船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　皆様　こんにちは。１２月を迎え、今年もあと僅かとなりました。

　クリスマスのイルミネーションが、元気なく目に映ります。

　景況感を裏づける経済指数は、ようやく上向き始めた数値を示していたのもつかの間、アメリカ発の不況の波は、日本にどんどん打ち寄せています。日本の経済の基盤はアメリカ頼みだったことが露呈したということなのでしょうか。技術立国日本の名は、もうどこにも残っていないのでしょうか。

　１００年に一度の大嵐だという“経済恐慌”のニュースを聞き、何かがひたひたと近づいてくることを思うと新年を浮かれた気持ちで迎える気にもなれません。
　大企業のリストラ発表や、新卒内定者への採用取り消しなどが報道されています。

　先日船井会長に、「こんなに世の中が暗く変っていってしまっては、『夢や希望』など持てない人が大勢増え、社会は益々悪く危険な方向に向かって行きます。私たちはこんなときをどのように考えて行動したら良いのでしょう」と相談せずにはいられなくなりました。

　「マクロに見たら良いことなんだ。今の日本は、戦争に負けたあの当時に比べたら大したことではない。人に頼らずに生きていくことが大事だ。頼らずに、現実を見据えて生きていくこと。あのころの都会では、４畳半に７人が暮らし、米粒の入ったご飯を食べられるのも週に一度あるか無いかだった。着る物だって僕は恵まれていた方だが、中高６年間を一着の学生服で通した。そんなんでも大丈夫。にんげんは、やっていけるものだよ。今が贅沢すぎる。少しの苦労は必要になるが、夢と希望を持つことを忘れないでほしい。今の若い人がそういう経験をしていないだけ苦労するだろうが」と話してくれました。

　昭和８年生まれで日本の戦後の厳しい時代も経験している船井会長にとって、当時は今とは比べものにならないくらい大変な時代だったと言います。被占領国だった時代もありました。

　衣食住に不自由していた時代の人たちこそ、しっかりと現実を受け止めながら、とても丁寧に生きてきたのだと教わりました。一方、豊かになっても、思うようにならないことへの原因や結果を“ストレス”だと言っては、癒しや占いに応えを求め、現実逃避して生きているような現代の私達。このままでは、自分自身をとことん知ることもできずに哲学を生き方を、他人まかせのまま終わってしまうのではと思いました。

　社会が大きく変わろうとしている今こそ、自分をよく知り、できるだけ寄りかからずに生きることを学び、強くしなやかに生きていきたいなと思ったところです。
　皆様はいかがでしょう。


１周目：「ブログブームから　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
２周目：「テレビを消して、静かな時間を　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
３周目：「第４回　にんげんクラブミーティング申し込み受付中です！！　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
４周目：「２００７年　にんげんクラブ全国大会（９/２９〜３０）へむけて　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
５周目：「ことばの波動　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
６周目：「三角先生の｢心音治療｣　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
７周目：「最近思うこと　（テーマ：私が日々思ふこと）」
８周目：「一年を振り返り　（テーマ：私が日々思ふこと）」
９周目：「副島隆彦先生新著から“ひっそりと優雅な貧乏生活”を　（テーマ：私が最近思ふこと）」
１０周目：「新入社員とともに　（テーマ：私が最近思うこと）」
１１周目：「掃除のスゝメ　（テーマ：ひそかに続けている私の習慣）」
１２周目：「初対面の方に会うときは・・・。（テーマ：私からみた船井幸雄）」
１３周目：「｢食｣を想ふ　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと　）」
１４周目：「不易と流行　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」