船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。
名前:臼田 雄司
こんにちは。
イリアール(株)で
月刊通販カタログ『ほんものや』の編集を担当している臼田です。
今回ご紹介する『細雪(ささめゆき)』は
明治-昭和の文豪・谷崎潤一郎の代表作のひとつであり
上・中・下巻からなる長編小説です。
映画やドラマ、舞台化もされているため
この作品に触れたことのある方も多いかもしれません。
上方に住む四姉妹の日常生活を描いたこの物語の中では
三女の見合いや四女の恋愛騒動、次女の流産など
さまざまなことが起こり、起伏に富んでいますが
格別大きなテーマがあるというふうではなく
基本的には何も起こらない話であるとも言えます。
それでは何がこの小説の特徴かといえば
太平洋戦争直前という時代における
上方の上流階級の暮らしが読み取れる点。
そして四季の描写の美しさ。
加えてシンプルでリアリティ溢れる谷崎潤一郎の文体。
これらの要素が絡み合うことにより、理想的ともいえる日本人的な心情と
日本の文化・風俗の美しさを鮮明に映し出しているのです。
谷崎潤一郎の作風は“耽美主義(※)”とされていますが
おそらくそれは、作品の文体だけでなく
登場人物の心情にある耽美感を読み取れるからではないかと感じました。
(※耽美主義:作品の価値はそれに込められた思想やメッセージではなく、形態と色彩の美にあるとする立場)
私はここ1、2年で近代文学を好んで読むようになりました。
どれも著名な作家の作品ということもありますが
それらの作品からは、時の洗礼を受けたことにより放たれる
ひときわ強い光彩が感じられます。
中でも『細雪』は近代文学の中でも読みやすく
一度は手に取る価値が大いにある作品だと思います。
900頁を超える作品ですが、私は上巻を読むのに2ヶ月かかり
中巻と下巻は合わせて1週間で一気に読み終えました。
何度も読み返したい作品です。
23周目:「安田のおばあさん (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」
24周目:「外国文学から学んだこと (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」
25周目:「夢を叶えるための方法 (テーマ:最近読んでオススメしたい本)」
2010.08.30: 待ちに待った2日間が今年もやってきます! (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.27: 船井総合研究所の経営戦略セミナーを聞いて (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.26: 過剰な電磁気エネルギーが蓄積されてしまうと体に悪い (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.25: 敵国降伏? (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.24: お金のいらない国って? (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.23: 会いに行く (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.20: 戦後65年の節目に (テーマ:最近読んでオススメしたい本)
2010.08.19: 夏を乗り切る秘訣をご紹介します! (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.18: 幸せを感じる誕生日 (テーマ:仕事をしていて感動したこと)
2010.08.17: 自分に必要な本とは? (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.11: 同期と共に (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.10: 旭山動物園・元園長の話を聞きました (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.09: やっぱりこの世には”せんたく”して生まれてくるんだ! (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.06: 細雪 (テーマ:最近読んでオススメしたい本)
2010.08.05: イザ!宇宙道 「お蔭様の心」 (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.04: 確たる信念 (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2010.08.03: ALCOHOL CAN BE A GAS! (テーマ:最近読んでオススメしたい本)
2010.08.02: 感謝の気持ち! (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)