船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。

船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
体温を高めて代謝を亢進させよう (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2009.5.21(Thu)
社名:(株)船井メディア 『Just』制作部 & 『ザ・フナイ』編集部
名前:平田 友子

 みなさま、こんにちは。いつも『船井幸雄.com』をご覧くださいまして、ありがとうございます。
 清々しくさわやかなお天気とは裏腹に、国内で新型インフルエンザの感染者が日々報告され、心の中には暗雲が立ち込めてしまいます。しかし、ただ闇雲に恐れをいだくのではなく、新型インフルエンザがどういうものなのか(弱毒性とされ、季節性のものと大差はないとも報道されている)を冷静に判断し、自分でできる対処をしていきましょう。

 それで、「病気」について考えてみます。毎月『ザ・フナイ』で連載していただいております、新潟大学大学院医歯学総合研究科、教授の安保徹先生の2008年3月号(申し訳ございませんが、この号は完売しております)の連載原稿からお伝えいたします。

(転載はじめ)
…多くの病気を根源までつき詰めてゆくと、「病気の原因は、低体温による代謝障害が中心になっている」ということがわかります。エネルギー産生(生み出すこと)のミトコンドリア代謝系が低体温で抑制されるとエネルギーが十分につくられなくなりますから、活力を失い疲れ易くなるわけです。これは多くの病気に共通しています。
   (中略)
…多くの病人はからだが冷えています。顔色が悪い、手足が冷たいなどの症状があります。これでは必要なエネルギー量が確保できていないわけです。
   (中略)
…入浴や湯タンポの使用、あるいは温熱器でからだを温めることは体温を上げる工夫として意味のあることです。人間も動物の端(はし)くれですから、からだを動かして代謝を上げるということもそれ以上に大切なことです。
   (中略)
…細菌侵入をいち早く知らせるためのレセプターですが、過剰に反応した時は高熱が出たり、ショックを起こすことになるわけです。
…すべての病気は代謝障害ですから、代謝を取り戻したり、壊れた組織を修復するためには体温を高めて代謝を亢進(物事の度合いが高まること)させなければならないということです。火傷でも外傷でも感染症でもすべて同じことです。これは癌(がん)、膠原病(こうげんびょう)、潰瘍(かいよう)性大腸炎、アトピー性皮膚炎、皮膚科疾患、婦人科疾患でもすべて同じであると考えないといけないわけです。
 もし、皆さんが病気になって微熱や高熱が出たら、治癒反応が始まったと理解しなければいけないわけです。風邪が治らず微熱が続く時には、治癒のための代謝亢進が十分でないため、さらなる代謝亢進を期待して苦しんでいる状態なのだという考えを持つ必要があるわけです。発熱、代謝、循環は一体のものですから、こういう時は、解熱鎮痛剤で熱を下げるのではなく、十分な入浴や湯タンポの使用などで発熱を促してやるといいわけです。すると血液循環の促進から始まって代謝亢進が誘発され病気は完治に至ります。
   (中略)
…高熱の弱点もあります。高熱が続くと好気性のミトコンドリア呼吸が極限まで刺激されてフリーラジカル(不対電子を持つ原子または分子、遊離活性基)の大量発生という問題が出てきます。例えば、高熱で熱性けいれんが起こる、高熱で意識障害が出る、熱中症で死に至る、長湯で湯当たりをする、マラソン中の高体温で意識障害で倒れる、などが高温によって危険領域に入った現象です。
 現代医学はこのような高熱による害に目が行き過ぎ、微熱や過度の高体温でも解熱しようという治療が拡大してしまったように思います。…(中略)病気の治癒反応としての高熱を止め過ぎない考えが復活しなければならないわけです。未来の医学の重要なポイントです。
(転載おわり)


 ただし、安保徹先生の著書『免疫革命』(講談社インターナショナル)によると、
(転載はじめ)
…消炎鎮痛剤、解熱剤を全否定しているわけではありません。患者のつらい症状を二割減らそう、三割減らそうという気持ちで使うぶんには、けっして悪いことではないと思います。ところが、解熱剤の服用は治癒をもたらさないのだ、という概念をもっていないと、とにかく最後まで徹底的に炎症を止めよう、症状をとりのぞこう、と突っ走ってしまって、病気をより悪化させてしまうのです。そうした対症療法万能主義に、強気危惧を抱いています。
(転載おわり)


 安保先生のご意見のように、病気に罹(かか)って発熱したら、治癒反応が始まったととらえて、薬(解熱剤など)の長期にわたる服用は避けたいものです。また、インフルエンザの治療薬とされる「タミフル」を服用しても、発症後、48時間以降に投与を開始した場合の有効性に関しては裏付けが無い(ウィキペディアより)とされています(言い換えれば、48時間以内に服用しないと、効果が低いということです)。

 病気には罹ってから対処するのではなく、日頃から、からだを冷やさないように温めて、代謝を高めるように気をつけましょう。

 安保先生には、弊社発行の『ザ・フナイ』で、毎月「未来型の医学と新しい可能性」と題して、新たな視点で医療についての連載をいただいております。また、『Just』2005年2月号のビッグトーク『免疫がガンを克服する!』で、ガンを治す4ヶ条と、病気の根本原因を見つけ、からだの仕組みを知ることが生活改善につながり自然治癒力を呼び起こすことをお話いただいています。ぜひ、お聴きになってみてください。

 そして、病気の原因はどこにあるのかを考えて、自分のからだ、健康を維持していきましょう♪


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