから、13人が私宅のせまい一ヵ所にいたことになります。
 私は来客が大好きです。いろんな発見があるからです。
 いつも思っていたのですが、夫婦って顔が似ていますね。
 多分、似てくるのでしょうね。人間性も似て来るようですね。

 B=f(E・P)という公式があります。
 行動は環境と人間性によって決まるという重要な公式ですが、会社の社風や役人、政治家などは、一目で何様か大体分るのも、この公式にあてはめてみるとなるほどと分る気がします。
 人相やカラダの相もバカにはできませんね。
 幸い、私宅にこの日集った13人は、私から見ますと、全員がおだやかなよい人相や体相をしていました。うれしいことでした。
 カガミを見ますと、その中でたった一人の病人の、私だけはやはり病人らしい精気のない顔をしていたので、思わず吹き出しました。
 親子が4組いましたので、それなりに観察しました。
 DNAの継続のせいか、やはり、よく分ります。どこか1−3ヵ所ぐらい、親子にはそっくりのところがあるものですね。
 同じ親の子でも、兄弟姉妹によって、大きな変化が感じられるのはやはりB=f(E・P)のせいでしょうね。これも、しかしミクロの視点です。
 とはいえ、最大の発見は親子よりも血のつながりのないはずの夫婦の方がそっくりさんになるということでした。
 夫婦の絆は、親子の絆よりは強いもようですね。
 そうとなれば、離婚などはやめて、充分に結婚時に相性などを検討しておいて、添いとげるべきだと思います。
 B=f(E・P)とは以下のように、
 B=Behavior(行動) f=function(関数=関係) E=Environment(環境) P=Personality(個性=人間性)と言う英語の頭文字をとったものです。
 私はどちらかといいますと、日本語党で、日本語になってしまった外国語も余り使いたがりません。
 ところが来客の会話を聞いていておもしろいことを発見したのです。来客の大人の中には東大、京大、慶応大を出た人が少なくとも4人いました。また高校や中学で英語の教師をしていた人もいました。
 ところが会話のほとんどが日本語だったことで、この多彩なメンバー(これはもう日本語になっています)は、同じような人たちなのだな……と思いました。
 私はいま、パワー・リハビリテーションと巷間では言われている身体のバランス(これも、すでに日本語です)をストレッチ(これは半日本語ですね)を活用して整える軽い運動を週に2−3回、1回で30−60分を器具を使ってやっています。そして、その部屋をストレッチルームと言っていましたが、その翌日からバランスルーム(これはいまでは完全な日本語です)に変えました。
 すべての日本人が分る外国語以外は使わないのが、日本の真のこれからの知識人の姿なのかな……と思ったくらいです。
 いま熱海(ここは静岡県)では、話題にもなりませんが、7月に知事選挙が行われます。立候補者は3人、うち2人は、もと大学教授、他の1人は共産党系のふつうの人ですが、日本語か日本語になった外国語をなるべく多く使う人に私は投票する予定です。
 以上、ある休日の来客から気づいたことです。

 ところで、きょうは、B=f(E・P)をもう少し説明しようと思います。
 Behavior(行動)=function(Environment(環境)× Personality(個性=人間性)というカンタンな公式ですが、私がこの公式を知ったのは昭和31年、産業心理研究所の研究員だった時のことです。
 当時、産業安全(工場での事故の研究)に、全力をあげていました。
 そしてまず知ったことは、

@事故を起こす人は限定されている。
A夫婦ゲンカがもっとも事故につながりやすい。
B寝不足も事故につながりやすい。

 の3つでした。
 ですから、なるべく@の人を現場から遠ざけ、AとBを完全に正常化するだけで産業安全は保たれる……と思い、当時(財)安全協会より出ていました『安全と衛生』(?)という雑誌に、そのような論文を書いたような記憶もあります。
 ともかく、工場安全は上記@ABで、ほぼ解消できました。これはいまでも同様だと思います。
 おかげで「産業安全の世界」では私の名前は有名になり、23才ぐらいの男が「先生、先生」といわれて全国の大企業へ講演に回っていました。

(A)どこへ行っても年齢を尋ねられます。まさかウソもつけませんし、「23才です」とは言えそうにありませんでしたので、「8年生れです」と答えていました。
 当時から禿げていた私は、昭和8年ではなく、大正8年生れと皆さんに勘ちがいされて、うまくいったようです。

(B)つぎに必ず、B=f(E・P)の話しをしました。
 これだけで30−40分はしゃべれます。
 特に「パーソナリティ」には、みなさんが興味を持ってくださったのを思い出します。 人には「人間性」が大事なようです。

(C)生まれつきでしょうか、このころ、すでに私はアルコールに強かったのですが、そのつぎにウケたのは「飲んでも酔わない方法」の話しです。
 これは、特殊な物品か「想念力」しかないのですが、このころから「想念力」と「確信力」=(私は多少の酒では酔っぱらわない……と信じる、思い込んでしまう)が強くなり、それ以降、よく飲みましたが、酒で正体不明になったことなど、ありません。
 これもB=f(E・P)で説明できそうで、なつかしい思い出です。
 以上できょう述べたかったことの説明をし終ります。
 もちろん、寡黙になり、やむを得ずしゃべらねばならないこと以外はほとんど話さない人間にもなってしまったようです。これはよいことですね。
 これもB=f(E・P)で説明できますね。
 カンタンな一つの公式で、人間行動のすべてが説明できるこのB=f(E・P)をぜひ読者の常識にしてください。
 よろしく。
                                           =以上=

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