トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　１１月１日・２日の「舩井☆SAKIGAKEフォーラム」では、足をお運びくださいましてありがとうございました。
　１日目に講演をしてくださった船井幸雄の秘蔵っ子コンサルタント佐藤芳直さんが「時間をつかうということは誰かの良い記憶になることが何よりも大事」との父からの教えを話してくださいました。「今このとき、誰かの良い記憶になっているのか」と、ひたすら自問自答した２日間でした。

　マーケティングの世界に「機能的価値」「情緒的価値」という言葉があります。
　たとえばクリームを例にするなら「これを塗ったら格段にしっとりする」（機能的価値）。「小さい頃母に塗ってもらった思い出がよみがえるような安心感」（情緒的価値）という具合です。新しい商品を開発する際に、この２つをしっかりと無理なく両立させて世に送り出さなくてはいけません。そのためには、まずその商品の市場価値になる「圧倒的な強み」をしっかりと考える必要があります。追従を許さない価値を見出すことが大切です。
　これまでの舩井オープンワールドの「圧倒的な強み」は、「舩井幸雄」でした。ほかのどこにも存在しない価値でした。そしてオープンワールドの「機能的価値」は「舩井幸雄と舩井幸雄が選んだ人から学べること」、「情緒的価値」は「舩井幸雄を感じる時間」と圧倒的に「舩井幸雄」に商品価値があったのです。
　しかし今回（何度も書かせていただいたように）父が夢枕にたって、「昔の功績に頼るな。まったく新しいものを作り出せ」との言葉があった以上、そこに頼るわけにはいきません。スピリチュアルと自分との距離感をふだん考え続けている私にとって、夢枕からのお導きだとは単純にはとらえていませんが、この言葉をどのように受け止め、落とし込むか。約５，１００人のお客様を２日間お迎えするイベントの代表者としての責任、そしてできることなら船井グループの成長と学びの場としても真摯に取り組みたいと考え続けた半年間でした。

　１日目の赤塚高仁さんには「ワールドワイドな大和魂」を、佐藤芳直さんには「端正で真摯な生きざま」をKan.さんには「感情を自由にはばたかせる奇跡」を、増川いづみさんには「調和のとれたいのちの使い方」を、朝倉慶さんには「これからの現実を生きる知恵」を教えていただきました。
　夜は四谷のセミナールームで遅くまでにんげんクラブの会員様と酌み交わしました。十数人の方がいらしてくださり、「有意の人」の言葉に耳を傾けていると、たいへん勉強になり、意を強くした時間でもありました。

　そして、２日目ははせくらみゆきさんに「たおやかにものごとを前に進める解決ツール」を、神田昌典さんには「枠を外して可能性を広げる生き方」を、丸山修寛さんには「健康に不安を抱かないで生きていく理論」を、天野聖子さんには「自分と上手に付き合い生き方を広げるあり方」を教えていただきました。

　こうして簡潔なフレーズでまとめてみると、「幸せに生きていくために」、身体、心、精神、意識にアプローチする先生が実にバランスよく集まってくださったなぁと、心からありがたく思います。
　２日目のラスト、私と佐野浩一で８０分の時間をいただき、想いを語らせていただきました。
　佐野浩一は、一人ひとりの幸せについて優しく温かく客席の皆様の目線におりて、わかちあいのような語りをしました。
　私はいつものスタイルで、事前に題材を用意せず、思いつくままおしゃべりさせていただきました。やはり最初から思いは一貫していて、本当に皆様に伝えたかったのは「今ここに生きること」。ベストを尽くしていると、次元の扉が開くということでした。過去にとらわれるのも、未来を心配するのもすべて恐怖に振り回されているから。

　この２日間の先生のお話は、どれも根拠のない恐怖を手放し、自分自身の恐れを客観的に見放し、そして安心していまここに最善を尽くして生きるというテーマに集約できる気がしました。くよくよせず「いまここ」に生きることに意識をシフトすると、本当の奇跡が起こるような気がします。

　この日に合わせて出版した佐野浩一との共著『SAKIGAKE　新時代の扉を開く』（きれい・ねっと）にも、この「いまここ」および次元の扉について詳しく書かせていただきました。またこの欄でもご紹介させていただきます。ご興味のある方はきれい・ねっとまでお問い合わせください。

　そして、私が尊敬する人生の師から「勝仁さん、とても話し方に深みがありました。間の取り方、目の配り方。迷いが消えているのを感じました。自分自身を信じて、かつ謙虚に生きている人特有の言葉の力強さがありました。これから私もあなたの話し方を学ばせてもらおうと思います」とメールをいただきました。身に余るお言葉、おこがましい限りですが、私が少し「いまここ」を体得し始めている証かも、と嬉しく読みました。これからも精進します。

　改めて、この２日間お世話になった方々、会場にはいらっしゃらなかったけれど応援してくださった方、そして足をお運びくださったお客様、本当にありがとうございました。　本来なら一人一人にお目にかかってお礼を申し上げたい気持ちでいっぱいですが、それもかなわず申し訳ありません。そして、船井グループの社員および、パートナー佐野浩一にもお疲れ様！と感謝の気持ちをささげたいと思います。

　最後になりましたが、今回１日目に登壇してくださる予定だった江本勝先生が先月、急逝されました。講演の時間の初めに黙とうをさせていただきました。「目に見えない世界」を「目に見える形」で国内外に広められた先生の功績を思い起こすと、胸がいっぱいで、もうあの笑顔に会えないと思うとたいへん寂しい思いになります。舩井幸雄と船井グループにも多大なご尽力をいただきました。ご冥福をお祈り申し上げます。

　最後に赤塚高仁さんとの共著『聖なる約束』（きれい・ねっと）の出版記念講演会が京都ＫＢＳホールで１１月１５日（土）に開催されます。
　舩井☆SAKIGAKEフォーラムで意識のレベルでは次元の扉が開きました。今度は、それを実践の段階に落としこむフェーズに移っていきますが、それをすでに伝道師という立場で実践している赤塚さんのお話を聞くことは有意の人やSAKIGAKE−BITOにとってとても大切なことだと思います。
　お申し込みは、こちらまで。
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