トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄の遺志を引き継ぐ舩井勝仁と佐野浩一が、“新舩井流”をめざし、皆様に「いま、伝えたいこと」を毎週交互に語っていきます。
毎週月曜日定期更新
2022年5月30日
気のチカラ、思いのチカラ (※佐野浩一執筆)

 少し、舩井幸雄のことを振り返りたくなりました。
 「気のチカラ」「思いのチカラ」をイメージしつつ、ざっくばらんに今回は書いてみたいと思います。

 いきなり、気のチカラとは何の関係もありませんが、幼いころ、ウルトラマンや仮面ライダーに思いっきりあこがれていました。変身したり、いろんな必殺技を繰り出す姿を目にしながら、「自分だってできたらいいなあ」と思っていたのです。近所の子どもたちと、「ヒーローごっこ」に興じながら、変身したのだから大丈夫と思って階段から飛び降りたら……。見事に、足首をくじいてしまったり……。
 正直、不思議なチカラに真剣に憧れていました。
 舩井幸雄との出会いから数年間、身近で「えいっ!」と気を入れて、具合の悪いところを治されたりする(※個人差があります)のを見て、素直に「自分もできたらいいな」と思い続けておりました。
 そんなころ、かつての私の同僚が、「雲なんてすぐに消せるんですよ」とニコニコしながら、私にやって見せたことがありました。
 すごい! 
 本当に消えてしまったのです。
 「できない」という気持ちや否定的な心がどこかにあると“できない”と彼はいいます。それから、何度も試みたものの、消えるどころか、反対に大きくなってしまったりして、心の中の“不純物”の存在をしっかり認識することになりました。
 時は過ぎ、株式会社本物研究所という新会社を任されることになりました。以前よりもずっと、舩井幸雄のことを知るようになり、不思議なこと、びっくりすることの体験も日増しに増えていたある日。
 「あなたが消えると、みんなが青い空を見られるようになります。ありがとうございます!」って念じながらある雲を凝視していたら、「スーッ」と消えてなくなってしまったのです。
 「すごい! これはすごい!」
 自分でこの事実に心底感動していました。
 大人になったからといって、ウルトラマンのようにスペシウム光線は出せませんが、こうした不思議な力って存在するんだと……。このとき、やっと舩井のいう「素直」の意味がわかった気がしました。まだまだ知らないことがいっぱいあるのだから、「そうかも知れない」と思って、まずは受け入れてみること。これが、舩井流「素直」の意味ですね!
それからしばらくの間、雲を消すことにずいぶん凝ったものでした。
 とはいうものの、さすがに、富士山をすっぽり覆ったとてつもなく大きな雲は消せませんでしたが……。
 さて、「手当て」という言葉。
 もちろん、今では何かの治療を行うことを意味します。しかし、かつては読んで字のごとく、「手を当てる」ことが治療そのものを意味していたのだといいます。
 そうです。ずいぶん昔から、「気」の力は認識されていたのです。舩井幸雄曰く、「世の中のすべてのものは振動している……。」微粒子も波動もエネルギーも、量子力学的に見れば、すべて同じなのだそうです。つまり、すべてのものは振動しており、それぞれが特有の波動を出していると考えられるといいます。
 そこで、「波動の原理」。
 舩井ファンなら、あたりまえにご存じのことです。

@同じような波動は、互いに引き合う。
A違う波動は排斥し合い、相殺する。
B自分の出した波動は、自分に返ってくる。
C優位の波動と劣位の波動があり、優位の波動は劣位の波動をコントロールできる。
 
 人を好きになるのも、嫌いになるのも波動。何となく心地よい音楽や空間があれば、そうでないものがあるのも波動。類は友を呼んでしまうのも波動。いろんなものが、こうした波動の原理で説明すると、うまくいってしまうのです。気や波動も、いまではもう日常で目にしたり、耳にしたりする時代になりました。こうして見ていくと、私たちの日常はまさに波動の原理そのものです。
 咳をして苦しいとき、背中をさすってもらうと気持ちがいいですよね。ボールが当たったりしたら、思わずさすってしまいますよね。「がんばったね」って、頭をなでてもらうと気持ちいいです。“手当て”だって、はるか昔から日常に息づいているのです。
 実は、「思い」も“気”や“波動”に他なりません。舩井幸雄もそうですが、いわゆる成功者や成功哲学の先生方は、口をそろえて「思いは実現する」といっています。
 先ほどの波動の原理で説明すると、悪いことを思うと、@やBの原理から、自ら悪い結果を引き寄せてしまったり、どんどん膨らんで悪循環を生んでしまったりします。反対に、よいことを純粋に思うことができたら、いつの間にかよいことをどんどん引き寄せることになるようです。
 こうしたことは、意外にも流行りのビジネスノウハウ本に書かれているのを多く目にします。「ありがとう」という言葉は、間違いなくよい波動を生みます。だから、まず「ありがとう」を言っていただくために、「何か相手に喜んでいただけることを先にしよう」というのも、まったくこの考え方と同じです。これを、舩井幸雄は“ギブ&ギブの精神”と昔から呼び、実践し、勧めていたわけですから、まさしくこの世界の開拓者であり魁(さきがけ)だったのだと思っています。
 人にダメージを与えたら、それ以上のダメージが返ってきます。人の足を引っ張ったり、悪口をいったりしたら、自分も同じ目に遭います。人にマイナスの波動を投げかければ、悪い波動が自分に返ってきます。結局、自分の身辺に起こることは、すべて自分の行動や思いがその原因をつくり、引き寄せていると考えられるのです。
 そうだとすれば、自分に起きたことはすべて必要、必然。舩井は、「どんなことでも肯定的にプラスに受け止めて、感謝することができたら上手に生きられる」と伝えましたが、なるほどそのとおりだと、いつしか確信できるようになりました。
 「思い」も“気”(=波動)ですから、このように思った瞬間から、よい波動が返ってきて、マクロに運がついてくるというのもよくわかる気がします。
 思えば、いまの世の中は、ある意味、マイナスの波動に満ちているようにも感じます。舩井幸雄は、かつて、末法の世からみろくの世が訪れると伝えました。末法の世では、悪いことも、よいことも、とにかく強く思えば実現してしまう時代だといいました。みろくの世では、よいことやよい思いだけが実現される世の中になるのだと……。
 ということは、まだまだ人の思いが、強くよいことだけを思える段階に来ていないのでしょうか……。21世紀に入り、そして、いよいよ風の時代に突入したといわれるいま。私たちの集合意識は、まだ大きな、根強く、根深い課題を生み出してしまっているように思えてなりません。
 このいまのいま、いま一度、本当に大事なことは何かを知り、ものの善悪の本質を見抜く目を養いなさい……と。
 思いは実現します。
 そして、波動の原理はつねに働き続けているのです。
 正しく活用、実現したいと念じます。
 世界の平和、明るい未来も、皆が確信すれば、必ず実現すると信じています。
                           
                           感謝

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2022.05.30:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】気のチカラ、思いのチカラ (※佐野浩一執筆)
2022.05.23:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】異種を受け入れる (※舩井勝仁執筆)
2022.05.16:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】美意識を育む (※佐野浩一執筆)
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舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長
1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。
2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了)
著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。
佐野 浩一(さの こういち)
株式会社本物研究所 代表取締役社長
株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。
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