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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2015年3月23日
にじ色の鳥 (※舩井勝仁執筆)

 にんげんクラブのウィークリーレポート の3月11日にアップしたものにも書かせていただいたことですが、本当に感動したことなのでもう一度多くの人に読んでいただいている「いま知らせたいこと」でも、報告させていただきます。

 3月8日(日)三重県鈴鹿市の椿大神社で、にんげんクラブ愛知支部のメンバーが中心になって「地球への祈りの集い」が開催されました。今回の主催者である中山恵美賀さんは恵美賀さんが中心になって運営していただいた3年前の弊社関係のイベントで、とっても気合が入った運営をしたにも関わらず、思ったよりお客さんが集まらなかったという経験があります。愛知支部の皆さんも、私たち株式会社にんげんクラブ側のにんげんもちょっとしたトラウマになっており、私たちにとっては「地球への祈りの集い」はリベンジの場でもありました。
 イベントを1本の樹にたとえるなら、今回は、テーマにあたる幹がしっかりとした枝ぶりのみずみずしい、葉(コンテンツ)がたっぷりついた素敵な時間をプロデュースしてくださいました。幹は、元YMOの細野晴臣さん、雲龍さん、KNOBさんの奉納演奏の迫力あるメインイベントに、参加者は上質なひとときを堪能していました。奉納演奏とは厳かなイメージがありますが、しばしその幽玄な調べに身を任せていると、大げさでなく、天と一体となる感覚を味わうことになり、敬虔なこころに向き合うことになります。

 前回と同じく、中山さんは奉納演奏だけではなく、花柳鶴寿賀先生のアマミ舞や小林芙蓉先生の書の奉納など、それだけでイベントが開催できるだけの超一流の先生のコンテンツをたくさん用意しました。でも、その超一流の先生方が恵美賀さんの純粋な思いに共鳴して脇役に回っていただいただけではなく、全員が本気になって私たちを育んでくれている地球に対して感謝の祈りを捧げるという、すばらしい演出に成功したのです。
 中山恵美賀さんは、自分で会社を経営される社長さんですが、お子さんを出産されてすぐになくされているというつらい経験をされています。そのあと10年余り、葛藤されていた中で、今回「にじ色の鳥」という小冊子絵本を出版されました。かわいらしい40ページ弱の本ですが、最後のあとがきを読んで、私は思わず号泣してしまいました。引用させていただきます。

(引用開始)

お腹の中にいる時に主治医から
「生きて生まれてこられない」と言われた次女の明奈は、
13日間この世で生きていてくれました。
私の心の整理がついて
「ありがとう。お母さん大丈夫だから」と声をかけると、
彼女は静かに旅立ちました。

(中略)

明奈の死から6年。
「必要のない子供は生まれてこない。
必要だから生まれてくるんだ」
そう言って励ましてくれた、
私にとって親友であり、兄のようでもあった大切な夫が
2年の闘病の末この世を去りました。

夫は、この世に宝物を残してくれました。
長女と長男。
二人は成長し、長女は母に、長男は成人式を迎えました。
今3歳になった孫は、娘を「ママ」、私を「お母さん」と呼びます。
小さい子特有の高い可愛い声で
もう呼ばれることはないと思っていた
「お母さ〜ん」と呼んでくれるのです。

このお話は明奈が亡くなって間もなく出来ました。
昨年の9月16日、明奈の誕生日に
友人のアドバイスで創ろうと思いたち
9月28日、明奈の命日に絵を書いてくださるゆりこさんと出逢い、
3月7日、長女の誕生日に絵本として生まれました。
まるで妹から姉へのバトンのようです。
見える命、見えない命。
見える命は、見えない命の夢をのせて
輝きながらつながっていきます。

 2015年3月7日
                      中山えみか

(引用終了)


 この素直でやさしい文章からさまざまな葛藤が伝わってきます。子を早くなくすという筆舌に尽くしがたい苦しみ、人間の尊厳 生きる生命力はどこから生み出されるものなのでしょうか。どんな人でも持っている生命力ですが、それを生きていく中で表現できる人、できない人、それぞれでしょう。どのような人であっても、人生に何かしらの試練は訪れます。回避しない、逃げない、よけないこと。それが人間の人間たるゆえん、本質にかかわる生き方ではないのでしょうか。
 苦しみに直面したとき真正面からとらえる恵美賀さんのような人が人を感動に導くのだと思いました。

 この本をイベントの前日の前夜祭の時にいただき、私はこの本の朗読を当日、きれいねっとの山内尚子さんにお願いしました。
 山内さんの朗読は、聞きやすいとか、うまいを遥かに越えた万人の心に響くものです。 彼女の紡ぐ言葉は、たおやかにみずみずしく素直に人の心に落ちます。私が今、1番日本で素晴らしいと思っている語り手なので、ぜひにとお願いしました。

 前述のあとがきに記された想いが、「お母さんが子供を愛する思いで地球を愛していこう、そんな思いで地球に感謝の祈りを捧げよう」という中山さんが本当に伝えたかったこのイベントのテーマの根源だと思います。中山さんの清らかな志をもとに、様々な人が、自身のそれぞれの人生の中の想いに向き合い、愛を感じた集いに参加できて私も幸せでした。
 「にじ色の鳥」はきれい・ねっとにて定価800円で発売中です。
                                            =以上=

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