船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。
名前:広川 裕子
舩井幸雄.comをご覧の皆様こんにちは。
イリアール株式会社の広川裕子です。
20歳になっても、30歳になっても、ほとんど化粧をしたことがなかった私ですが、イリアール株式会社に勤めるようになってから、少しは化粧をするようになりました。
何故でしょう?
イリアールが化粧品に関わる会社だから? 40歳にもなると、さすがにスッピンでは恥ずかしくなったから? たしなみとして? 若く見られたいから? 美しく見られたいから?
どの理由も、少しはその通りだけれど、少し違う気がするのです。
最近そんなことを考えるようになったキッカケは、ネットやテレビでも話題となった、東急電鉄の広告です。電車内で化粧をする女性に向けて、「マナー違反」を啓発する内容の広告です。
駅に貼られていたポスターを見た時はたいして気にならなかったのですが、動画を見た時に、「みっともない」というフレーズに、どこか違和感を抱きました。
私は電車内で化粧はしない派です。揺れる車内で眉毛を描ける自信はないし、降車駅までに完成するか、朝からハラハラするのも嫌です。
仮に、眉毛を片方だけ描いたところで駅に着いて、そのまま出社……となった場合、きっと、次のように言われるでしょう。
「どうしたの?! なんか、眉が変だけど。」
「実は、今日はいつもより電車が揺れて、化粧が間に合わなくて。」
「そうなんだ〜。」
「それにしても変〜。ワハハハハ」
……たいして、問題がない気もします。
つまり、ここで、「何のため(誰のため?)に化粧をするのだろう」と考えるのです。
東急電鉄の広告については、「そもそも、電車の中で化粧をするのはマナー違反なのか?」という点で、肯定派と否定派に分かれるようです。
「マナー違反」と感じる車内メイク否定派からは、「みっともない」という広告のフレーズに同感する意見が大半のようです。「そもそも、化粧は女性のたしなみなのだから、その途中を他人に見せるのは下品」といったところでしょうか。
反対に、「化粧くらい良いのでは?」という肯定派には、「家事と仕事の両立で、女性の朝は忙しいことを分かっていない!」といった意見が多く、「『みっともない』『たしなみ』というところに、女性に対する差別を感じる」という言葉も見られるほどです。
その中で、私が「なるほど」と納得した意見があります。
それは、車内メイクの良し悪しを論点とするのではなく、周りの人が受ける印象に焦点をあてた意見です。
『たしなみ』と決めつけるのが、女性への偏見であったとしても、やはり、女性が化粧をするのは、「自分を素敵に見てもらいたい」という心理、つまり「相手に気に入られたい」もしくは「相手に悪い印象を抱いてほしくない」という、相手への敬意とも言えると思います。
なら、その途中を見せるのは? 見せられる人(視界に入るという意味で)は、敬意を示す対象外なの? と感じるというのです。
名前も知らない他人だとしても、わざわざ、「私はあなたに対して何の敬意も抱いていません」と見せつけられるのは不愉快でしょう。電車内での化粧は、そのような印象を周りに与えているという意見です。
私は、会社にお客様が来られる日や、取引先の方に会う場合、服装や化粧にいつもより気を遣います。それは、大切な人を不快にさせないために、部屋を片付けるのと同じ感覚でしょう。「自分のことを良く思われたい」というより、「自分を不快に感じてほしくない」ということでしょうか。
化粧をするのは、女性の義務ではありません。
けれども、顔色が少し明るく見えるように、目や口の表情が少しハッキリ見えるように。
過剰に若く見せたいわけではなく、実年齢なりの自分を綺麗に見てもらいたいという願望は、多くの女性が抱いていると思います。
自分を見てもらう相手の居る場所を、「家を一歩出たところから」とするか、「到着駅に着いたところから」とするかは人それぞれでしょう。
電車内での化粧を不快に感じる視線も受け入れるのであれば、「電車で化粧は自分次第」でしょうね。
それよりも、私としては、車内での咳エチケットの方が気になる季節です。
皆さま、お体ご自愛ください。元気に冬を乗り越えましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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