トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄の遺志を引き継ぐ舩井勝仁と佐野浩一が、“新舩井流”をめざし、皆様に「いま、伝えたいこと」を毎週交互に語っていきます。
毎週月曜日定期更新
2021年9月13日
生物はなぜ死ぬのか (※舩井勝仁執筆)

 9月9日(木)の日経平均の終値は3万8円19銭とかろうじて3万円台をキープして終わりました。この原稿は締切りと私の仕事の関係で10日(金)の早朝に書いているのですが、焦点は10日(金)の終値が果たして3万円を維持して終われるかどうかだと思いますが、このブログを読まれている皆さまは結果が分かっているのでちょっとうらやましく思います。父は、予想はするべきではないという意見を持っていましたが、このようなブログを書かせていただいているとどうしても予想をすることになってしまうのがジレンマです。
 一方のアメリカ株はNYダウが9日の終値で4日続落となり、久しぶりに3万5千ドルを切って終わりました。2週間前に書かせていただいたように、これでもGAFA4社で日本の全上場企業の時価総額の総額よりも大きくなったのですから(ちゃんと調べていませんが、菅総理の退陣表明で日本株が上がったので、いまの時点では日本株の時価総額の方が大きくなっていると思います)、まだまだ高い状態にあると見た方がいいと思います。日本株は政治不安を市場が織り込んでいて、出遅れていたのが秋の総選挙で与党が勝ちそうだということで出遅れを取り戻している動きで、逆にアメリカはさすがに高くなりすぎているのを調整する動きが出てきたのだと思います。
 あくまで私の印象ですのであまり根拠はありませんが、世界の投資資金の中で日本株が占める重要性は高くありません。言葉を選ばずに言うと、ウォールストリートの若いトレーダーからみるとどうでもいい市場に映っていると思います。だから、日本株が上げようが下げようが、世界の金融マーケットから見ればたいした問題ではありません。最近のよく勉強している若い日本の個人投資家にとっても、自分のポートフォリオに占める日本株の割合はそれほど大きくないので、実は日本株の下げは、政治に対するインパクト以外はあまり気にしていないと思います。

 問題は、金融市場に大きな影響を与えるアメリカの株式市場の行方なのですが、こちらはさすがに上がり過ぎているし、アメリカはインフレの芽がしっかりと確認されるようになってきたので、金融緩和の縮小(テーパリング)や、金利の引き上げを検討せざるを得なくなってきて、こちらが株式市場に与えるマイナスのインパクトがどれほどのものなのか、世界のマーケットが固唾を飲んで見守っている状態だと言えると感じます。いろいろなシナリオが考えられますが、2024年ぐらいまでは乱高下はありますが、何とか問題先送りができるのではないかというのが個人的な見解です。

 東京大学の生物学の教授である小林武彦先生の著わされた「生物はなぜ死ぬのか」(講談社現代新書)を新聞広告に魅かれて購入して読ませていただきました。個人的にいま、死というか終活について大変興味があり、この分野の本をたくさん読ませていただいているのですが、生物学から見た死とは何かという視点を持っていなかったので、とても面白いと感じました。
 この本を解説するような力量は私にはありませんが、文系人間でもとても読みやすい内容になっているのでぜひ挑戦していただければと思いますが、簡単に言うと生物が死ぬのは種として変化に対応して生き残るためなのです。つまり、人間で言えば人間という種が環境に適応して生き残るために個体の我々は死んでいくのです。大きく言って生物が死ぬ原因は二つあります。ひとつはより大きい種によって食べられてしまって死ぬということと、身体が大きくなりすぎて食べるものがなくなり、つまり食べられなくなって死を迎えます。
 種としては試行錯誤を繰り返し、多様な個体を作るのですが、環境に適応できない個体が死んでいき対応できた個体の子孫が生き残っていく過程を経て、種としての繁栄を迎えていくのです。ここまでは進化論で言われていることなのですが、役割を終えた個体は死んでいくことで種の繁栄に貢献しているということも言えるようです。例えば、子育てに労力をかけなくてもいい種は卵を産んだらそこで成体は死んで行きます。子育てが必要で、人間のように祖父母もそれなりに子どもの成長に貢献できる場合は、比較的長い人生を送ることになります。
 ただ、それでも子孫の繁栄に貢献できなくなった時点で個々人は死を迎えることで新しい生命が活躍余地を広げていくために人間は死んでいくことになります。そして、どうも人間は死の意味を子孫に伝えていける段階にまで進化してきたようで、もはや一番大事なことは、いかに死んでいくかということに尽きるようになってきた気もします。人間の寿命が延びている意味なども考えさせてもらえましたので、いろいろな観点で生命の不思議を考えていただければと思います。
                      =以上=

バックナンバー
2021.09.27:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】宇宙の大法則 (※舩井勝仁執筆)
2021.09.20:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】大丈夫。心配するな。何とかなる! (※佐野浩一執筆)
2021.09.13:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】生物はなぜ死ぬのか (※舩井勝仁執筆)
2021.09.06:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】地球を守れるのは、私たち自身です! (※佐野浩一執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長
1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。
2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けている。
著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。
佐野 浩一(さの こういち)
株式会社本物研究所 代表取締役社長
株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。
数霊REIWA公式サイト 佐野浩一 本物研究所 本物研究所Next C nano(ネクストシーナノ) 成功塾説法 舩井幸雄動画プレゼント 高島康司先生の「日本と世界の経済、金融を大予測」 メールマガジン登録 舩井メールクラブ 佐野浩一note