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舩井幸雄のいま知らせたいこと

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2012年9月3日
最近読んで参考になった本

1.最近なぜか副島隆彦さんの著書をよく読みます。近著ばかりです。
 彼が、それだけ多くの著書を矢つぎ早に出しているということでしょうが、すべて力作です。
 私が読んだ順に以下に書きますと、@副島さんと植草一秀さん、そして高橋博彦さんの3人で書いた『国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る』(2012年7月10日 祥伝社刊)
A副島さんと石平さんの共著の『中国 崩壊か 繁栄か!?』(2012年7月8日 李白社刊)
B日本文芸社から6月30日に発刊された『ロスチャイルド 200年の栄光と挫折』
の3冊を、いずれも7月下旬から8月上旬に読みました。
 副島さんの本のよさは、彼の主張が「ずばり」とよく分ることです。
 この中の@は植草さんの全裁判を傍聴した高橋博彦さんの記録付きです。私は副島さんとは特に親しく、植草さんもよく知っている人なので、非常に興味を惹かれました。実に参考になりました。そこで、最近読んで参考になった本の1冊めに『国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る』を、きょうはまずとり挙げたいと思います。
 と同時に、これは国策捜査の糾弾書と言っても良い本と言えそうで、日本人の良識人にとっては必読の書だと思います。

2.2冊目は丸山静香さんの『グラフォロジー・コンサルティング』(2007年5月26日 幻冬社ルネッサンス刊)です。
 私宅に見えた彼女が自らプレゼントしてくれた本です。
 書家であり、グラフォロジー(筆跡学)コンサルタントでもある彼女が、自分の体験を易しく分りやすく、なおかつ実践的に書いた本です。彼女がどんな人かは、彼女のブログを参考にしてください。
 私には筆跡鑑定家の大家と言ってよい荒井義雄さんという親友がいて、書く文字には興味を持っていましたから、彼女のコトバも、この本の内容もよく分りました。
 グラフォロジーは丸山さんの本や話しによりますと、「筆跡鑑定」や「占い」ではなく、書いた人のその時の姿が字体に現われるので、それを知る心理学と言ってよいものだと言っています。ともかく本体952円の手頃な本で、いろいろ教えられるところがありますから、興味のある方はぜひお読みになることをお奨めします。

3.3冊目は『“世界地図”から見たふしぎな「日本地図」』(2004年11月20日 ライフサイエンス著 三笠書房刊)です。(定価505円+税の)文庫本ですが、世界と日本の地図というか地形のフシギさに目覚めさせられました。
 たとえば、@「アメリカの海岸線より日本の海岸線の方が長い」もようですし、
A寒暖の気温差77.5℃のところが日本にあったり(北海道の美深町です)、
B日本一の低地は青函トンネルの中を除くと、青森県の八戸鉱で、海面下135mに達している……他、世界と日本のびっくりするような地図というか地理上の秘密?が100近く載っています。ひまがあると読んでも退屈いたしません。
 この本は参考になりました。C島が8つあるのになぜ「伊豆7島」と呼ぶのかなどや、D京都と高知の地名がよく似ている理由など興味の尽きないよい本でした。

4.ところでこの欄(ページ)では毎回6冊ずつ「参考になる本」を紹介してきました。きょうもそれに従います。後の3冊は、きょうは少し変った種類の本を紹介します。それは「死」についての本で、数冊読んだだけなのですが、つぎの3冊は非常に分りやすく、参考になる名著でした。読んだ順に書きます。
 まず4冊目は、東大教授 矢作直樹さんと日本一の体脱名人の坂本政道さんの共著で、『死ぬことが怖くなくなる たったひとつの方法』(2012年7月31日 徳間書店刊)です。
 私にとりましては、この本に書かれていることの90%以上は既知のことだったのですが、「あの世」についての入門書として、読者の皆さんにぜひお奨めしたいと思いました。知らない方が多いようですから。

5.そして5冊目は稲垣勝巳著の『「生まれ変わり」が科学的に証明された!』(2010年10月30日 ナチュラルスピリット刊)です。
 1人の人格が、女性、男性、女性として、しかも日本人とネパール人を生まれ変わりで経験した被験者を応答型真性異言をもとに詳しく記されています。納得させられます。
 生まれ変わりは性別、国別とか人種を問わないようですが、ルールはありそうです。だれでも納得させられる1冊でした。
 この世とあの世の関係も分り、本書によってそれなりに世の中の仕組みが少しは分ると思います。

6.さて6冊目は、ライアル・ワトソン著の『人間死ぬとどうなる』(1982年6月30日刊で、井坂清さん訳で啓学出版から発刊された)という有名な本です。
 サブタイトルは「生と死のはざま」であり、発刊当時、私はこの本に強い影響を受けました。
 最近書庫を整理していて見つけ、再読したのですが、ライアル・ワトソンの名著『スーパーネイチュア』(蒼樹書房)の姉妹書としての本書は、書かれた時点(1974年 原書刊)からみて、できればぜひ読んでおくべき1冊だと思います。ここで念のため同書の「まえがき」を紹介します。当時としてはすばらしい「まえがき」だと言えるからです。
 そして現在と比べて、それから、いままでの世の中の変化も知ってほしいのです。

まえがき

 あれは十歳のときであった。ある日私は、家から遠くない樹のおい茂った峡谷へ独りっきりで出かけていった。そこの断崖の縁に立って大声を出すと、川向こうの花崗岩の大きく窪んだ壁からすばらしい山彦が返ってくるのであった。実は私は、何週間も前からこの試みをやろうと思い続け、ついにそれを実際にやってのける勇気をふるい起したのである。そこで独り昂然と立ち、樹々を見おろしながら、できる限り大声でいちばん野卑な言葉を叫んだ。それから四半世紀も過ぎた現在では、どんな言葉だったか思い出すこともできないが、そのときの気持だけは決して忘れることはあるまい。死についての書物を書くとなると、私は再びあのような気持になる。
 我々は、新しい自由をいろいろ得ているが、死は相変らず議論のはばかられる課題である。毎日のように、死にまつわる不快な事例や、生と死との関係をめぐる絶えざる不確かさの事例が、ますます明らかになっている。我々は、一方では死者たちに安らかな憩いを与えようとつとめ、彼らを慰め、なだめ、そして怒りをそらそうとするが、他方では最後の生の輝きを再び灯そうと、死者の顔に化粧をほどこし、むなしくも生を摸造しようと試みる。
 こういった我々の二面性は、ほとんどあらゆる分野で明らかである。我々は、科学と医学が死を支配しつつあるといいながら、実は今でも、我々の力ではサマラでの約束の日付を変えることはできないだろうと信じている。予言者チャルカスは、予告された死の時刻より長く生き延びたと思い、笑いすぎて死んだが、この物語りにはある意味での正当性と必然性がある。どちらかといえば、我々の新しいテクノロジーは、この矛盾をいっそう耐え難いものにするだけである。1973年の9月に、カリフォルニアのオークランドでサミュエル・ムーアという男が、脳に弾丸を撃ち込まれて、死んだものと認定された。彼の心臓は、まだ鼓動しているうちに摘出され、ヘリコプターでスタンフォード病院に運ばれて、ほかの人に移植された。一ヵ月後に犯人のアンドルー・ライオンズが殺人罪で起訴されたとき、弁護士は、心臓がまだ鼓動していたのなら、ムーアはまだ死んでいなかったはずだという理由から、その罪名を凶器による傷害に変更すべきあると主張した。問題の心臓は結局は完全に鼓動を停めてしまったので、この事件の少なくともその部分は決着がついているが、犯人が殺したのか外科医が殺したのかについては、依然として若干の疑問が残る。
 生物学者である私は、この種の曖昧さに困惑をおぼえる。古くさいかもしれないが、生命の研究者は、それがどこから始まるかを知り、どのようにして終るかについてある程度の見解を持つべきだと思う。本書はそのためのものである。ここでは、他の人びとを啓発し、同時にまた私自身が片寄らないためもかねて、まずいくつかの基本的原理から出発し、議論の展開に添って進むことにする。私の議論の多くの段階に、論理的および生物学的な欠点があるかもしれないが、当面はそのままにしておこう。なぜなら、これは今のところ議論の書であり、私としては、これがいっそう論議をうながしてほしいからである。
 ちょうど二年前、私は生物学上未解決の問題をあれこれ集めてまとめあげ、なんとか超自然現象に関する客観的な博物誌にしたことがある。そこでは、扱う範囲をことさら限定するつもりはなかったが、いま振り返ってみると、頭の中では境界線を引いていたのだった。その『スーパーネイチャー』が生の書だとすれば、これは「死および死後の生」に関する姉妹篇ということになる。まず、この分野でもっとも基本的なジレンマだと思われるもの、すなわち、生と死を区別できないということから始めよう。これが解き明かされても、いっそう他の問題領域が開かれるにすぎないことがわかるだろう。そのいずれも、以前の私は考えたくなかったものばかりである。
 これは解答の書ではない。疑問の書でさえなく、正しい疑問を形成するのに役立つ確固たる科学的基盤の確立をめざすものである。オカルトに興味を持つ友人や、25歳未満のほとんどの人は、死者の霊魂再来とか霊体の話をすると、当然だというようにうなずく。そうした現象の存在をどうしてそれほど信じられるか問いただすと、そうだからそうなのだというにすぎない。彼らが正しいのかもしれないという気もするし、すっかり信じ込める彼らの能力がうらやましいが、私にはとてもそんなふうにはできない。私には十年におよぶ科学的修練という重いハンディキャップがあるし、科学的な探究と神秘的な現象をつなぐ方法を見つけようとせずにはいられない。私は、科学的方法には限界があり、ものによっては観察の過程でそれに実質的な変化を与えざるを得ない、ということに気づきはじめている。観察することは変えることであり、記述し理解することは根本的に変えることである。現在、原始物理学においては、計測不能なものについてその存在を云々すること自体無意味であると認められている。私は、これを容認できるし、必要なら従来の科学的方法を捨て去る用意もある。多くの場合、私なりの探究方法によって結局ゆきつくのは、神秘を信じる友人たちが到達している場所と同じである。ただし私は、彼らの多くとは違って、自分がどこにいるかを正確に知っている。なぜなら、論理の筋道を振り返れば、どのようにしてここに到達したかがわかるからである。
そこで、普通とは違う現実になじみにくい人びとのために、不完全ではあるが、この案内書を贈りたい。これは常ならぬものの中から出発して、畏るべき新しいフロンティアのの際までつづいている。死は生命の延長線上に位置づけできることを、私と同様に読者も理解していただきたい。
                  1974年
                 インドネシア、バリ島にて
                        ライアル・ワトソン(転載ここまで)


 以上で、きょうの「参考になった本」の6冊の紹介を終りますが、読書ってつくづく「すばらしい」と思います。時流を知り、知識を正しく増やし、アタマをよりよくするには、よい本を読むのがやはりベストだと思います。
 という意味で、少しでも今月紹介した6冊が皆さんに参考になれば幸せです。
 ではまた。
                                             =以上=

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