トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄の遺志を引き継ぐ舩井勝仁と佐野浩一が、“新舩井流”をめざし、皆様に「いま、伝えたいこと」を毎週交互に語っていきます。
毎週月曜日定期更新
2024年12月23日
日本のお水は、本物研究所が守る! (※佐野浩一執筆)

 恥ずかしながら……、「他人事」だと、心のどこかで思っていたかもしれません。
 日本のお水は安全。
 日本のお水は美味しい。
 信じていました…。
 でも、「PFAS」について勉強するようになってから、その感覚はすっかり吹っ飛びました。「なんというタイミングだ……」と、強いシンクロニシティを感じたのが、12月1日放送の『NHKスペシャル』でした。
 ズバリ!「PFAS」に関する特集でした。いまは、とにかく、「日本のお水は、本物研究所が守る!」と大きな声でお伝えしたい……。そう考えなおしたのです。
 先月末に、2人目の孫が生まれました。
 この子が大きくなったとき、日本のお水……、いや日本だけでなくて、世界中のお水がもはや飲めない……という環境になっていることを想像すると、背筋が寒くなったのです。
 日本のお水がやばいです!
 日本のお水はきれいで美味しい……。
 この神話は見事に崩れていました……。
 「いま」の「いま」は大丈夫かもしれません。でも、「未来」に向けては「保障できない」ということがはっきりしたのです。
 有機フッ素化合物の「PFAS」(ピーファス)のうち、「PFOS」と「PFOA」の2つの物質は有害性が指摘されています。国は「健康に悪影響が生じないと考えられる水準」として、2つの物質の合計を水道水1リットルあたり50ナノグラムとする暫定目標値を設定しています。
 国は全国の水道水の検出状況を把握するため、自治体や水道事業者に対し、今年度までの5年間の「PFAS」の水質検査の実施の有無や、検出された場合の最大値などについて報告を求め、今回初めて公表しました。
 その報告の内容が、もうホラー映画を観るがごとく、恐ろしいものだったのです。
 上水道と規模の小さな簡易水道などを運営する自治体や水道事業者3755か所のうち、2022年度には岡山県吉備中央町で、暫定目標値の28倍にあたる1リットルあたり1400ナノグラム、2021年度には岐阜県各務原市で11倍にあたる550ナノグラムなど、昨年度までの4年間に14か所で目標値を超える値が検出されました。
 いずれもその後、水源を切り替えるなどの対応がとられ、現在は目標値を下回っているということです。でも、水源を変えたところで、「地下水は地下水」ですから、農作物に対する影響など、直接的、間接的に影響が広がっている可能性は決して否定できないと思います。
 そして今年度、検査が行われた1745か所では、すべて目標値を下回りました。
 話がうますぎますよね……。
 環境省はこれまでの検査で給水人口に換算すると、全体の95%で目標値を下回っているとしています。これが「事実」だとして、でも、「5%」はダメってことですよね!
 一方、今年度も一定程度、「PFAS」が検出されたところがあり、たとえば目標値の半分にあたる25ナノグラムを超えたところは、なんと30か所に上っています。しかも、排出源についてはほとんどわかっていない……というのです。
 さらに、簡易水道を中心に、全体の4割にあたる1528か所で検査を行っていなかったり、回答がなかったりしていて、検査の徹底が課題となっています。
 国は今回の結果も踏まえ、暫定目標値を、法律で検査や改善が義務づけられる「水質基準」に引き上げるかどうか検討することにしているとのことです。
 国の暫定目標値を超える濃度検出一覧(2020〜2023年度)はこちらです。今回の調査で、これまでに水道水から国の暫定目標値を超える濃度の「PFAS」が検出されたところの一覧となっています。
 2020年度は検査を行った466か所のうち、暫定目標値の1リットルあたり50ナノグラムを超えたのは11か所で、
▼東京都の東京都水道局で64ナノグラム
▼神奈川県座間市で63ナノグラム
▼長野市で58ナノグラム
▼岐阜県各務原市で99ナノグラム
▼愛知県の北名古屋水道企業団で175ナノグラム
▼三重県桑名市で290ナノグラム
▼京都府精華町で63ナノグラム
▼大阪府の大阪広域水道企業団四條畷水道事業で73ナノグラム
▼兵庫県宝塚市で54ナノグラム
▼岡山県吉備中央町で800ナノグラム
▼沖縄県金武町で70ナノグラムでした。

 2021年度は801か所のうち5か所で、
▼岐阜県各務原市で550ナノグラム
▼三重県桑名市で170ナノグラム
▼兵庫県西脇市で100ナノグラム
▼岡山県吉備中央町で1200ナノグラム
▼沖縄県金武町で59ナノグラムでした。

 2022年度は869か所のうち4か所で、
▼群馬県渋川市で64ナノグラム
▼岐阜県各務原市で130ナノグラム
▼三重県桑名市で230ナノグラム
▼岡山県吉備中央町で1400ナノグラムでした。

 2023年度は1325か所のうち3か所で、
▼岐阜県各務原市で65ナノグラム
▼京都府福知山市で75ナノグラム
▼岡山県吉備中央町で1100ナノグラムでした。

 そして今年度は9月末までに検査を行った1745か所のうち、暫定目標値を超えた場所はなかったと……。
 いったい、何の対策を打ったというのでしょうか……?
 地下水ですよ!地下水!
 「どこが排出源かわからない」と発表されているのに、どうやって対策を打ったのでしょう? 単純に、水源を変えて、数字がよくなるところを見つけて発表した……? 言いたくないですが、そんなふうに勘ぐってしまうのは、私だけではないと思うんですよね……。
 「PFAS」は分解しにくい性質があるため、「永遠の化学物質」と呼ばれています。もちろん、自然環境中に長く残留します。自然になくなることもありません。残留した「PFAS」が土壌に入っていくと地下水に浸透し、水道水にまで汚染を広げていく……といわれているのです。
 浅尾環境大臣は閣議後の記者会見で、「暫定目標値を超過しているところはないというのは事実で対策が着実に進捗している」と述べています。そのうえで、検査を実施していない自治体などがあることについて、「現在は『努力義務』ということも踏まえながら、水道事業を所管している国土交通省と連携して実施を呼びかけていきたい」と話しました。
 なにを呑気なことを言っているんでしょうか!
 「努力義務」なんて言っている場合ですか!
 私は、は環境省と国土交通省で啖呵を切りたい……!
 また、「PFAS」への対応を定めた自治体向けの「手引き」を改訂したことについて、「環境省として、引き続き地方自治体における取り組みについての技術的な助言を実施しつつ技術的情報の収集も行いたい。専門家の科学的知見も踏まえて必要に応じて改めていくところがあれば改めていく」と述べたとか……。
 危機感のかけらもありません……。
 環境省の「PFAS」対策を話し合う専門家会議の委員を務める、京都大学大学院の原田浩二准教授は、先日の『NHKスペシャル』でも、大切なお話をされていました。
 「暫定目標値を超えていなくてもそれに近い値が検出されているところや、急にPFASが検出されるようになったところもあり、新しく汚染が入ってくることも考えられる。今後も、暫定目標値を超える地点がないか把握するために継続して検査を行う必要がある」と……。
 検査を行って、実態を把握することはとても大切なことだと思います。でも、実態把握が「解決」かというと、これは断じて違います。
 さらに、原田淳教授は続けます。
 「自治体のなかで、検査を行っていないところがあることについて、汚染はないだろうと考え、検査を行わなかった場所も多いが、『PFAS』についてはまだわからないことも多く、ここ数年『そんな場所から出るわけない』と思うような場所で汚染が発覚したこともある……。思い込みではなく、実際の検査結果を見ていく必要があり、それが住民の安心にもつながる。『PFAS』の暫定目標値については、水道法上の基準として位置づけ、検査を義務化することがしっかりした検査体制をとるうえでも重要だ。」
 ……と話していらっしゃいます。
 おっしゃるとおりです!
 過去に一時的に国の暫定目標値を超える濃度が検出された自治体の中には、当時、そのことを公表していなかったところもありました。
 兵庫県西脇市では、3年前の2021年に行った検査で、国が「健康に悪影響が生じないと考えられる水準」としている暫定目標値2倍の1リットルあたり100ナノグラムが検出されました。
 市によると、その後、他の浄水場からの供給量を増量するなど対策を講じ、それ以降の検査では目標値を超えたことはないということです。ただ、一時的に目標値を超えていたことについて住民などに公表はしませんでした。
 これ、どう思いますか?
 命にかかわる可能性のあることですよ!
 こういうことって、たしか……「隠ぺい」っていうんですよね!
 西脇市もNHKの取材に対し、公表しなかった理由について、「法律での義務づけとなっていないため」と答えました。
 もう、こうなると漫才の世界です!ふざけているのか!と叫びたくなります……。

 これから、きっと体制が整えられていく……と信じたいです。
 でも、待っていられませんよね!
 だから、本物研究所は動きました!!
 「PFAS」対策として、「ゆうすい」と「元氣アップウォーター」の採用を決めました。
 どちらも、「PFAS」を除去してくれる力を持っています。
 安心な水を届けたい……
 「日本のお水は、本物研究所が守る!」
 こう、強く念じていきたいと思います。

(*参考:NHK NEWSWEB)
                       感謝

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舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長
1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。
2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了)
著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。
佐野 浩一(さの こういち)
株式会社本物研究所 代表取締役社長
株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。
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