トップが語る、「いま、伝えたいこと」
あけましておめでとうございます。舩井幸雄.comを本年もどうぞよろしくお願いいたします。
舩井幸雄が亡くなってから10年が経とうとしています。熱海の舩井幸雄記念館にも、おかげさまで昨年は大勢のお客様にお越しいただきました。いい世の中を、どこか遠くにいる誰か偉い人に委ねるのではなく、私たち自身の思いの力で創っていこうという思いを持っていた父の考え方に共鳴してくださる多くの方に支えられ続けているなあとしみじみと感じています。1月4日から通常通りの営業をしていますので、お近くにお越しの折にはお立ち寄りいただければと思います。
年末年始休業に備えて、いつもより早めに原稿を書かせていただいているので、大納会の結果を踏まえてコメントをしているわけではありませんが、株式市場にとって昨年はいい年になったのではないかと思います。不思議なもので、日本でも少しだけ長期金利が引き上げになったのですが、マーケットはそれを飲み込んで続伸しました。来年のアメリカの利下げが確実視される中で、もっと円高に進むと思われた為替市場も140円台前半の水準で留まっていることも日本株にとってはプラス材料になっていると思いますが、年始のマーケットは果たしてどうなっていくのでしょうか。
不確定要素はたくさんあるにしても今年は1989年に大納会の日につけた日経平均の史上最高値38,915円に挑戦する年になるのだと思います。識者の中には、それをクリアすると10万円やインフレが来ることが前提ですが30万円まであると予想する人までいます。もちろん、金融恐慌が来てバブル崩壊並みの大暴落が来る可能性も同時に存在しますので、何が何でも株式投資をやればいいと進めるわけではありませんが、インフレがもっと進行することまで予想すれば、資産を守るためには投資について何かアクションを考えるべき年にするべきなのではないかと感じます。
それには、まずお金に対する負のブロックを取り除くことから始めるのがいいのかもしれません。個人的には昨年に引き続いてマネスピでご参加いただいている皆さまと一緒に研究を深め、父の思いとも通じる金融経済の情報を誰でもが活かせる時代を作るべく頑張っていきたいと思います。そして、秘かな目標は、ちょっと距離を置きたいと思っていたスピリチュアル分野もしっかり直視して父から受け継いだ自分の役割を果たせるようになって参りたいと思っています。
そんな思いにピッタリの本である大石洋子著『思考のレッスン』(ビジネス社)を年頭に紹介させていただきたいと思います。冒頭に書かれている解説で人生をもっと楽しんでハッピーな未来を作る方法が学べる一冊だということがわかります。意識を変える思考方法。確かにそこを改善する事で大きく人生を好転させた、という手の話はよく耳にします。本書の思考法は、顕在意識ではなく母の意識である潜在意識を変えるものです。その為には親や家族に対して抱いている感情と向き合う。どれだけ相性が悪くても認める事が重要という事で、それは非常に一理あるなと感じます。実際何かと距離が近い身内に対して負のエネルギーを持ち続けるのは合理的だとは言えないので、その解消を目指します。
全体的に、負の部分を正に塗り替える、というのが本書の内容であり、要点としてその部分を押さえればいいのかなと感じました。楽観的に楽しく生きる、そのような思考を持つレッスンを本書を読みながら実践できれば、幸福が訪れてくれるのだと感じます。自己啓発本は正直、内容については似たり寄ったり、何冊か読めば何処かで見た事があるような記述だなと感じてしまいがちです。心理学的な要素を取り入れてある以上、どうしても似通ってしまうのは仕方がないところです。
ただ、「ザ・フナイ」1、2月号(2月号は大手書店では新春4日頃発売予定です)のインタビューに登場してくれている著書の大石先生と実際に話していると、既存のよくある自己啓発本と違う何かを感じます。個人的に一番面白かったのは、潜在意識は主語がわからないということ。負の感情を抱いてしまっている身内に対して否定的な思考や発言をしてしまうと、実はその影響を受けるのはまず自分であるというとてもシンプルな原則に気がつけるかどうかが、自己啓発を進めていく上でのポイントのように感じました。
だから、必然的に出会った本をたくさん読む意味がないわけではなく、書いてある全てを真似、実践するのではなく、自分に合う方法を知り、良いと思った部分だけを取り入れていく、というのが正しい向き合い方なのではと思います。実際、自分にはない発想、ヒントが多く散りばめられていますから、そこから何かを得ていく事ができれば役に立つはずです。
あわせて、「ザ・フナイ」の特に2月号では、通常の書籍などではおっしゃらないであろう大石先生の本質に迫るインタビューも行われていますので、そちらもお正月の読書のお共にしていただければ幸いです。
=以上=
2024.01.22:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】寛容さを取り戻す (※佐野浩一執筆)
2024.01.15:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】断末魔の資本主義 (※舩井勝仁執筆)
2024.01.08:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】ウェルビーイングと幸せ (※佐野浩一執筆)
2024.01.02:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】好転する思考法 (※舩井勝仁執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |