船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　みなさん、こんにちは。（株）船井本社秘書室の相部多美です。熱海オフィスで会長秘書業務や、にんげんクラブＨＰの更新、船井塾に携わっております。
　自然の中にある熱海オフィスでは桜が咲き乱れていた春から、竹がぐんぐん成長する時期になりました。皆さんは今年、もう竹の子は召しあがりましたでしょうか？　去年７月１６日の船井幸雄.comの社員コラムにも書かせていただきましたが熱海は自然が多く、空気もきれいな所です。
　都会で生まれ育った私は、シーズンごとに変わる自然に感動しています。敷地内に桜や梅があるので春は窓から毎日見ていましたが、今の時期は毎日竹が顔をのぞかせています。
　４月下旬から、竹の子ご飯や煮物、お味噌汁などをいただく機会がありました。これら全て、オフィスの敷地内でとれたものなのです。春先には敷地内で取れた蕗の薹（ふきのとう）をいただきました。食材はスーパーで買って食べるのが当たり前だと思っていたので、庭に自然になるものをとって食べるという行為は新鮮であるとともに衝撃でした。
　この時期になると、庭を散歩し、船井会長ご自身で竹の子を取ることもあるようです（オフィスの最寄り駅のバス停が「竹の茶屋」という名前が付くほど、竹が生い茂っているので、オフィスの敷地内でたくさん竹の子が取れるのも不思議はないですね）。
　先日、船井会長と一緒に散歩する機会があり、敷地内に珍しい竹が生えていることや、竹から生える葉に溜まった朝露を飲むと精がついて健康になるということ。竹は１日に３０ｃｍというスピードで伸びるということなど教えてくださいました。（確かにゴールデンウィーク前はオフィスの一階の屋根くらいまでの丈だったのが休み明けには二階の屋根も越えるほど高く成長していました。）そして最後に「君も竹に興味を持てるようになったら一人前だ」と言われました。毎日竹の成長を見ることで、竹が毎日すごい勢いで伸びることや、しなやかで強いということを知りました。
　品川オフィスから熱海オフィスに転勤になり、もうすぐ一年になりますが、生活が一変しました。都会の中では見ることができなかった自然を見て、雨の日も風の日も何も言わずじっとそこに存在し続ける自然に多くのことを学びました。何も言わず、人知れず咲き、散っていく花。今まではそのような自然に目を向けることもありませんでした。自然の美しさを知った今では、知らなかった頃よりも少しは心が豊かになったような気がします。
　恥ずかしながら、竹の子が育つと、あの固くて頑丈な竹になるということを知りませんでした。というよりも、目にする時は既に切り刻まれてご飯の中に入っており、その竹の子をみて「これが育つとあの立派な竹になるのか」と考えたことがありませんでした。最近の子どもの中には、お刺身が水の中を泳いでいると思っている子どももいるという話を聞いたことがあるので、それに近いものがあるかもしれませんね。
　知識で詰め込むよりも、自然に直に触れて体感すると、自然にいろんなことが身に付くのだと思います。船井会長は、人工的に作られた装飾品よりも自然が大好きだと言います。自然から多くのことを学んでいるのだろうと思います。「君も竹に興味を持てるようになったら一人前だ」という言葉に奥深さを感じます。自然は何も語らず、生き様でいろいろなことを教えてくれることがわかった昨今です。


１１周目：「船井流　読書　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１２周目：「株式会社　船井本社　熱海本社　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
１３周目：「気付かせる達人、船井幸雄会長　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１４周目：「背中を見せる　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１５周目：「経営の神様はファッションにも精通している！？　（テーマ：私から見た船井幸雄）」
１６周目：「ＫＪ法とＭＮ法？！　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１７周目：「船井会長のホワイトデー　（テーマ：船井会長から学んだこと）」