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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2013年10月21日
誰が日本を引っ張っていくのか (※舩井勝仁執筆)

 先週書いたように、熱海でひっそりと暮らしている病気の父から見るといまの日本のリーダーは本当に大丈夫なのかと心配になるような言動を時々私に話しています。特に総理大臣になったからとか大臣なのだから自分の言っていることは絶対に実現する万能の存在だと勘違いして無責任な発言を言っている人が多いのだとしたら、それは日本の将来に重大な禍根を残すことになると危惧しているようです。
 それでは、誰がリーダーとしての素質をもっているかと聞いてみたところ、小沢一郎さんだという答えが返ってきました。小沢さんに対してはいろいろな意見があるとは思いますが、発言が上滑りしていなくて、政治家として一番大切な市民目線を絶えず持っていることが評価が高いポイントのようです。
 そう言えば、友人が民主党の職員として勤めていたのですが、小沢さんのすごさは選挙が何よりも大切だということを誰よりもよく知っていることだという話を聞かせてくれたことがあります。選挙は人里離れた山奥でビールケースの上で街頭演説をすることからはじめて徐々に人口が多い都市部に入ってきます。そうしないと、山奥に住む人たちの声が分からなくなってしまうからです。
 このような日本的な民主主義の良さを知悉している政治家は小沢さんぐらいしか残っていないというのが舩井幸雄の嘆きなのですが、それでは経済人では誰が優れていますかと尋ねたところ、オリックスの宮内義彦会長だという答えが返ってきました。宮内会長は小泉政権の時の構造改革に熱心で、だから父の意見の正反対の立場だと思っていたので不思議だったのですが、理由を聞くと数字に明るいところがすばらしいと言っていました。
 9月の日経新聞の「私の履歴書」の執筆が宮内会長だったのですが、それが心に響いたようです。オリックスがリースという仕事が日本で全然理解されていない中で、独自の経営手法を確立していき、上場を果たして親会社から独立していく過程を読んでいて、経営コンサルタントという仕事を日本に定着させていった自分が歩んできた道に重なって映ったのだと思います。
 宮内会長や舩井幸雄に共通しているのは、大胆にホラとも言える夢を語って日本に定着していなかった分野を築いていったのですが、現実的な仕事はとても堅実に確実に儲けを上げていって、失敗をしてもそれが取り返しがつかなくなる前にきちんと手仕舞いをしていった現実性にあるようです。どうも、上手く行かなかった時の対応をまったく考えていないような、いまの政治家の発言にはだから余計に心配を募らせてしまうのでしょう。
 ちなみに、日本航空を見事に再生させた稲盛和夫さんの評価を聞いてみたら、意外にもあまり高い評価をしていませんでした。日本航空の再生は稲盛さんの功績ももちろんありますが、それよりも政府による支援が再生させたのであって、JALが潰れた会社であるという危機意識を浸透させたのは稲盛さんの見事な功績ですが、それほど高く評価に値するとは思っていないようです。
 JALの再生は稲盛さんの「利他の心」が成し遂げたのではなくアメーバー経営が大きな要因だったことを一番明快に教えてくれるのが、町田徹著『JAL再建の真実』(講談社現代新書)ですので、興味がある方は読んでみて下さい。
 このように舩井幸雄は小沢一郎さんや宮内義彦さん、それに京セラを作った稲盛和夫さんのやり方を評価していますが、いまの日本の現役世代にこのようなリーダーが見当たらないという現実があります。これらのすばらしい先輩たちのやり方を現代風に受け継げるようなリーダーの出現が待たれるのだと思いますが、父は藤原直哉さんのおっしゃるいままでとは違う横のつながりで仕事をするリーダーたちの出現に期待しているようです。
 父は藤原先生が毎週送ってくださるワールドレポートをとても楽しみにしているようなので、新しいリーダーの形を実感してみたい方は少々値段は高いですが購読されてみてはいかがでしょうか。先月の最後の「いま知らせたいこと」に書いていましたが、良い情報は対価を払って得るものなのだと思います。
                                            =以上=

バックナンバー
2013.10.28:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】小沢一郎総理は実現するのか (※舩井勝仁執筆)
2013.10.21:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】誰が日本を引っ張っていくのか (※舩井勝仁執筆)
2013.10.14:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】責任を取るということ (※舩井勝仁執筆)
2013.10.07:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】アホノミクス (※舩井勝仁執筆)
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
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