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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2016年8月1日
守り通したいもの (※舩井勝仁執筆)

 東京でも梅雨が明けて、夏空が広がっています。先週末FOMC(連邦公開市場委員会)と日銀の金融政策決定会合があり、毎度のことながらマーケットは乱高下しています。FRBは金利の引き上げを延長しましたが、日銀がどこまでの追加緩和を発表するかに市場の注目は集まっているようです。この原稿を書いている金曜日の朝の時点では、詳細は分かっていませんが、今回は日銀にとってちょっとつらい展開になるような気がします。
 いま一番相場予測を当てている「生活防衛の教室」の塚澤健二先生は、来年は必ず経済は大混乱に陥るという見方をされています。私は大難が小難になるためには、何をしていけばいいかを考えて舩井メールクラブで毎月第一木曜日に発信させていただいている私のメルマガで発表していきたいと思っていますが、年内は経済的にはあまり大きな動きは起きないのではないかと思っています。

 それよりも、トルコのクーデターやイギリスが国民投票でEU離脱を決めるなど政治的な動きに翻弄される状態が続きそうです。当面の注目はアメリカの大統領選挙ですが、塚澤先生は、破壊は何が起こるか予想もできないから破壊なのであって、小手先の対処をしようとしても無駄であるとおっしゃっています。ますます、普通のマス・メディアに載らない真実の情報が大事になってきたのだと思います。

 真実の情報をお伝えしている『ザ・フナイ』の創刊は2008年。「マス・メディアにのらない本当の情報」をスローガンに父の思いをいっぱいに詰めて世に出ました。最近はジャンルの近い雑誌も出ていますが、創刊の頃は本当に画期的な雑誌の登場だったようです。賛否両論の声もありましたが、「こんな本を待っていた!」という熱心な読者の声に支えられて 今に至っています。当時の私は少し懐疑的で最初はいいけれど、きっとネタが続かなくて苦労するだろうなと思っていましたが、父が亡くなってからも好評をいただいています。
 現在の編集長は義弟で本物研究所の社長の佐野浩一です。そして実際に編集作業をしている副編集長は船井かおりです。かおりは私の姪に当たりますが、大学卒業後、本物研究所に就職して広報誌の編集などに携わっていましたが、佐野が編集長になったタイミングで『ザ・フナイ』編集部に異動になりました。先日、かおりと話して知ったのですが、大学生の時に祖父に当たる舩井幸雄から、「『ザ・フナイ』だけは読んでおけよ。俺の言いたいことすべてがここに詰まっているから」と言われたそうです。

 熱海の家に行った時でも、自身の仕事の話を話題にすることは殆ど無かった祖父が言ったことに意味を感じ、『ザ・フナイ』を読むようになったようで、女子大生と『ザ・フナイ』、少々想像の付かない組み合わせではありますが、かおりは祖父がこの雑誌に心血を注ぎ込んでいる想いを感じ、自分にとって難しいカテゴリの記事も目を通し、分からないことは時間をかけてでも調べるようにしていたそうです。
 現在最も多い読者層は、50代〜60代の男性ですが、老若男女にファンが多いのもこの雑誌の特長で、最近は新たに主婦の方の購読申し込みが増えてきました。巻末についている感想ハガキやアンケートを、かおりは必ず目を通しているようですが、「『ザ・フナイ』を読むようになってからは、テレビのニュースや新聞の見方が広がった」というような感想をいただくことが最近増えてきたようです。

 どちらかと言えば、メディアとは一線をおいた情報を欲している方が多いと思っていましたので、もっとフラットに『ザ・フナイ』を手にとってくださる方が増えてきたのは、たいへん喜ばしいことだと感じています。
 それから、「最近は、ネットの記事でコアでレアな話題を取り扱うポータルサイトも増えてきました。『あわせて読みたい記事』といったように、どんどん自分の興味のある話題の記事が表示されてくるので、つい読んではしまいますが、どこか物足りません。その点、『ザ・フナイ』は超プロの書き手の方が質の高い情報を惜しみなくページを割いてじっくりと書いてくださるので、やはり最終的にはこちらに戻ってきてしまいます」というお手紙もいただき、胸が熱くなりました。まさに、『ザ・フナイ』が目指すところです。

 かおりとも想いが一致するところなのですが、「『ザ・フナイ』はイデオロギーも自由で、同じ号の中で似た話題を取り上げても、執筆の先生によって見解が両極端なこともある。このような編集方針は珍しく、その自由闊達さが魅力ではないか」と思っています。 実際に、昨年に開催した100号記念パーティーの時に、お忙しい中、駆けつけてくださった超プロである執筆陣の先生方からは、「何でも自由に書かせてもらえるありがたい媒体です」というお褒めの言葉をいただき、超プロが責任を持って書かれたものをなるべくそのままの形でお届けするという父の思いがきちんと受け継がれているのだな、とホッとしました。

 父が遺したもので、一番大事で世のため人のために守り通していきたいと思っていたものは、船井総研という中小企業に光を当て続けているコンサルティング会社と、真実の情報を伝える役割を担っている『ザ・フナイ』なんだろうなと思っています。だから、『ザ・フナイ』の社会的使命があるうちは、がんばって出し続けていく覚悟です。

 8月3日に書店発売予定の最新号の特集は「女性性の目覚め」です。この特集のネーミングは、毎月かおりがしていますが、すべての原稿がそろってから改めてじっくりと考えているようです。
 「勝仁社長、とても不思議なんです。こんなにばらばらなジャンルが一堂に会しているというのに、毎月必ず、すべての原稿に共通するメッセージがあるのです」と言っていました。身内びいきになってしまいますが、とても精神性の高い姿勢だと感動しました。
 「変動の時を迎えて、どのような生き方、あり方をセレクトするのか、自分の意思でえらびとっていく時代だと思います。『ザ・フナイ』はそんな時代にしっかりと読者の足元を照らしてくれる雑誌です。私自身ごまかすことなく、精度の高い自分を探求しながら『ザ・フナイ』の編集に携わっていきたいです」と語ってくれたかおりは、まだ20代後半ですがしっかりとした『ザ・フナイ』愛にあふれていました。
 私も、毎月心をこめて、巻頭の「新幸筆」と、「主幹・船井勝仁から」の2本を書かせていただいております。『ザ・フナイ』は全国の大きな書店のほか、年間購読はホームページで扱っております。年間購読をいただくと書店の発売よりも約1週間早くお手元にお届けいたしますし、若干ですがお安くなっていますので、ぜひご検討いただいてお問い合わせください。
                                            =以上=

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