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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2017年5月8日
虹の翼のミライ (※舩井勝仁執筆)

 連休中の欧米市場は比較的おだやかに推移していました。トランプ政権の看板政策である、オバマケアの代替法案も何とか下院を通過しましたし、FOMCも予想通りの結果で終わりました。オバマ政権の頃は、この「いま知らせたいこと」を書くにあたっては、FOMCや日銀の金融政策決定会合の動きにかなり気を使って書いていましたが、トランプ政権の出現で、まったく気にしなくてもいいというほどではありませんが、金融市場の動きも違う要素で動くようになったのは間違いないと思います。
 5月はヘッジファンドの決算が6月に集中しているということもあって、利益確定売りが出やすいので、売られて相場が下がることが多いのですが、市場の雰囲気を見ているとあまり切迫感は感じられなくなってきました。当面、北朝鮮情勢も収まりそうな気配ですし、フランスの大統領選挙も中道派のマクロン候補が決選投票を制するなど地政学的なリスクもひとまずは収まりそうです。油断してはいけませんが、連休中の天気のようにさわやかな市場を楽しんでいるという感じでしょうか。

 連休明けの相場は、相次いで発表される企業業績の相場が堅調なことが予想されますし、連休中に円安に振れたこともあって好調に推移するのではないでしょうか。連休中に読んだ、副島隆彦先生の『アメリカに食い潰される日本経済』(徳間書店)によると、2万円を超えて上がっていくことはないのかもしれませんが、まあ、心地よい水準でしばらくは推移するとみていていいのかもしれません。同書の最終章の北朝鮮情勢の予言は、読み応えがありますので、ぜひお読みください。
 気になったのは、憲法記念日があったということもあり、安倍政権が2020年に向けて改憲のスケジュールを具体的に示してきたことです。自民党は憲法改正が党是である政党で、その政党が1955年以来、短い例外を除くと政権をほとんど維持してきたにも関わらず実現できなかった悲願がいよいよ達成されるのかもしれません。賛成派、反対派のどちらの立場を取るにしても積極的に議論が盛り上がっていくことを期待したいと思います。

 それにしても、あっという間にGWも終わりました。私は書庫の整理を主にしていました。最近は、本はキンドルなどの電子書籍で購入し、なるべく在庫節減を心がけているのですが、私に限らず、書籍だけはなかなか思い切って捨てることができない方が多いと思います。
 先日断捨離のテレビを見ていましたら、整理の先生が「収納は7割」と言っていて印象的でした。棚や引き出しの中の在庫を7割までに抑えると、好きなものだけが残り、見栄えもただ詰め込んだというよりディスプレイの要素が出てぐっとよくなるというのです。
確かに、自分にとって好ましいものだけが目に入るという環境にしつらえるのは、そのテレビの収納のbefore afterを見ていて、心へのストレスもなくなるような気がしました。
腹八分目より1割抑えて1回の食事は7割、かばんや財布のスペースも7割くらいでゆったり、もしかしたら対人関係の熱量も7割くらいでちょうどいいのかもしれません。子どものころ、返されたテストが80点ならいいけれど、70点だと少し心がざわつく。この少し「足りない」感が、7割という数字にはあって、大人には新鮮な気がしました。
 なにもスピリチュアルな話ではなく、現実に自分の身の回りに空きスペースを作ることを心がけることで新しい発想や引き寄せが入ってきたりするのかも、と思いました。実践します。

 新しい自分を覚醒するという意味では、脚本家の旺季しずかさんの『虹の翼のミライ』(サンマーク出版)は、この休みにじっくりと読んで、とても心浮き立つ1冊でした。
 昨年の「船井フォーラム」に登壇してくださり、多くの熱狂的な臆僕(前著『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』(サンマーク出版)ファンが旺季さんの応援に駆け付けられたのが印象的でした。旺季さんの物語からはいつも自分の中にある潜在的な力を信じて、大きい奇跡、小さい奇跡を起こしていこうという力強いテーマを受け取ります。脚本家らしい心理描写や人物設定は超プロだと思うのですが、前作の『臆僕』も大変面白かったのですが、最新作の『虹の翼のミライ』のほうがより、目に見えない世界に対して深くアプローチしているのを感じました。
 SF映画を見ているようなスケールの大きいドラマ展開の中に、自分の根源をしっかりと見つめなおそうというメッセージを感じ、子どもたちにも読ませたいと思いました。個人的には、数年前にどっぷりはまった量子論をところどころに感じ、今度旺季さんとそんな話をしてみたくなりました。高校生だと余裕で読めると思いますし、ゲームのPRGが好きなお子さんなら、もっと小さくても大丈夫かも、と周りの人が言っていました。是非親子の語らいにもお勧めしたい1冊です。
 そう言えば、赤塚高仁さんと『聖なる約束』(きれい・ねっと)の出版記念講演会や赤塚さんや出路雅明さんの「MCサクセション」に私も加わって弾けた「AKD(赤塚、勝仁、出路)ライブ」をやらせていただいた京都のKBSホールで、「きれい・ねっと感謝祭2017」が開催されますが、そこでも旺季さんの講演があるようです。もちろん、私も出演させていただいて、「『きれい・ねっと』という奇跡」というテーマで話させていただきます。
 同社が出された最新刊、川田薫先生と山内尚子さんの共著『超空海伝 宇宙の真理が変わるとき』があまりにも素晴らしくて、また山内さんのリクエストも思いっきり褒めて欲しいということなので、このタイトルにしました。とても、いい話ができる予感がありますので、ぜひ京都御所の目の前の会場に足を運んでください。
                                           =以上=

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